断片

最後のfeelings、書きたくなくて逃げていましたが、とうとう捕まってしまいました。今までのfeelingsは頑張るぞ宣言として張り切って書いていましたが、今回はどうしてもまとまらなかったので、今頭の中にあることをただ列記します。


・2018年10月28日、関カレ外大戦。
前節に惜しい試合をできていたことに加え、以降の3試合は全て強豪相手のため、この日に何とか初勝利を掴みたかった。
しかし試合序盤にあっさりと失点、そしてキーパーのまゆが負傷。今から思うと私はこの時点でパニックになっていた気がする。でも周りは怖いくらい冷静で、隣でセンターバックをやっていたまりなは気づいたらGKユニに着替えていて、抜けた場所にはOGコーチのかなさんがベンチから入り、何とか前半は持ちこたえる。
だが後半、何度かチャンスを作れる中で、絶対に失点してはいけない時間帯に自分のミスが原因で失点。0-2。このまま試合が終わる。
辛いとかショックとかでさえなく、放心してしまった。

試合後、すぐ我孫子に向かった。後に控える対戦相手の中央学院対国際武道のスカウティングのためだ。どちらも自分たちより遥かに上のレベル。試合を撮影しメモしながら、数時間前に自分たちのやっていた試合と何もかもが違うなぁ、とまた放心してしまった。

部室に戻った後、今年からコーチを務めてくださっている藤岡さんに、自分やチームのことについて弱音を聞いていただいた。途中でまりなから自分と同じような意見のLINEが来たのも拍車をかけ、最終的にギャン泣きし、藤岡さんは心底鬱陶しがっていた。

それ以降最終節まで、一人でいる時間が恐怖だった。意味がないとわかりつつも、後悔や不安が頭を占めてしまった。みんなと練習したり、サッカーについて考えたり相談したりしているときだけは、気持ちが晴れた。

その頃は絶望と希望がすごい勢いで行き来するような感覚だった。私は大学に入るまで運動経験がなかったので、引退という区切りに合わせて「納得のいくような何か」が得られるわけではないのだということを、初めて知った。

怪我で迷惑をかけてしまいつつも11月18日にピッチの上で最終節を終えられたときは、心底ほっとした。


・こんな記憶が今になっても頭にこびりついている一方、4年間を振り返ると、本当にこの部からこんなに恩恵を受けた人間はいないんじゃないかというくらいお世話になったと感じ、感謝の思いで胸が一杯になる。
運動能力はもちろん、仕事能力、人格においても欠損の多い私がこの部で活動するのは、自分よりも周りの人たちにとってチャレンジングなことだったと思う。先輩・同期・後輩はもちろん、福田さんはじめ大人の方々は常に気にかけてくださっていたし、活動の半分を共にする文京LBレディースに関わっていた方々にもたくさんお世話になった。

多くの人の力で生まれた女子部は、5年目になっても関わっている人たち一人ひとりの力に支えられているという実感に溢れている。関カレに足繁く通ってくださった保護者の方々やOBさんなどには、どれだけ感謝しても尽きない。OBの皆様に作っていただいた東大のユニフォームを着て、たくさんの人の力添えで出場することが叶っている公式戦のピッチで戦えることが、とても誇らしく幸せだった。

現役男子部の皆さんも含め、いつも女子部を支えてくれる皆様、ありがとうございます。これからも女子部のことをどうぞよろしくお願いします。


・ここに書くことではないと思うけど、最終的に唯一の同期になったまりなのことを私はとても尊敬し、感謝しています。どれだけ助けてもらったかわからないし、まりながいたから頑張れたし、同期として恥ずかしくない生き方をせねばとさえ思います。
後輩のみんなも頭が上がらないことと思いますが、ぜひみんなの中にリトルマリナを住まわせて、部の規律と平和を守っていってください。


・これからの部やクラブとの関わり方について、2留もしてしまってあと2年大学にいることもあって、悩み続けています。でもゼロになることはないと思うので、これからもどうぞよろしくお願いします。


以上です。

最後になりましたが、4年間お世話になった皆様へ
本当にありがとうございました。


女子部4年 横堀ミラノ

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