ア式じゃないと。自分じゃないと。
「スタッフの仕事なんて、自分じゃなきゃできないものなんてないんだから、この部にいる理由は自分の中にしかないんだよ。」
夏休みに開かれたスタッフミーティングでそう言われて、はっとした。
私のア式に対する熱量って十分だった?
そもそも私がア式にいる理由って何?
入部してしばらく経ち、マネージャーの仕事にも少しずつ慣れてきて、週に3回か4回のシフトを義務的に、無思考にこなすようになっていた気がする。
だから、feelingsが回ってきたこの機会にそんな問いの答えを見つめ直そうと思う。
大学に入学する前は、まさかサッカー部でマネージャーをやるなんて夢にも思っていなかった。
中高とやってきたダンスを大学ではもっと本気でやりたい。見る人を感動させるようなショーケースを作る一員になりたいと思っていた。
自分のやりたいことがはっきりしていた分、色々な部活やサークルから「スタッフやりませんか?」と声をかけていただいても全くピンと来なかった。
そもそもスタッフって何するの?
思い入れのあるスポーツがあるわけじゃないし、その部じゃないといけない理由ってある?
どんなに頑張っても目に見える形で結果が出ることはないって、そんなのもどかしくない?
などなど、色々と思うことはあった。
すごく抽象的に言うと、スタッフはプレー以外のアプローチでチームに貢献する存在だと思う。
でもその「チーム」って、少なくとも入学したばかりでダンスサークルにしか興味が無かった私にとっては、全然具体的じゃない。
だから、何のためにやるのかが漠然としているスタッフへのモチベーションは皆無だった。
はずなんだけど、
それを具体化してくれたのが、「一回練習見に来ない?」と誘ってくださった先輩だ。
今だから言えるけど、初めは「まあ一回見に行けば断るのに説得力出るかな」なんてネガティブな理由だった。
だけど、
実際にスタッフの先輩の熱い想いをきかせてもらったり、
思っていたよりもずっと広いコートでプレーする選手の迫力を目の当たりにしたり、
試合独特の緊張感や応援の熱気を肌で感じたり、
鮮やかに決まったシュートにみんなが喜びを爆発させるのに立ち会ったり、
少しずつこの「チーム」が自分の中で具体的になっていって、このチームに貢献したいと思うようになって、最終的に入部を決めた。
何かが少しでも違ったら、練習すら見に行かなかったかもしれない。他の部活だったかもしれない。
ア式じゃなきゃいけない、ましてや自分じゃなきゃいけないなんて必然性も全く無い。
でも人って多分そんなに合理的じゃないし、人生って何があるかわからない。
このチームに貢献したいと偶々思うことが出来たから、その自分の直感を信じようと思った。
…とここまでア式に入部した経緯を長々と綴ってきた訳だが、
今の私にとってのチームは一人一人のプレイヤーであり、コーチであり、テクニカルであり、トレーナーやマネージャーで。
その区分を越えてこの部のために仕事をしている人がたくさんいて。
チームの勝利のために覚悟を決めて本気で戦っている人、
上手くいかなくても真剣にサッカーに向き合い続けている人、
プレー以外のやり方で勝利に貢献しようと、この部をより強く魅力的にしようと頑張っている人、
そんな一人一人を知って、力になりたいと思っているから、そんな人たちがいるア式を大切に思っているから、私はここにいるはずだ。
そんな人たちに恥ずかしくないくらいの熱量を、私もア式に注いでいきたい。
そう思えることは、きっと全然当たり前のことじゃない。私の直感は間違ってなかった。
だからこそ、今の私にとっては、
ア式じゃないといけないし、自分じゃないといけないんだ。
纏まりも面白みも無い文章になってしまったし、後で読み返してきっと恥ずかしくなるんだろうけど、これが今の私の’feeling’です。
1年スタッフ 馬目蓉子
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