その選択に後悔はないか


去年の9月の終わり




「右膝前十字靭帯断裂、手術は11月で復帰はそれからだいたい8ヶ月後になるかな」




医者に言われた瞬間、「え?待ってくんね?え?おれ、もう来年で最後だよ?え?6月復帰?」




目の前が真っ暗になった。。。。






















って感じで怪我について書こうと思ったんですけどまだリハビリ期間中だし、復帰後にどうなったかとかまで書きたいので怪我については次の次くらいのfeelingsで書きます。(まだプレイヤーは辞めてません、頑張って復帰します。)




(どうせみんな同情票の稼ぎやすい怪我について書くと思ってたんだろ。)
















さて、何について書こうかなと考えたらちょうど新歓の時期ということなので自分がこの部活に入った経緯、そしてその入部という決断を今どう思っているか、といった事について書こうかなと思います。




いま、ア式を考えている新入生達が読んでくれて少しでも参考になってくれたら幸いです。




まず、なぜ僕はア式に入ったのか。




正直言って入学当初は大学で部活をやろうなんて全く考えていませんでした。

ただ、これといったサークルも見つからなくて大学生活どうしよっかな~って悩んでいるところに高校からの友達(寺内)がア式の体験練習に行かないかと誘ってくれたのがきっかけでした。

寺内が大学の近くのカレー屋(ルーシーだったかな)で添田さん(当時の主将)の駒場コンパでの話を僕にしてくれたのは今でも覚えています。




「本気でサッカーができるのは大学が最後のチャンス、本気でサッカーをしたい人にこの部活に入ってもらいたい。」




詳しくは覚えてませんがこんな感じの内容だったと思います。こんなあやふやな記憶で引用してしまうと、先日の卒業式で今話題となってる式辞を読み上げた教養学部の学長さんに怒られてしまいそうですが。




この言葉を聞いて僕は、果たして今までの人生で本気でサッカーをしていた瞬間はあったのかと考えてみました。




サッカーは小中高と続けてきましたが確かに小学校の時は純粋にサッカーが好きでサッカー中心の生活を送っていました。しかし、中高と受験を意識するようになってくると次第にサッカーよりも勉強が優先、なんなら早く引退したいとも思うようになっていた気がします。




そんな中高生活を振り返り、サッカーよりも勉強を優先してしまったことを後悔したし、受験を気にせずに部活だけに本気でコミットできていた奴をどこか羨ましく思いました。進学校出身の人なら少なからず分かってもらえるのでは……




もう一度サッカーを他の何事よりも優先して、本気で打ち込めるのは確かに大学が最後のチャンスなのかもしれない。

このチャンスを逃したらきっといつかまた後悔するときがくる。




そう思って入部を決意しました。










そんな、人生で一番大きいとも言える決断をして早三年が経ちましたが、、、




一度もあの決断を後悔したことはないと言うのは流石に嘘になります。




長期休みの度に友達の海外旅行の写真で溢れかえるFacebook、次々と可愛い彼女ができていく高校の同期たち。(サークルオリでテニスサークルの女の子たち見ましたけど本当に可愛いですね。)




正直、そういった世間一般の大学生活をエンジョイしている友達を羨ましく思うことも多々ありました。




よく、部活の友達と理想の大学生活は

イケイケのサークル入って、可愛い彼女つくって、適度に勉強して、留学して、インターン行って、3年の冬には有名外資企業の内定をもらって、最後の年は旅行しまくることだ、なんて冗談で言ったりもします。




大学の貴重な四年間をただ一つの事に捧げるというのはこんなにも失うものが多かったのかと何度思わされたことか。







ただ、「四年間を一つの事に捧げる」からこそ得ることができるものの方が圧倒的に大きい。




と信じて続けてきたし、ここまで続けてきて実際にそう感じています。




それがかけがえのない同期先輩後輩といった仲間なのか、リーグ昇格の喜び、達成感なのかは人によりけりですが最後の学生生活を捧げて得たものは他の何事にも代えがたいというのは間違いないです。




「大学で様々な経験をしたい、いろいろな事にチャレンジしたい」そう思ってこの大学に入学してくる人も多いでしょう。仮にも日本の最高学府である東大に入ったのだからそう思うのは自然だと思うし、実際素晴らしい志だと思います。

ただ、そういった選択を捨て敢えて一つの事をやり抜くと決意し、それに全力でコミットすることも同じくらいに価値があることだと思います。




先日の卒部式でひとつ上の先輩方を見送りましたが、一人一人壇上でそれぞれの4年間の思いを話す姿にア式を選んだ事に後悔している様子はなかったと思います。




僕も本当にこのア式という組織からたくさんのものをもらってきたし、サッカー以外にも一人の人間として大きく成長できたとも思っています。







引退間近みたいな感じで書きましたがまだ最後のシーズンが残っています。




まだまだこの組織で経験できることは沢山あるだろうし、まだまだ自分も人としても選手としても成長できると思っています。最後の一年はこれまでの三年間とは全く異なる年になるでしょう。

来年の卒部式で先輩方のようにア式を選んだ事に後悔はないと胸を張って言えるようにしたい、そういった最後の一年にしたい。本気でそう思っています。







この時期は新入生は色々な団体が魅力的に見えて悩むかと思います。その中から選ぶ上で、4年後にその団体に入った事に後悔はないと胸を張って言えるか、それくらい全力でコミットすることができそうな団体かというのを一つの基準として持ってもらえたら嬉しいです。




その結果、もしア式を選んでもらえたなら一緒に本気でサッカーをしましょう!

そして今年、一年での東京都一部復帰を達成しましょう!



















まず怪我を治せって話ですね、僕は、、










新四年 MF 田中







ごめん、尾上、おれは普通にノボリとプレーしたいわ

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