初めての自分語り

 feelingsの担当が初めて自分に回ってきて、改めて他の人たちがどんな文章を書いているか、覗いてみた。やばい。自分がなんとなく思っていた事全部(考えてもみなかったようなことまで)自分より明瞭に、自分より魅力的に、しっかり言語化されちゃってる。締め切り2時間前。やばい。


、、、やっぱりはじめてのfeelingsだし、自己紹介も兼ねて、(新歓のタイミングで入り損ねてア式に入るか迷ってる人や、受験生の人に向けて)どんな人間がどんな経緯でア式に入ったのか僕の経歴を書いていこうと思います。


小2の時に親に勧められ、スポ少のチームでサッカーを始めた。その後地元の公立中で三年間サッカーをやり切った僕は、高校に進んだ時も当然のようにサッカー部に入った。結果、完全燃焼することができなかった。埼玉のそれと質の全然違う東京のサッカー(言い訳)に苦しんでるうちに高2の秋で早すぎる引退。不完全燃焼のままダラダラと受験勉強をしているうちに気づけば浪人。都内の進学校から一浪して理科2類に合格という典型的な道を進んだ(因みに、浪人した方が人間として厚みが、、なんてことはないから現役生はがんばれ、浪人生もがんばれ)。そして入学後、自分に大学サッカーで通用するような実力などないことは分かっていたし、緊急事態宣言下で新歓がほぼなかったこともあり、部活やサークルは特に入らなかった。オンライン授業が始まり、家に籠りスマホ片手に授業を受け、アマプラを見て、高校の友達と夜な夜な通話してゲームをする生活を送った。夏休みも基本、外出を自粛し、たまに高校同期と遊ぶだけ。それは想像していた大学生活とかけ離れたものだった。そんな日々に飽き飽きしていたし、刺激的で熱中できる何かを常に求めていた。


やっぱり僕にとってそれはサッカーだった。


一度サッカーをしてしまうとやっぱりたまらない。遊びでフットサルをやると我を忘れて走り回る。終わってみると、体は疲れ切っていても、心にはもっとボールを追っていたいとどこまでも満たされない欲求が溢れてくる。


そんなわけで今、ア式蹴球部である。


ア式に入ると週に1日しかオフがないため旅行とかにも全く行けず、よく遊びに誘ってくれる友達には早くやめろよといっつも言われている。確かにずっと育成チームで、Aチームに上がって活躍する"勝ち筋"みたいなものが自分でも中々見出せていない中、このままサッカーを続けることは、大学生活を棒に振っているように思われるかもしれない。だけど自分は、いつ死んでも後悔しないと言い切れるような充実した日々を過ごせていると思う。理由なんてサッカーが楽しい、それだけで十分だ。チームでうまく前進できた時、連動して守備をして、プレスをはめることができた時、ドリブルで相手をかわした時、アシストを決めた時、何より点を取った時。アドレナリンがドバドバ溢れ、他のどんな事をしている時にも得られない悦びが心を満たしてくれる。とは言え、その悦びは一過性のものですぐに薄れてしまう。だからまたそんなプレーをする瞬間を求めて、体が、心がサッカーを求める。多分僕はサッカー中毒なのだ。スマホに毒され、勉強はもちろん、映画やドラマすら5分と見続けることができない僕が、サッカーだけは何分だって続けられる。だってこんな楽しいスポーツ他にある?大学でサッカーを辞めて、他のスポーツに転向する人も多いけど、絶対サッカーの方が楽しいのにっていっつも思っている。まあ、他のスポーツを真剣にした事ないけど(笑)。盲目的なサッカー愛を語ってしまったけども、サッカーに傾倒している(?)お陰で、ともすれば虚無を感じがちな大学生活で、その時その時で今現在を、充実して過ごせている。


何が言いたいかっていうと、今ア式に入るか迷ってる人に、自分が何をやってる瞬間が一番楽しいかを考えて進む道を選んで欲しいということだ。そう、この文章は新歓のつもりである。全国で上位になれるから、トップの試合に絡みやすいから、という他人の評価とかに迎合するような理由で競技を転向したり、大学生らしい生活を送りたいからというアンパイな理由で適当なサークルに入ったら、ふとした時に「ア式に入ってたらどーなってたかな?」って思うことになると思う。僕だったらそんな大学生活はごめんだ。だからサッカーしようぜ。


最後に自分の状況について少し。まだ新一年生が正式に入部していないので、現在はAチームが30人弱、育成チームが20人弱という感じでチーム分けされていて、僕は育成チームだ。そしてずっと中盤をやってきたのだが、去年のAチームの和田そーさんによってFWに抜擢された。まあ育成チームなので抜擢もへったくれもないし、なにより技術が無さすぎるからFWに追いやられたというのが正確な表現なんですけどね。ただ困ったことにサッカーって結局どのポジションでも止める蹴るできなきゃ何もできない。というか今までどうやってサッカーをしてきたんだろうっていうくらい止める蹴るができていない。今まで他人よりもこだわって練習してきたつもりだったけれど、大学に入って自分の意識の低さに愕然とした。だって練習前後なんてストレッチもそこそこにみんなでシュートして遊ぶもんじゃん?けどア式のひとたちには対面でインサイドパスをする習慣が自然にある。なんとなく空気を読んで混じってみたら、コーチ、先輩に限らず同期までもが、ボールを止める位置やら足の角度やら当てるポイントやらを指摘してくれる。10年以上やってきたサッカーがずっと「少年サッカー」にとどまるものだったことを思い知らされた。段落の最初に少し、とか言ったけど全然少しじゃないやん。まあ気にせず続けると、止める蹴るの下手さが影響しているからだと思うのだが、試合中のドタバタがすごい。無駄なタッチしまくりでパスチャンスもシュートチャンスもドリブルチャンスも逃してしまっている。だから当面はタッチは少なく、を目標にプレーしたい。OBコーチ陣に指摘された事なんで自分で立てた目標じゃないんですけどね(笑)
ここまで長々と初めての自分語りをしてきましたが、案外楽しいものなんですね。終わりに入ろうと思います。


最後に、普段なかなか言えないので支えてくれているスタッフの人達や両親、LB会の方々、ほぼボランティアの状態でサッカーを指導してくれるOBコーチに感謝の言葉を言いたいと思います。いつもありがとうございます。


最後にこんなダラダラとした文に付き合ってくれた一握りの読者の人たちには、前主将内倉さんの、特に2個目と4個目のやつとか、楓さんの俳句みたいな題名のやつとか、もっと読むべき共感できるfeelingsがいっぱいあるよって言いたいです。
最後にって何回言うねん。



2年 平尾大樹

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