2015年3月17日火曜日

ア式は○○な○○


ア式を一言で説明しろと言われた時、タイトルの○○には何が入るだろうか?

真摯な若人、貪欲な集団、不器用な戦士、異風な東大生

自分なりに色々と考えてみても、答えは一つに定まらない。そもそもア式の全てを一言に集約するのは無理。だから答えを一つに決めるのも無理。答えを一つに定めることよりも、何か確固たる答えを持つこと自体に意味があると思い直した。特にこれから新歓期が始まる今は…

 一年前、私は新入生だったが、テント列やサークルオリ、その他新歓行事で、サークルにせよ部活にせよ自分の団体について端的に明快に説明してくれるところには魅力を感じたのを覚えている。逆に、質問しても曖昧な答えしか返ってこなかったり、長々ととりとめもなく、暑苦しく語られた時には、ちょっとうんざりしたものだ。「自分が所属してる団体のことなのに何でこんな説明が下手なんだ…」

でも、今となってはそんな人たちの気持ちもわかる気がする。自分が所属する団体のことを知れば知るほど、外部及び他者に対してあれも伝えたい、これも伝えたい、という気持ちになりついつい欲張ってしまったり、言いたいことが多すぎて要点が不明になり曖昧な答えしか言えなくなったりするのだろう。私も振り返ればこの一年色んなことがあり、様々な仕事を経験させて頂き、ア式の魅力も沢山発見した。そんな思いをすべて、しかもテント列などほんの数分しか一人の新入生と話せない場面で出し尽くすのは無理だし、たとえ出来たとしても多分ひかれるだけ。どうしたらア式のことを正しく理解してもらえるのか。ああ、難しい…。

最近、「相手に分かるよう端的に、何かの魅力/要点を伝える」ということの大切さ及び難しさを感じた経験をいくつかした。その経験は、イヤーブック、家庭教師、E=mc2という3つのキーワードに集約される3種の異なる経験である。まずはイヤーブックのことから。

私のイヤーブックの仕事の大部分は記事製作で、とりわけ「運営のページ」「新入生ページ」を担当した。最初、私は、「運営のページ」の製作にあたり、スタッフの仕事について、他のスタッフにインタビューして得られた答え、それぞれの思いなどを精一杯伝えようとし、記事としてとても長い文章を書いた。それを受けて業者が作った最初の原稿は、文字でびっしり、読む気も失せるくらいだった。今年のイヤーブック長でもあるHayato GYOTEN さんからも、「こんなんじゃ新入生は読んでくれへんで」と一蹴された。以来、私の課題は「文章を削ること」だった。いかにして短い言葉で的確にスタッフの仕事のポイント・魅力を伝えられるか、そもそも読む気になってもらうために写真の大きさや構成・レイアウトをいかに工夫するか。それを考えることはもちろんア式の魅力を伝えることの難しさ、そもそも魅力とは?を改めて自問する機会となったが、イヤーブック製作が与えてくれたこうした機会は、記事製作の際にとどまらなかった。その機会は広告協賛にまつわるお仕事でも与えられた。
さらに多くの企業にア式を応援して頂き、将来的には協賛して頂けるよう、前年のイヤーブック片手に地域の薬局を訪ねて回るようH.Gさんからお達しがあった。まずはア式のことを知って頂く、イヤーブックを待合室に置かせて頂くことを目指し、スーツ着用で、地図とにらめっこしながら一人で白山付近を歩き回った。私は重度の方向音痴だし、正直、それだけでも心が折れそうなのに()、普通の薬局に入っていって、ア式のことなど全く知らない人相手に突然「こんにちは~我々はこういう者でして…」と切り出し、何とかこちらの話を聞いてもらう、ア式への理解を得るというのは本当に勇気がいることであった。4店の薬局を回ったが、それぞれの店に入る前には、呼吸を整えるべく深呼吸していた()ア式に対する溢れんばかりの愛を表現して伝えろーーというH.Gさんの言葉を受け、自分なりに何と言えばよいか考えたつもりでも、いざ、やっとのことで薬局に入って語ろうとすると、緊張するし上手く言えない。それでも、「若い女子が寒い雨の日に一人でこんなことをやって…」と同情してくださったのか()薬局の方々は優しく話を聞いてくださったのがせめてもの救いだったが…

