2014年8月1日金曜日

役割


ロッテに岡田という外野手がいる。彼は昨日“デビューから1773打席本塁打無し”というプロ野球新記録を達成した。

私は別段野球が好きなわけでも無いが、ロッテの本拠地であるマリンフィールドのご近所に住んでいることもあり、なんだかんだでロッテを応援している。中でも岡田はお気に入りの選手だ。

彼は走攻守で活躍するイチローみたいなタイプの選手だが決定的な特徴があり、それがホームランが打てないという事だ。アマチュア時代にも殆どホームランを打ったことがなく、「柵越えの感覚がわからない」という岡田は、2008年に育成ドラフト6位で入団し、2年目に1軍デビューして以来とにかく低い打球を打って塁に出ることをだけを考えてやってきた。その積み重ねがこの本塁打無しという記録である。ホームランが打てなくても、攻撃では俊足を生かして一つでも先の塁へ進み、守備ではセンターの広大なゾーンをカバーしてヒット性の当たりをアウトに仕留める。自分ができること、できないことをはっきりと割り切ることで確立されたのが彼のこのプレースタイルである。

サッカーは野球みたいに明確な役割付けがされない言わばオールラウンドなスポーツだ。守備のできないFWや攻撃を組み立てられないDFは試合で活躍できない。足が速ければいいものでもないし、フィジカルが強ければいいものでもないし、技術さえあればいいかといえばそうでもないし、スタミナがあれば何でもできるというわけでも無い。大事なのは頭の部分だ。明確な役割付けがないという事はすなわち、刻々と自分の役割が変化するという事だ。それがサッカーの難しいところであり、面白いところである。

今、自分の役割は何なのか。何を為すべきか。ピッチ内でもピッチ外でも常にそれを考え、判断し、実行する。そんな選手に、人間に私はなりたい。


2年 中間

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