ちょっとした気づき

正式入部から4ヶ月。
わずか4ヶ月といえばその通りだが、この4ヶ月、私はあることに関してずっとどこかでモヤモヤしていたように思う。

単刀直入に言うと、そのあることとは部活を続けるかどうかということ。


本気でやめようと考えたわけではないが、このまま続けていいのかどうかがわからなかった。
でもそれは他に興味があるものができたからでもないし、部活自体が嫌になったからでもない。
同期も先輩もすっごく好きだし、あの女子オリの日に、私を勧誘してくれたア式女子の先輩たちに出会えて本当によかったと思ってる。


ただ、今までやってきたスポーツとはかけ離れすぎていたためか、サッカーが少し嫌になったから。


その原因は主に2つあるように思う。


1つ目は、自分が積極的にプレーできないということ。

元々球技が苦手なためか、ボールコントロールができない。
チームスポーツをやったことがないからか、ポジショニングもわからない。
足の速さには自信がある方だが、それが活かせているわけでもない。

そんなこんなでプレー中私が考えることといえば、
ミスをしないこと、
先輩や同期のプレーを邪魔しないこと、
部員に迷惑をかけないプレーをすること、
それぐらいだった。


この流れからお察しの通り、
私は消極的にプレーすることしかできなかった。
自分がフリーの時も、何もできない気がしてボールを呼ぶことができなかった。
そんな無力な自分が嫌になって、サッカーを続ける意味がわからなくなった時もあった。


2つ目の原因も1つ目と関連している。

これは正直今でも克服はできていない(部活はやめないのでご心配なく!)。

その原因とは、

声出しができない

ということ。


いや、もちろん出そうと思えば声は出せる。
出すのが恥ずかしいとかそういうのではない。

ナイディとか、ナイキーとか、ナイスシュートとかそういうことは言える。
誰かを褒めるのにためらうことは何もない。

でも、そうじゃなくて、
戦術のこととか、
自分がボールを呼ぶとか、
そういうことになると自信を持って声出しができない。
言ってることが正しい気がしないというのが大きいが、それで次のプレーを失敗させたくない、と失敗を恐れての気持ちが大きかったように思う。



とこんな風に思っていたが、
実は夏休みに入って、私の意識が少し変わった。



まず1つ目の積極的にプレーできないということについて。

きっかけはコーチの藤岡さん含め、先輩方も自分の失敗を受け入れてくれてるように感じたから、そして何よりも下手なりにチャレンジしなければ成長できないと思ったから。

それにア式には、下手な私でも挑戦する環境が整っている。先輩たちも、合同で活動している文京LBレディースの部員たちも、たくさんアドバイスをしてくれる。サッカー経験の浅い私にとってはそれが何よりもありがたい。


正直言ってサッカーを10年やってきた相手と4ヶ月の私が勝負になるとは到底思えない。

でもその中でも、
20回中1回でも1対1を成功できたら、
10回中1回でも相手を止められたら、
5回中1回でも自分の思い通りのパスを出せたら、
初めのうちはそれで良いんじゃないかなと思ってきた。
そう思うと、積極的にプレーできる気がする。


次に、声が出せないということについて。

これのきっかけは、声を出さないことで一番困るのはチームメイトである味方だということにやっと気付いたから。

それに、実際にそこで次のプレーを判断するのは自分ではない。もしその人が自分にパスを出すのが良いと思えばそうするだろうし、そうじゃないと思えばきっと違う人にパスを出すだろう。
だから、その通りにならなくても声を出して言ってみる価値はある気がする。
そう思うと、声も出せる気がする。



とはいえ、この二つのことは今でも私にとっては課題である。
でも、これからはもっと前向きに、ポジティブに、サッカーに取り組みたい。
もっと幅のあるプレーができるようになりたい。
下手なりに、積極的に食らいついていきたい。


だから、先日開幕した関東大学女子サッカーリーグの個人目標は、


「ハングリー精神で1点を取る」




言ったからには有言実行
女子部1年 石田ちひろ

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