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僕が生駒里奈を推す理由

君は何者だろうか。 もちろんこれは、 1 人のサッカー選手として「何者なのか」という問いである。 個人的にサッカー選手としての「何者か」は決めておく必要があると考えているので、今回は僕なりの「何者か」になる方法について書いてみたいと思う。 有名企業の人事が見ているかもしれないから、結論から言ってみる。 重要なことは3つある。 1. その役割はチームに求められているか 2. その役割は自分の強みを生かせるか 3. その役割は他人と違いを生み出せるか この点を意識しながら、続きを読んでもらえると嬉しい。 僕は冬オフ中に今シーズンのテーマを1つ掲げた。チームとしてはもちろん「一部復帰」なので、個人のテーマである。テーマ(目標)からの逆算でこそ、行動は決まってくるものだ。 「昇格に貢献する」 まぁ、そりゃそう。でも、大事なのはここから。「貢献って何?どう測るの??」などと、グループディスカッションの帝王、北西から突っ込まれそうである。余談だが、彼の場合「ロジカルシンキング」ではなく「フィジカルシンキング」だと思う。 じゃあ、「昇格」への貢献をどう定義し、計測していくのか。個人的に、目標を掲げた以上はそれをある程度定量化して、進捗を計測する義務があると思っている。 昇格への貢献には様々な方法がある。「点を決める」「失点を防ぐ」「データを分析する」「グランド業務をこなす」 etc 様々な貢献の方法の中から、僕は「チームで誰よりも早く切り替え、それを 90 分間持続させること」にした。正直な話、もっと別なやり方が良かった。巧みなドリブルで相手を翻弄したいし、強烈なミドルでゴールをぶち抜きたいし、華麗なスルーパスも出したい。 しかし、自分にはこの道しかないように思えた。 なぜか、それは簡単で、先程の重要な3つの要素を満たしているから。以下、検証。 1. その役割はチームに求められているか もちろん、求められている。「切り替え」はア式どころか、サッカーの基本中の基本。これは誰もが言ってる。 2. その役割は自分

「さあ、今日は楽しめるのかな?」

「さあ、今日は楽しめるのかな?」 去年、公式戦前にしばしばカリブ大先輩とこのように確認し合ったものだ。彼はどう感じていたか知らないが、自分はその言葉を発すると不思議といいプレーができる気がした。 しかし同時に、少し困惑していた。自分は楽しむためにサッカーをやっていたのか。 4 歳からサッカーを始めてずっと上を目指してやってきた。結果が出ると、周りからも常にステップアップすることを求められ、自分でもより素晴らしい成果を追求してきた。「将来」のために「今」を我慢し、努力を重ねてきたつもりだ。 そんな中、去年僕はプロを諦めた。苦痛な決断であったので、詳細は割愛したい。かつては、プロを目指さない人が本気でサッカーをやるなんて信じられなかった。しかし、実際にやってみるとプロを目指していた頃よりサッカーが楽しいではないか。 以前より創造的なプレーをしたり柔軟な戦術眼を持つことができるようになった。 なぜか? 自分のサッカーに注げる時間的・情熱的コミットメントは圧倒的に以前の方が大きかった。なぜ、コミットメントを減らした今の方がうまくいっていてサッカーが楽しいのか?悔しいし、情けなかった。でも自問せずにはいられなかった。そこで、最近一つの答えがわかった気がしたのでこの場で共有したい。 それは、「今を追求する」ことである。例の「楽しめるのかな?」というメンタリティである。 上を目指していた頃は、「この試合でいいプレーができなかったら…」、「明日の試合は重要だから、今日は ... 」などという具合に常に来るべき将来に準備することを考えていた。試合中も、「残りの時間でボールに絡めなければ … 」、「あと何分体力がもつか ... 」という雑念に支配されていたように思う。 サッカーを真剣にやっていた人なら少なからず共感ができる部分があるのではないか。 しかし、プロになることを諦め、楽しむことを目的にし始めたあとの自分の頭の中には、「今」しかない。試合がどういう状況で、今自分が何をしたらチームを救うことができ自分が楽しめるか。常にそんなことを考えている。更には、相手の心情にも想像を膨らませることができるようになった。相手の考えていることを想像して、相手が嫌がるプレーとはどういうものか。常にワ

