2014年9月29日月曜日

勝利の意味

先日スコットランドの独立の是非を問う住民投票が行われていましたが、いつもプレミアリーグを見ている自分としては、"イギリス"というよりむしろイングランド、スコットランドっていうほうが自然な感じだなというような気もしたりします。(まあ独立しなくてよかったかなとは思っているのですが)

ところでこの話が盛んに報じられているとき、よく似たような例としてスペインのカタルーニャの話が出ていましたね。カタルーニャ自治州がマドリーの中央政府に対して独立を求めているという話ですね。
そんなことしたらサッカーの代表チームはどうなるんだろうかなんてのも言われてます。

ただ、スペインにはほかにも独立を求めている自治州がありまして、それがビルバオを州都とするバスク自治州です。(スペイン語では Pais Vasco=バスク国といわれるほど)少し前まではテロ活動をすることもあったほどその運動は盛んです。
このバスク州にあるサッカーチームがアスレティック・ビルバオです。
このグローバルな時代において、バスク人の選手のみしか在籍させないという掟を固く守り続けながらトップリーグに在籍し続け、今年はチャンピオンズリーグにも出ています。(生中継をしないスカパーには物申したい)

僕は自由に選手を集められないという点でビルバオとア式には通じるところがあるように思います。ビルバオの強さの理由にはア式にとっても何かヒントになることがあるかもしれません。

個人的には自分たちの勝利がもたらす意味を深く理解し、かつそれに誇りを持って戦っている点が重要ではないかと思います。
バスク人だけで構成されているチーム、いわばバスク代表であることへの誇り、その思いがただのクラブチーム以上の存在へと昇華させ強い力を発揮させているのではないでしょうか。自分たちの勝利が自分たちの為だけではなくて他の何かのため、この場合はバスク民族という迫害を受けてきた歴史を持つ民族の存在価値を高めるという意味を持っている、こうした意識が、ほかのチームにはない特別なものとなり、逆境を跳ね返す原動力になっていると思うのです。


では僕たちア式の勝利の意味とはなんでしょうか。

僕はそれはサッカーの価値を高め、サッカーに貢献できることだと思っています。

そんな大それたこと、と思う方もいるかもしれません。
しかし、僕たちの勝利は世の中のサッカーに対する見方を変えられると本気で思っています。

たとえば、あなたが親になったとして、練習ばかりしかやらなければ結果が出ず、将来のことを考えられない競技と勉強との両立の中でしっかり結果を残している者がいて、競技人生後にも高いレベルで社会に貢献できる人を輩出している競技とでは、どちらをやらせたいと思うかは明白ではないでしょうか。僕たちはその判断の物差しになりうるのです。
サッカーをやらせたい、やりたいと思わせることができればそれはサッカーの価値の向上につながります。
こうしてサッカーの社会的価値や競技人口にさえも僕たちはコミットできる立場にいるとそう思っています。

文武両道は素晴らしいという人は多いですが、心の中では、必ずどこかにぶち当たるのが当たり前だと思っている人はたくさんいます。(最近の東大野球部に関しての報道にはそんな意識が感じられます)
そうした気持ちを裏切って希望を見せてくれる競技のほうが世間は魅力をより感じてくれると思います。

そして勝利にそれほどの意味を見出すことのできるチーム東大以外にありません。
僕たちがどう思っていようとも世間は日本の最高学府のチームとしてみてきます。

これをどう考えるかは個人の自由ですが、僕はこの勝利の意味への意識、それに対する誇りはほかのチームにはない唯一無二のア式だけの強みだと思っています。


僕の将来の目標は自分を育ててくれたサッカーに恩返しすること。
まずはア式の勝利に貢献するところからがスタートです。

とりあえず骨折治します。


骨は折れても心は折れない
2年 GK 石川悠吾



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