2014年6月30日月曜日

Knock


大学生活では、その恐ろしくて魅力的な匣を一旦閉じて、開けないことにするつもりだった。
もうこれからは、その匣の中のエネルギーに耐えられるような自分じゃないと思ったから。
 

…匣ごと遠ざけておけばよかったのに、その匣を近くで眺めながら過ごすことを選んでしまった。
外から見ている分には魅力的だけど、その中には苦しさや辛さが入っている。
匣の中にいる人たちは、やっぱり苦しそうだった。
これでよかったんだ、この中に入るのはもう無理なんだ、と思うようにしていた。
でも、彼らは生き生きしているようにも見えた。
羨ましいようで、羨ましくないようで、匣の周りをぐるぐる歩き廻った。 

そして、開けずに眺め続けるには、近すぎるところに立ってしまったのだと気付いた。
遠ざけるか開けるかの2択。
きっかけは偶然だったけど、開けることにした。 

今は開けたばかり、中を恐る恐るのぞいたばかり。
上の方には、きらきらしたものもたくさん積もっているように見える。
深くまで入っていけばいくほど、そうじゃないのは分かっているつもり。
どれくらい深いのかはわからないし、恐ろしくもある。
 
それでも、もう一度内側に。
振り返るのは、次に匣を閉じる時でいい。
 

"only one" に人は弱い
女子部2年 大多和

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