春服とサッカー

 中級ファッショニスタの仲間入りを果たしつつある筆者の見解によると春のファッションのポイントはシンプルである。上下で濃×淡または淡×濃の色合いになるようにサイズ感のあったパンツとシャツまたは T シャツを組み合わせればそれで大体完成である。あとはアウターとしてテーラードジャケットやカーディガンまたは春ニットを着れば大抵の人から見れば、少なくともとてつもなくだらしない格好の人がチラホラいる東京大学のキャンパスを歩くぶんには十分オシャレとして認識されるだろう。変に凝った色やデザインの服はあまり必要ではなく、たったこれだけのシンプルな服装で十分だと思う。    春服で重要な要素になるであろうこのシンプルさ、最近サッカーにおいてもとても大事なことなのだと痛感させられる。強い学校と試合したり、ユナイテッドの人たちの練習を見てると、もちろんずば抜けた身体能力、体格を持っている選手もいるのだが総じて言えるのは皆シンプルなプレーの精度がとても高い。単純なビルドアップの場面やボールを取った後逃す場面などまずミスがない。ア式が比較的同じ強さの相手と試合するときにはあまり目立たないが強い相手とやるときにはそういう単純なプレーの精度の差が顕著となってしまう。     去年 1 部を最下位で降格したア式だがやはり単純な技術の差は 1 部のチームと比べて明らかだった。基礎技術を磨いて出直してこいとの 1 部からのメッセージとして受け取るしかない。 2 部で戦う今年だが、 1 部のチームとの技術差をどこまで埋めることが出来るのかが勝負となるだろう。そうでないと昇格してもすぐに降格してしまう。まずは 1 部に安定できるように。皆が 1 部の技術レベルを意識して日々の練習に臨めるといいなあ。 と以上 1 スタッフの感想でした。 あと卒部式で富さんが行ってたようにみんな筋トレはサボらずやりましょう。 課題はワックスの付け方 新 3 年    濱田 広輝

山里亮太イズム

大学生になってから 3 年という時間が経過しようとしている。いま僕の中の大きな部分を占める感情はある種の諦めである。 この諦めという表現が一般的な意味のそれと一致しているか、そしてチームを率いる立場として適切であるかはわからないが、自分の中では一番しっくりくる言葉だ。 経済学部に進学すること。 英語を話せるようになること。 中国語を話せるようになること。 自炊すること。 毎朝 7 時に起きること。 週に 1 本映画を見ること。 エクセルを使いこなせるようになること。 関東昇格。 東京都一部リーグの最優秀選手になること。 カフェのかわいい店員さんに話しかけること。 これらは大学生になってから現在までで、自分がやろうと決意したが実現できなかったことのリストである。もちろんこれ以外にもたくさんある。誰でも数分考えれば 10 個程度は列挙することができると思う。 僕の場合、これらができなかった原因はいずれについても同じで、自らの内から出てくるエネルギーの圧倒的な不足である。やろうと思ってからしばらくは持続しても、もしくはある程度の成果を得ても、時間が経つと自らを突き動かしていた衝動は縮小し、目標を達成するより前に挫折する。終いには挫折の要因を外的な要素に帰すことでその一件を落着させようとする。 自分にはできると盲信し、幾度となくそれが過信であると気づかされるうちに、自分の限界というものを無意識のうちに自覚させられる。悲しいかなこれが大人になるということなのかもしれない。 これが僕の中にある諦めという感情の少し詳しい説明である。 話はガラリと変わる。 人が前進するための方法は 2 つしかないと思う。 ( そもそも前進しようとしないという選択も人生を楽しむ上では賢いものだと思うが、自分はどちらかというと前進することの方に魅力を感じる性質を持っている。 ) 一つ目は自分で動くことだ。 これは、自分の中に強い意志を持ち、それによって自分の行動を決定していくということである。それができる人間はおそらく多くはないが確実にいる。 僕は中高と私立の進学校に通っていたので、サッカー部は決し

This one's for you

今年の 1/8 、幕張メッセで行われたデヴィッド・ゲッタのライブに高校時代の友人と行った。前日に同会場で行われたフェスと合わせたこの 2 日間が僕にとって冬オフ中の唯一のイベント事だったのだが、そこで最高の体験をすることができた。 初めてデヴィッド・ゲッタの曲を聞いたのはおそらく中 3 の頃だったが、それ以来ずっと好きで聞き続けていたので今回のライブは心の底から楽しみだった。そして実際、言葉で言い表せないほどに感動を味わうことができた。 中でも "This one's for you" という曲が流れたときは自然と涙が出てきた。 知っている人も多いだろう。昨年 6 月から 7 月にかけて行われたユーロ 2016 のテーマソングだ。 彼はこの曲の直前に、 「サッカーと音楽はとてもよく似ている。世界中の多くの人を unite するし、みんなを happy な気持ちにする。自分がこの曲でその両方に関われたのはすごく幸せだ!」 的なことを言ってた。 後から考えると彼にとってはあくまで曲紹介程度のつもりだったのかもしれないが、実際に会場の興奮に包まれた中で聞いたときは、なんて最高な MC なんだ!と思った。楽器が演奏できるか、フルコートでゲームをやったことがあるかなんて関係なく、世界中で数え切れないほど多くの人が音楽やサッカーを愛している。 サッカーが好き。サッカーに携わるにあたって一番大事なのって、結局そういう気持ちだ。 東大ア式に入って強く感じるのは、みんな頭が良くて自分自身の事もチームの事もすごくよく考えているということ。 feelings を書くにあたって以前の投稿を遡って読んだが、自分が思いつかないような深い話が多くて考えさせられる。ただ、サッカーやチームについて普段難しく考えることが多いからこそ、原点に返って真剣なサッカーを楽しむこと、楽しもうと意識することって大事だ。 ユーロ 2016 がポルトガルの劇的な優勝で幕を閉じた約 1 か月後、自分は京大戦後のチーム再編で実質的に戦力外通告を受け、ア式を辞めようか迷っていた。2週間ほどチームを離れて先輩や友達、恩師に相談をもちかけたりしたが、やはりア式に残りたいと思った一番の要因は本気でやるサッカーが好きだったからだ。 その

