slope
ねえ、知ってる?人生には3つの坂があるんだって。 1つ目は…そう、上り坂。 2つ目は言うまでもなく下り坂だね。 じゃあ3つ目は何だと思う? え?わからない? それはね… なんてしょうもない話をニヤニヤしながら教えてくれたのは随分歳の離れた友達で、他愛もない会話の一つでしかなかったのですが、最近ふと思い出しました。 あ、答えは何かって言うと「まさか」です。ほんとしょうもないですよね。 結婚式のスピーチでよく使われる“3つの袋”に並ぶ、使い古されたネタの一つです。 予定調和の無いスポーツの世界において「まさか」はよく姿を現します。 スペインのまさかの敗退、ブラジルのまさかの8失点は記憶に新しいところですね。 まさかの事態に出くわした時にはうんざりして時には絶望したりもしますが、振り返ってみればまさかの数が多い程面白いですよね。サッカーも人生も。 しかしいざ自分の身に置き換えてみると、ア式での3年半、数えきれないまさかがありましたが、面白かったなぁという気持ちは少しもなく、今はただ後悔の念が胸に渦巻いています。 数えきれない程の後悔の中でも特にやりきれないのが、サッカーとか組織とかそういうレベルの話ではなく、周りの人間に大して感謝することもなくやってきてしまったことです。 感謝とか人を労わる(いたわる)気持ちなんていうのは調子のいい時には忘れがちですが、いざ苦境に立った時に感謝され、必要とされる事がどれだけ大きなことか、今更気が付きました。 チームを引っ張るべき立場の人間がこの有様では良いチームなんて目指せるわけがないという後悔。 どうすれば勝てるのか、勝てるチームになるのかを一生懸命考えてきたつもりでしたが、上っ面しか見てない愚か者だったと思います。 苦しい時、自分のモチベーションを見失った時、その時にチームがそいつを引っ張り上げてやれるのか、突き放してしまうのか。 人に感謝しないやつは感謝されないし、人を救えないやつは救われない。 ア式が逆境に弱いのは、カテゴリー毎の格差が強いのはそういうところだなと。 コーチがいないから、元々下手だからしょうがない、とかそんなわけない。 気持ちの部分をあまりに軽視していたと思います。 自分はちゃんとやれてるからなんていうしょうもない驕りでチームメ