「安泰」に逃げない

僕は中高6年間部活でサッカーをしてきました。中学の頃はある程度戦績の良かった自分たちの代は高校で思うような結果が得られず、引退前最後の高校総体も予選敗退に終わりました。僕がア式への入部を決めたのは、一言で表すと「やりきった感」がなかったからです。高3の引退時まで続けたとはいえ、勉強や学校行事などサッカー以外にコミットしていた部分も大きかったので、大学サッカーという環境でもう一度自分のできるところまでやりきろうと決意しました。





最近高校の同期と会って話をすると、大学入ってまで部活に入っているのはすごい、というようなことをよく言われます。僕の高校は卒業して部活を続ける人が少ないからというのもあるでしょう。たしかに、僕もア式でサッカーをすることと、ア式に入らずに安泰な大学生活を送ることを一度は天秤にかけ、最終的にア式への入部を決めました。しかし入部から早くも半年が経過した今、ア式でサッカーをする自分がまさにある種の「安泰」に陥ってしまっているのではないかと感じます。東大で部活に入るという世間的なステータスが保証されている中で、与えられた環境でただ練習をこなしていく。それでは大学生として持ち得た他の多くの選択肢を捨ててまでア式でサッカーをすることに決めた意味が失われてしまいます。チームの勝利という目標のために日々の練習で自らの課題を克服しレベルアップする。大きなゴールを見据えながら弛むことなく努力を継続するのは簡単なことではありませんが、ピッチでプレーする選手たちへの憧れをただの憧れで終わらせてしまうことなく、トレーニングの原動力へと変え、いつか自分がピッチに立ってチームの勝利に貢献できるように頑張りたいと思います。



ジャージ持っていかない日に限って寒い



1年 門前

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