持続可能性
本当はこの卒部feelingsで、サッカーをさせてもらえる喜びと感謝を述べたかったところではあるものの、それは前回のフィーリングスに譲ることにする。今回は最後にOGという立場から、女子部の13人の現役部員、そしてもしかしたらこれをうっかり検索してしまった未来の部員に向けてメッセージを書こうと思う。
伝えたいのは、ア式女子の持続可能性のために、部員のみんなに気をつけてほしいこと2つ。
1つ目は、そもそも持続する価値のある組織であり続けること。
組織を愛する個人の献身はもちろん素晴らしいことだけれど、一方で組織のために個人が犠牲になっていないか、辛い思いをしている人がいないか、折に触れて気にしてほしい。ときにみんなで歯を食いしばることがあっても、みんなから笑顔が消えないように。
組織の外部に対しては、そもそもア式女子は部員が楽しく真剣にサッカーをする場なので無理に価値提供をすべきとは思わないけれど、少なくとも不快感や損害は決して与えないように(ここは心配してない)、欲を言えば愛され応援されるチームになってほしい。情報発信や交流は積極的に、挨拶・礼儀や心遣いを忘れずに。さらに欲を言えば、大学女子サッカー界で、東大としての存在感を出していってほしい。リーグ運営に関わっていくとか、もちろん勝つとか。
もう1つは、Aさんの言葉をお借りすると「外部リソース」について。ここでは、女子部現役部員以外に由来するリソース全て(すなわち部員の労力と部費・新歓費、ないしそれらで構築・購入したもの以外)を、外部リソースと定義することにする。だから、協賛企業様はもちろんのこと、コーチや私たちOGも含まれる。
外部リソースは、当たり前のものではない、ミニゲームでいうところの、攻撃しているときのフリーマン的な存在だと思う。あればとても大きなプラスだけれど、常にそれを失ったときのことを考えながら運営しなければならないというのも1つの事実。恩恵はとてもありがたいものだけれど、仮に無償に見えても多くの場合それには対価が伴うことに気をつけて、感謝の気持ちを持ち続け伝え続けること、できる限りその恩恵をア式女子の存続に不可欠のものにしないこと、これは本当に気をつけてほしい。
全体的に要求ばっかりになってしまった感が否めないけれど(そして特に2点目については、グラウンドなど既に不可欠になっているものもあるけれど)、これは私もけっこう意識してきた部分ではあるし、よき組織としてあり続けるためにどうか努力を続けていってほしい。
ア式女子の今後の発展を、OGとしてできる限りのサポートをしつつ、祈っています。
頑張って。
たぶんこれが老害というやつ
水谷優香
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