2014年3月17日月曜日

第5問


   ある日の練習で俺は坂本にパスを出した。敵の裏への鋭いスルーパス。それだというのに、坂本はやる気がなく不真面目なやつだ。ちゃんと準備しておけば間に合うはずなのに、その場で立ち止まって動き出さなかった。こういうやつがいると勝てる試合も勝てなくなる。俺は先週末の試合で足首を捻った。練習後もう少しボールを蹴りたかったが、これ以上捻挫を悪化させてはいけないのですぐにダウンしてアイシングをした。アイシング中よく捻挫をしている後輩にケアの仕方をきいてみた。色々教えてもらったので、とてもありがたかった。その後同期の4人で定食屋へ。坂本も一緒だ。坂本はトンカツ定食を頼んだ。俺もトンカツを食べたい気分だったが、揚げ物は体に悪いので野菜炒め定食にした。日頃の食事から節制を心掛けるのはアスリートとして当たり前だからだ。

   ある日の練習で俺は辻にパスを要求した。相手のディフェンスが裏へのパスに対応しようとしてラインを下げたので、ぽっかり空いたギャップのスペースでボールを受けようとしたのだ。辻が足下にいいボールをつけてくれれば、シュートも撃ちにいける絶好のチャンス。それだというのに、辻は本当に周りが見えていない。相手が密集している方へ無理矢理スルーパスを通そうとする。ちゃんと頭を使って攻めないと勝てる試合も勝てなくなる。練習後は全体練習だけでは足りない部分を補うために自主練をすることにした。ふと辺りを見ると、辻が後輩とおしゃべりしている。だらだらしている暇があるのなら自主練でもすればいいのに。自主練を終えて部室へ戻ると、他の部員たちとご飯を食べに行くことに。俺は大好物のトンカツを注文した。やっぱり練習で汗を流した後に好きなものを腹一杯食べるのは最高だ。また明日から頑張ろうという気持ちになった。


新3年 辻淳之・坂本晋悟 共著

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