2014年8月12日火曜日

白金よりア式へ愛を込めて

この1ヶ月間、東大ア式蹴球部では様々な変化があった。

変化があり、様々な雑事があるとつい"本質"を忘れてしまいがちである。

ここ半年間余り、自分が何を考えて行動し、何が失敗だったと感じていることを振り返るので、参考にして欲しい。



去年の11月、自分はこの部活を率いる立場となった。

特に高尚な理由は無かった。周りを見渡した時に、自分がやるしか無いなといった判断の結果でしか無かった。

ただ、理由が何であれ立場には責任が伴う。人に言えるに値する行動を取らなければならない。

3年生になった辺りからそこは意識し始めた。

集合の15分前にはグラウンドに来る。アップのブラジル体操では大きな声を出す。もちろん遅刻や欠席は絶対にしない。

どれも当たり前のことである。が、当たり前のことを誰よりも大切にするのが人の上に立つ者の義務だ。
正直面倒だと感じたこともあったがやった。まあやり続けたら慣れた。



そんな事をしていると、いつの間に自分たちの代となった。

ア式蹴球部を直接的、間接的に強くするためのアイデアは概念レベルから具体的な物まで数多く考えており、それを実行しようと試みた。

・チーム全員が同じ考えを共有し、監督、助監督、コーチ、OBコーチ、フィジカルコーチ、選手が一体となって目標に向かえる環境をつくる
・練習、フィット、運営の意図を明確化にし共有する
・長期的な視点に立ったチーム作りをする
 ・入り口で良質な部員を獲得する
・チームとしての力、層の厚さを増やす
・全員に考えさせる機会をミーティング等で積極的につくる
 etc...

結果はともかくとして、アイデアだけは多く存在した。

しかし、その実行は多くの外的・内的要因によって阻害された。

チーム全員で目標に向かうために考えを共有しよう、という下地の時点で難航した。
練習決め、日程決め、試合のメンバー決め等の業務が思考から余裕を奪った。
共有しようという投げかけに反応して貰えないことが重なり、精神的余裕を失った。

などなど。難しさを痛感した。

考えていることを実行に移せないこと、他人に先に指摘されることはかなりのストレスだった。



そうこうしている内に、当初は100%だった"ア式蹴球部を良くしよう"というモチベーションは段々と下がっていった。2月3月辺りの事だったろうか。

実行に至れないストレスもその原因の一つだったろう。

だが、最大のストレスは"自分の熱意に対して部員が付いて来ている感じがしなかったこと"だった。

下級生は問題ではない。

自分たちのサッカーに集中したいだろうし、それがベストだ。最低限の所を協力してくれれば良い。むしろサッカーの実力を伸ばすことに専心して欲しい。

だが最上級生は。

このチームを良くしようと考える、自分と同じ立場にあるはずだ。その最上級生の熱意が伝わって来なかったのは大きなストレスだった。

勿論最上級生にも熱意はあったと思う。

ただ、立場の違いが生んだのか、自分までは中々届かなかった。

そんな中でも熱意を100%で保てなかった自分が1番悪いのは当然で有るけれども。




とまあ、こんなところが振り返りである。

なので、自分が犯した失敗について話を移そう。



東大ア式蹴球部という組織を前に進めるために必要なものは何だろうか。

意図の明確化?共有?
全員で一体となる?
一人ひとりが考えること?

どれも近いようで正解ではない。
正解はただひとつ"勝利"である。

試合に勝利し、やっているサッカーに自信が付けば意図は明確化し、共有される。

試合に勝利し、チームとして自信を付けることでチームが一体になる。

試合に勝利し続け、チームとして1つ上のカテゴリー(関東2部)でやることで一人ひとりが考えるようになる。

チームを前に進めるための"最初のひと転がり"を生み出すのは紛れもなく"勝利"なのだ。



その点を自分は間違えてしまったように思える。

チームを一体にし、練習や運営などの意図を共有・明確化し、一人一人がより考えられるような環境を作るように試みた。

その結果ストレスがかかり、プレーの調子を落とした。
ピッチ内で100%の自分で貢献出来なかった。

本質からずれてしまった者の末路である。

チームを前に進めたかったら"勝利"が十分条件であり、勝利に直接的に関わらなければならない場所にいたにも関わらず、ずれてしまった。

戻れるなら戻ってやり直してみたい。

これが、自分の最大の失敗だったように思える。




後輩たちには、これを生かして東大ア式蹴球部をより前に進めて行って欲しい。

また、特に3年生は、花嶋に協力してあげて欲しい。

花嶋はチームをよくすることを誰よりも考え、チームのために熱意を傾けてくれていると思う。

ただ、周りがついてこないと熱意は必ず薄くなる。

3年生1人1人はやっているつもりかもしれない。

ただ、それが花嶋に伝わらないと意味がない。

誰よりも熱意を傾けている男の熱意を薄くしてしまうのは、チームにとって最もマイナスだ。

チームを良くするための熱意を持て。
熱意を伝えろ。
行動しろ。
できないなら辞めろ。

良くはなっているがまだまだ不十分。




自分はチームに最も熱意を傾けてくれた奴を引退させてしまった。

とても後悔している。

後輩たちもいずれその選択を考える時が来る。

後悔しないで欲しい。

今から熱意を形に出していって欲しい。

現状に不満を持って、上を目指して欲しい。

最高の形で、全員でシーズンを終えて欲しい。



個人としては、残りの3ヶ月余り、チームの勝利だけを考えて行動する。

チームのために走る。要求する。盛り上げる。

そして何より、点を取る。

自分が東大ア式を勝たせる。最初のひと転がりを起こす。

引退した4年がチームの為にやってきたことは間違いでは無かったと証明する。




先輩方が築いてきた事の上で自分も苦心し、チームを成長させてきたという事を最近ようやく理解してきた。
組織は同じ所を廻っているように見えて、螺旋階段を登るように少しづつ成長していると思う。



長くてすいません。
4年 一般人 添田隆司

1 件のコメント:

  1. 今の4回生が入部した年…。
    東日本大震災があった。
    御殿下Gは使えず早朝他グランドでの練習だったりした…。
    そんな中、それでもア式でサッカーをやりたいと多くの部員が入部した。
    今の3回生以下は恵まれた御殿下や農Gの練習しか知らない。

    今の4回生が入部した年には
    チームのより所として健太郎さんがいた。
    昨年途中よりチームの方針として、学生主体の運営方針に変わった…。

    今の4回生が入部した年…
    東京都1部リーグで優勝した。
    関東昇格を目指して望んだ入れ替え戦…
    夢には届かなかった…

    力強い先輩の背中を追いかけ
    健太郎さんに憧れ
    自分達も…いやそれ以上にと…
    頑張ってきたはず
    めまぐるしく変わる状況の中で
    もがいてきた4回生…

    何がたりなかった?
    それはわからない
    でも…
    4回生だけのせいではないはず
    まして主将のせいだけではない

    予期せぬ時期に引退か否か決断を迫られ
    こんなはずじゃなかった…
    俺達はまだまだやれる…
    そんな思いもきっとあることと思う
    でも、どちらを選択したとしても
    ア式のことを思う気持ちは同じだと思う…

    人一倍傷ついた人がいる
    人一倍悔しい思いをした人たちがいる
    それでもこうしてア式に語りかけてくれる
    そんな人達の思いを胸に
    進んで行って欲しい

    そうやって紡いできたはず…
    そう…今までだって…
    ライトブルーのユニフォームに思いを託して





    返信削除