大切なことはすべてサッカーが教えてくれた

必ず成し遂げたい目標がある。 目標を達成するために成長する必要性を感じる。 そして、人は努力をする。 僕は、努力には2種類あると思っています。 努力しているのに、結果が出ない。 努力しているのに、成長が感じられない。 努力しているのに、もっと努力しろと言われる。 生きていれば誰でもこのような経験があるのではないでしょうか。 こんな時はきっと、 1つ目の努力はできていても、 2つ目の努力ができていないのだと思います。 僕はそのことを、サッカーから学びました。 人生で最も悔しい思いをした日から今までの日々の中で、身をもって実感したのです。 去年の秋、リーグ降格という厳しい現実が東大ア式蹴球部に突きつけられました。 全身全霊を傾けて挑んだ後期リーグ戦。ありったけの情熱を捧げました。 しかし、降格から逃れることはおろか、最下位から脱出することさえできませんでした。 勝ちたいという強い思いは、同じ強さの悔しさへと姿を変えました。 もう二度と、こんな思いはしたくない。 「来年リーグ昇格を果たして東京都1部に復帰する。」 降格が決まった日からの、僕の必ず成し遂げたい目標です。 何よりも勝利を第一に考えて新たなシーズンを歩き出しました。 この目標をどんな時も見失わないようにと肝に銘じて。 目標を達成するためには、今の自分たちでは力が足りなすぎる。 大きく成長しなければならない。 ならばどうやって成長する? 去年の前期リーグを終えた時点で最下位。 自分たちの甘さを知ったはずのチームは、覚悟を決めて練習に励んだ。 全力を振り絞っていた。 しかし、後期リーグは前期にもまして苦戦を強いられた。 他のチームと比較して、成長のスピードも量も全く足りていなかった。 なぜだろう。 考えて考えて、行きついた答えはシンプルでした。 「基準の低さ」です。 人それぞれ、自分の中に「基準」があります。 サッカーで勝つためには何が、どのくらい重要なのか。どこまでこだわるべきなのか。 各々が頭の中で理解しているこれらの情報が、その人の「基準」です。 僕たちは、サッカーで勝つために必要な「基準」をまだまだ知りませんでした。 思い返せば、前期リーグを終えて僕たちが決めた覚悟は、 自分たちの基

上等

ア式に入部して 10 ヶ月ほど経った。しかし2回の骨折、2回の捻挫で計4ヶ月ほどプレイできていない。オフを考えると 5 ヶ月しかサッカーを満足にやれていない。高校3年間でした以上の怪我を今年1年でしてしまったことは非常に残念だがもうこの時間を取り返す術はない。怪我をしている時に考えることは常にマイナスの事になりがちだ。友達のサークルでの楽しそうな話を聞くたびになぜ自分は筋トレばかりしているのかという考えに苛まれる。福田さんがよく話される機会損失の話はまさに自分の悩みを代弁している …   つらつらとマイナスの事ばかり考えてしまっているがそれでも僕はこの部活に所属する。それはこの部活に入った動機をまだ忘れないからだ。高校1年の夏、 3 年生の二次予選進出をかけた試合での勝利以上に嬉しかったことはない。自分の代でも二次予選を成し遂げたかったが不甲斐ない負け方をしてしまったのが今も悔しくてしょうがない。この悔しさを晴らしたいという初心が今の原動力となっている。   怪我をする度にマイナスの考えに陥ることはどうしようもないことだ。だとすれば克服する方法さえ身に付ければ怪我も有意義に使えるだろう。初心を忘れずにとよく言うが本当にその通りである。そして怪我から復帰する度にサッカーの楽しさを思い出すのだ。そして、こう思う。機会損失上等と。 1年 満永

継承

GK というポジション 中 2 の時に出会い 8 年目 正直フォワードやりたかった シュート打ちたい ゴール決めたい ゴールパフォーマンスしたい そっちの方が性に合ってる気がする しかし ゴールキックで思いっきりボールを蹴る 絶対入ったと思われるシュートを止めた瞬間 その時のどよめき 相手の嘘だろ顔 勝ち点 1 以上の活躍 こちらもたまらない ア式のキーパー陣 金瀬さん、ゆうごさん、たつやさん 真面目にキーパーというポジションに向き合い 自分の課題に取り組む 今日筋トレはきついな 妥協しそうなとこでのもう一踏ん張り このア式キーパー陣の伝統 自分は継承していっているだろうか 後輩たちは感じているだろうか まだまだ伝えきれていない まだまだ自身も足りていない 残された時間は気づいたら後 8 ヶ月 長いようで短いようで長い 昨年の方が良かったなんて絶対に言わせない 最後のシーズン初心に戻って ALLOUT 一部昇格 新 4 年 GK 尾上尚太郎 早く豪とサッカーしたい