2014年5月29日木曜日

Mugen

2002年6月

日本は熱狂の渦に包まれた。

ロナウド(デブ)は大五郎カット、ベッカムはソフトモヒカン、ウミト・ダバラとツィーゲはモヒカンで、戸田和幸の髪の毛は赤かった。
クローゼは前宙し、ロビー・キーンは側転し、デルピエロは人差し指で亡き父のいる天を指し、中田英寿は手の平にキスをした。
鈴木隆行の伸ばしたつま先はボールをかすり、ロナウジーニョのフリーキックはシーマンの頭上を越え、ハカン・シュクルは洪明甫からボールを奪って電光石火のゴールを決めた。
左太ももを怪我したジダンはゴールライン際の広告に激突し、バティストゥータは1得点しか挙げられず、中村俊輔は出られなかった。
ポルトガルは2人退場し、ホアキンのクロスは本当はラインを割っていないし(その後PKを外す)、トッティは退場してトンマージのゴールはオフサイドで無効、安貞桓がゴールデンゴールを決めた。
ディウフは18回オフサイドにかかり、アガフォアは7回転半し、ニエト主審は16枚のイエローカードと2枚のレッドカードを提示した。
三都主のフリーキックはゴールの角に当たり、オリバー・カーンは涙し、カフーはカップを掲げた。

僕は毎日急いで学校から帰り、テレビで15時半キックオフの試合を途中から見た。
そして、続けて18時キックオフの試合、20時30分キックオフの試合を見た。
当時10歳、小学4年生の頃のことだ。


それ以来、僕の世界の中心にはサッカーがあった。



2026年6月

世界のどこかに、世界最高峰の代表選手たちと、各国のサポーターが集結する。

僕は何の仕事をしているだろうか。あるいは、職を失っているかもしれない。
僕は結婚しているのだろうか。あるいは、独身貴族としての生活を謳歌しているかもしれない。
僕はサッカーをしているだろうか。いや、していないだろう。


僕の世界の中心にあったサッカーは、2015年を境に少しだけ中心を外れていった。
それでも、それは決して遠くへ離れることはないだろう。



2014年6月

ブラジルで、ワールドカップが開催される。

ブラジルが自国開催の意地を見せるのか。
前回大会優勝のスペインが盤石の戦いで勝ち上がるのか。
ドイツがその勝負強さを遺憾なく発揮するのか。
メッシという天才がアルゼンチンを優勝に導くのか。
若き才能を抱えたベルギーがその勢いを見せるのか。
吉田麻也(ユニフォームありがとうございます)が相手の攻撃を無失点で防ぎ、コーナーキックからのヘディングシュートで値千金のゴールを決めるのか。
下馬評を覆してジャイアントキリングを果たすチームは現れるのか。
どんなスーパープレーが飛び出すのか。


そして、僕は今もサッカーをしている。


何故か。
その答えは、2002年にあった。
そう、サッカーは・・・




プジョルのユニフォームの購入を検討中
3年 荒井周午

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