2013年10月24日木曜日

Your Heaven

2年前
東大は都リーグを制覇した
御殿下は歓喜


先輩たちの涙が忘れられない
うれし涙とか、そんなきれいごとでは無かった
もっと重い、とてつもなく重い
少なくとも自分にはそう思えた
焦った
壁を感じた
数え切れない程ある壁


自分は
唯一スタメンで出た開幕戦は0-3の完敗
その後は出ても残り5分
足を引っ張った記憶しかない


関東大会をへて
壁の枚数は増え
それはとんでもなく厚いものになった


そして先週
東大は山学に関東大会への切符を渡すとこになった
御殿下は悲劇


自分は
それをベンチで見届けた
あれ以来、一枚ずつ壊してきたと思っていた壁は
自分の知らないところで増え
さらに厚いものになっていた
逆にコツコツ積み重ねてきたと思っていた信頼は
怪我で崩れ、雨風に吹き飛ばされるような
薄っぺらいものだった


この事実が
何よりも自分の実力不足を物語っていて
何よりも自分か積み重ねてきたものが無価値で無意味で無駄だったことを示し
何よりも自分が手にしたと思っていたものが勘違いだったことを示している


こんなはずではなかった
関東に行くはずだった
もっと勝つはずだった
もっと出るはずだった
もっと点をもたらすはずだった
もう一度アシスト王になるはずだった
全てが苦い


嫌になる
サッカーは厳しく
サッカーは残酷だ
もはや恐怖でもある


でも
サッカーから逃げたくない
変わらず支えてくれる家族
小学校時代に自分をサッカーと出会わせてくれたクラブの人達
情熱をもって接してくださるコーチ陣やトレーナーさんやスタッフ
こんなやつを可愛がってくれた先輩たち
こんなやつに思いを託してくれる奴ら
こんな凡人のプレーに人を惹きつける何かがあると言ってくれた恩師
この人達の思いを踏みにじることになるから
それだけは絶対にしたくない


そして
これらの思いに少しだけ
ほんの少しだけだけど応えられる残された唯一の道は
最後の試合
勝つこと
勝ちに貢献すること
もちろん、ピッチの上で


キックオフまであと3日
最高の準備をしよう
ピッチに自分の全てを置いて終わりたい


終わり良ければ全て良しというわけではない
それでも
みんなが笑顔
そんな終わりを信じている


4年 東野拓記

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