2014年7月14日月曜日

ベスト16の緊迫感たるや

ワールドカップはベスト16くらいの試合が一番面白かった
試合の組み合わせ上、格上(と言われている)のチームと格下のチームが対戦することが多い。格上で優勝を狙っているようなチームは当然こんなところで負けるわけにはいかないという意地があるし、格下のチームはこの試合を何が何でもものにしてやろう、世界を驚かせてやろうという気合があった。力の差を埋める気持ち、走り。見ている人を応援に掻き立てる魅力というのはこういうところから生まれるのだろう。結果的にすべての試合で下馬評の高かったチームが勝ちあがる結果となったが、8試合全て最後まで本当に緊迫感のある好ゲームだった。格下のチームはつぎの試合なんか見ずにその試合に最高のコンディションで挑む。優勝を目指しているチームにとってベスト8を目標としているチームとの戦いは難しいものであるというのももちろんあるが。
そこから先の試合は強いチーム同士のどちらが勝ってもおかしくない対戦。正直な感想としては試合自体の面白さは薄れたように感じた。ベスト16では格下は手を抜くことなく常にゴールを虎視眈々と狙っていたし、格上は格上でワンチャンス決められて負けるなんてことは許されないし、その後の試合を考えれば延長もよくないから最後までゴールを求めていた。比べてベスト8以上ではお互いリスクを負いにくい感じが伝わってきた。守備の堅さ、プレーの正確さ、判断の素早さ、を考えれば勉強することは多いとは思うのだが気持ちは動きにくかった。まだまだサッカーの真髄を知っていないからかもしれない。




知識を得ることで、何も知らなければ見ることができなかった景色を見ることができるようになる。まだまだ考えるということが足りていない自分は、さりげない本当にうまいプレーに気が付くことができなかったのかもしれない。それでもところどころの縦パスにすごさを感じたりできるようになったのは成長だろう。アンテナは広げれば広げるほど世界が面白くなる。絵画のことはよく知らないからピカソの絵のうまさはよくわからないが本当にもったいないことなのだろう。ほんの少しでも知れば見るポイントが多くなり学ぶことも多くなる。
逆に知れば知るほど自分との距離を感じることもあり、やればやるほど知る壁の高さに絶望することもあるだろう。それでも僕らは、知らずに過ごすなだらかな日々よりも、壁を知ったうえで挑むことを望んでいるからこそ東大にいて、ア式で過ごしているのだと思う。日本を代表する研究環境に身を置き同世代のトップ層と競いながら、ここに来なければ知ることのなかったかもしれない挫折を味わって初めて得る新しい知識。いまのところ僕らはノーベル賞受賞者に勝るとも劣らない道をたどっている。戦う必要のない天才とあえて戦う道を選んででも最高峰の知識を得ようとする意欲。サッカーも同じ。高校まででやめておけば味わうこともなかった挫折、苦しみ。上手くなろうとして練習して初めて感じる、上手い人との差。都一部リーグで戦っているからこそ知る勝つことの難しさ。これらの壁が高いことは、ア式の人なら否が応でも知ることとなるわけであるが、そこで戦うことを選んだ意欲。僕らには世界を面白くできる権利がある。


知れば知るほどに高くなる壁に挑んで世界を広げて面白くしたい。
壁は高ければ高いほど乗り越えたときに嬉しい。
チームも自分も挫折だけで終われない。壁を知って満足しているわけにはいかない、打ち破って初めて知れる世界の面白みがあることは知ってしまっているから。


キーパーの活躍が目につくことが多かったことで感じたのは、キーパーがうまいと試合が締まるんだなということ。下手なシュートが入らないならばいいシュートを打つしかない。素晴らしいシュートをたくさん見ることができたのはキーパーのおかげだろう。ありがとうノイアー、ありがとうエニュアマ、ありがとうオチョア。やれるぞ金瀬。






そろそろ進振りもあるので農学部の宣伝しておきます。
農学部?え?農業するの?はいっ違います。食との距離感が近く、人間と自然とのかかわりに根ざしてはいますが農業ではないです。
自然との関わり合いの学問であり、人間を中心に据えないのが農学部の最大の特色だと思います。
底点が低いからか、薬学部や工学部に行けなかった理2の選択肢のように思われている節もありますが、強みとしている分野が多少異なるだけでレベルはさして変わらないでしょう。
やりたいことがはっきりしていなかった(今もだけど)去年学科を選んだ根拠は雰囲気です。工学部のちょいブラックな雰囲気と違って農学部のほうが自分がやりたいことができると感じました。個人的な意見なので反論がある人もいるかもしれませんが。笑
同級生は選べないので結果論ですが、学科の雰囲気がよく、すごく楽しいです。真面目にお勧めします。




生命化学・工学専修3年
伊藤正人

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