2014年8月29日金曜日

僕のともだち

サッカー選手にとって、個として大事なものはなんだろうか。
スピード、パワー、スタミナ、タカサ、バネ、アジリティ、ボディバランス、テクニック、メンタルとまあ挙げたらキリがない。しかし、サッカーにおいて、これらの要素は大事ではあるが、欠けてるから戦えないということはない。プロにも、足が遅い選手や、体が弱い選手は五万といる。

「でもさスピードとかさ、あればあるほどよくね?」と坂本君は言う。当たり前だ。彼はよく当たり前のことを何食わぬ顔で言う。そういう人間だ。

僕がその中でも大事だと思うのは3つだ。スピード、パワー、テクニック。理由は特にない。圧倒的なスピードでディフェンスを置き去りにするロッペンをかっこいいと思うし、ディフェンスを欺くテクニックで観客を魅了する藤間光輝は見ていて面白いし、髪の全てを左側に寄せてゴリラみたいな肉体で球際を圧倒するパワーバカの花嶋陽をかっこいいとは思わないけど、まあこの3つが大事なのだろうと思う。

僕は高校時代からサッカーにおいて悩まされてきたことが2つある。
まず1つ目は足が遅いことだ。
恥ずかしい話、高校3年生の時「50m走7.75秒」という驚異的な記録を残した。大学生になって、夢にまで見た6秒代(6.99)を叩き出したが、みんなはもっと早かった。依然として、スピード系のフィットでは遅れをとっている。ディフェンスをスピードでぶっちぎりたいと憧憬し、右サイドを切り裂く沢登のスピードを日々羨望している。

「沢登の方が足速いし、上手くね?やまけん」と僕は彼に聞く。
「うーん、俺の方がすごくね?」と松田君は答えてから
「誰がやまけんじゃぁぁぁぁいい!!!!!」と言ってくる。非常にうるさい。困った男である。
正直、やまけんとまつけん、周さんと元くらい分かんない。

次にフィジカルが弱いことだ。ここでいうフィジカルは身体能力とパワーのことを指す。身長も高くないし、ジャンプ力があるわけでもない。さらに、肩幅は肩パットを入れてるとよく誤解されることが多いくらい広いが、線は細く、五分五分の球際で当たり負けをしてしまう。筋トレに精を出してはいるが、中々計画的に出来ず、東京都1部リーグで通用するレベルには届いていない。

「でもさ、筋トレすれば、筋肉つくからフィジカルあがんね?」と坂本君は言う。当たり前だ。でもフィジカルについてはそう簡単な問題じゃない。彼には分からないのだろう。

「でもあれじゃね?俺って足速くね?」と松田君は言う。彼の言ってることはよく分からないことが多い。

誰にだってコンプレックスはある。けど、それを受け入れて、今の自分の持ってるカードで戦うしかないのだ。そして、試合でその持ってるカードの120%を引き出す。
スピードがなくても、120%の集中力でボールの落ちるところを予測して反応すればセカンドボールを制することができる。
フィジカルが弱くても、120%の力で体をぶつけにいけば、球際を制することができる。


2日後、秋季が開幕する。

「初戦の東経に勝ったら、めっちゃよくね?」と坂本君は言う。当たり前だ。

「ってか、東経に勝てばいいんじゃね?」と松田君は言う。うい。


僕のともだちの坂本君と松田君が勝利を渇望しているようなので、僕も東経戦頑張ることにする。




ちょっとすべっちゃったかな?
3年 MF 中西大貴

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