もちろん、協賛の話に持ち込むことはどの薬局でも出来なかったが、「ア式」という集団の存在が地域の薬局、あわよくばその薬局に置かれたイヤーブックを通し、地域の方々の間に浸透したかな…?何より、私自身、ア式とは無縁の人にア式の魅力を伝えるという貴重な貴重な体験を積むことができた。そして、いくら予め言葉を準備しても、緊張や何かの反動でそれらは飛んで行ってしまうし、むしろ、自分の口から素直に出てくる飾らない言葉こそ本物で、聞いてもらえるものなのだと実感した。

(それにしてもこの日は学期末試験も近く、本当に寒く、色んな意味で辛かったが笑、疲れ果てた私の心は、ある先輩の「あんまり一人で抱え込みすぎないように、いつでも手助けするから」というメッセージで救われた。改めてこの場を借りて心からお礼申し上げたい。あの日の私の救世主でした本当に…!)

 次に、家庭教師について。最近、家庭教師を始めた。教えるという事は面白いが同時に難しくもある。特に数学。教える相手が中学生でも、本当に分かってもらおうとするとこちらも頭を使う。当然のことではあるが一つはっきりしたことがあって、それは「教える自分の理解が十分であれば相手もすぐ分かってくれる。」ということだ。逆に自分の理解があいまいだと相手だってなかなか分かってくれない。何かの要点・魅力を相手に伝えるためには自分がそれについて熟慮すること、理解していることが不可欠だとここでも再確認した。

最後に、E=mc2について。この式を打ち立てたのはアインシュタインであること、とにかく「とんでもない」式であること、森羅万象の意味を内包することは皆さんご存知かと思う。しかし、それが何故こんなに有名なのか、どういう風に「とんでもない」「凄い」のかは意外と知られてないかと思う。現在愛読中のデイヴィッド・ボダニス著『E=mc2世界一有名な方程式の「伝記」』は、それを鮮やかに説明してくれた。理系科目が苦手で理系分野に畏れさえ抱く私でも、「ははぁぁあ、やっぱりこの式はヤバい」と感動した。どんなに、「これはすごいんですよ」と100回言われても本当に凄い、とは思えないものだが、その原理を端的に説明されれば一度で、凄い、と思える。中身のない100度の賛辞よりも当然、真実を端的に現した説明の方が勝る。このことを肝に銘じ、ア式をほめちぎるのではなく、ア式とは?魅力は何?その問いへの答えの核心をついた言葉を探し続け、その一言で素敵な新入生の心を惹きつけたい。

 言葉(、、)でア式の魅力を伝える話をしてきたが、言葉以外のツールでア式の魅力を伝えなければならないこともある。試合告知画像作りでは、文字、写真の使い方、デザインを総動員して一目で見る人にア式の魅力が伝わる様にしなければならない。一眼を持ったときは、神経を研ぎ澄ませて、選手の最も美しい一瞬を写真におさめなければならない。これらの場合は、言葉でア式について語るとか端的に表す云々の問題ではなく、肝心なのは心の持ちよう。

ただ、シンプルに「ア式が好き!」というあふれ出る愛も大切にしたい。部員一人ひとりへの思いも大切にしたい。(そしていつか私もこれから入って来てくれる新入生、つまり私の後輩(!)にとって、その子の疲れた心を癒す救世主になれたらそんな嬉しいことは無い。)

 

※イヤーブックをお読みください(諸手続きの日のテント列などで配布していきます)

現役部員も是非読んでもっとア式を知ってください。今以上に愛してください。

 

新二年 学生スタッフ 松本彩伽

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