肩書き
永田祐麻(3年/テクニカル/麻布高校)
自分は小さい頃から言語化するのが得意ではないし文章を書くのも好きではない。あまり書きたくないと言ったのを星が覚えてくれていたのかfeelings担当が星の間は自分の番が回ってくることはなくこのまま卒部feelingsを書くことにかなるのかなとほっとしていたのだがまさかの担当が代わってはじめに指名されてしまい今焦っています。
これを書いているのはシーズンが終わり冬オフ中の12月。今年の1月からテクニカルユニットの長を務めさせてもらってきたがその期間もほぼ終わろうとしている。皓大がコーチをやると決まってからテク長は自分か錦の実質2択になっていて2人で話す中で半ば消去法のような形で自分がテク長になることになった。当たり前ではあるがやるからには頑張ろうと思っていたものの、先輩2人のテク長があまりに偉大すぎて不安を感じていたことを覚えている。
この一年間自分がテク長であるという理由でたくさんの外部の方とやりとりさせていただく機会に恵まれた。ありがたいことに自分達テクニカルは外部の方々から高く評価をしていただいていることを知る一方で、代表としてやりとりをしている自分はそこまで評価してもらうだけの実力が伴っていないというギャップを何度も感じさせられることとなった。自分が周りの方とやりとりすることができたのは東大ア式テクニカルユニット長という肩書きを持っていたからであり、決して自分に実力があったからではないのである。
小さい頃から基本的には何をやってもそつなくこなすことができた一方で、本当にできる人たちと自分の差を痛感し全力で頑張ったところでこの人たちには勝てないと何をしても感じてきた。そんなわけでいつからかどんなことに対しても合格点や期限に対してギリギリの行動をするようになってしまった。何か一つのことに対して継続的に全力で取り組むことができなくなってしまったのである。もちろん自分の中で全出力を出して何かを学んだりすることはあってもそれは一時的なものでなんとか間に合わせることができる程度であり継続的なものではないのだ。
これは自分のサッカー理解についても同じことが言える。サッカーには何か新しいことを理解するたびに、理解したが故に見えてくる自分の理解の足りない部分が存在する。そしてその部分を地道に潰していくことで成長していくと考えているが、自分はこれを継続することがなかなかできなかった。もちろん入部したときに比べれば圧倒的にサッカー理解は深まったと感じるが、毎日のようにサッカーを見て考えている人と比べて理解が足りていないのは明白である。
先ほど書いたように周りからのテクニカルに対する評価と自分の実力にギャップがあり、そのギャップに苦しめられるくらいであれば自分が何をしなければならないかは自分で嫌というほど理解しているつもりでも、なかなか行動に移せない自分が本当に嫌になってしまう。どうしても自分がいくら頑張ったところで越えることができないと勝手に色々な人に対して思ってしまうのである。
そんな自分も今年のシーズン途中からは継続的にサッカーを理解したいと思い学ぶことができるようになっていると感じている。今シーズンから個人フィードバックを本格的に行うようになったのだが、自分の思っていることを言語化して伝えることがなかなか難しい。 元々言語化が得意ではないとはいえ自分の考えを誰かに対して上手く伝えることができないのは自分がサッカーを理解したつもりになっていただけであり本当に理解できているわけではないということを改めて意識させられる良い経験になった。これをきっかけにもっとサッカーを理解したいと思うようになったし、何より少しでも仲間のためにもっと自分は理解を深めなければならないということに気付かされた。4年生が引退して新体制になり、自分のフィードバック担当の大輝が公式戦でスタメンだった時は本当に嬉しかったし、Aに上がってからなかなか上手くいかない大輝の悩みをすぐに解決するだけの力が自分にないことがもどかしく感じた。
オフに入ってから自分がサッカーをプレーすることが何度かあったのだが、そこで感じたことは自分サッカー下手だなということである。いつも選手のプレーをピッチの外で見ていてここはこうした方が良いとかあれこれ思っている訳だが、いざ自分がプレーしてみると本当に上手くいかない。もちろん高校の部活を引退して4年が経つのでボールを扱うことが下手になっているのは当たり前であるがポジショニングなども実際にやってみると全然上手くいかないのである。選手に対して色々言うくらいなら自分もある程度できないとと前から思っていたのにあのプレーだったのは自分もショックだったしこれも自分の理解が足りていないことが少なからず関係しているなと後から映像を見て感じさせられた。自分は選手ではないがシンプルにサッカーが上手くなりたいと感じたし、一つ一つのプレーに対する解像度をもっと上げなければいけないと感じさせられる良い機会だった。
純粋にサッカーを理解したいという思いで入部していればよかったのだが、サッカーには関わりたいが怪我でプレーは厳しいからそれならスタッフとして入部しますという経緯だった自分はそうではなかった。ずっと自分はテクニカルユニットに所属しているのだからサッカーを理解していなければいけないという自分の外側の要素を気にしていたし、気付けば他者と比較してしまっていたことで自分の限界を勝手に自分で決めてしまい自分から成長のチャンスを奪ってしまっていた。自分の成長のために必要だったのは周りがどうこうではなく自分がどうしたいかという純粋な気持ちであり、それが行動するためのエネルギーになることを思い知った。
そんなわけで来シーズンの目標は同期が公式戦に少しでも多く出てくれるようにその助けになることと、一年後に自分がサッカーを上手くなっていることに決めました。
純粋にサッカーを理解したいという思いで入部していればよかったのだが、サッカーには関わりたいが怪我でプレーは厳しいからそれならスタッフとして入部しますという経緯だった自分はそうではなかった。ずっと自分はテクニカルユニットに所属しているのだからサッカーを理解していなければいけないという自分の外側の要素を気にしていたし、気付けば他者と比較してしまっていたことで自分の限界を勝手に自分で決めてしまい自分から成長のチャンスを奪ってしまっていた。自分の成長のために必要だったのは周りがどうこうではなく自分がどうしたいかという純粋な気持ちであり、それが行動するためのエネルギーになることを思い知った。
そんなわけで来シーズンの目標は同期が公式戦に少しでも多く出てくれるようにその助けになることと、一年後に自分がサッカーを上手くなっていることに決めました。
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