勝ち点4
今年からスカウティングをやらせてもらうことになったが、自分が担当した試合で取れた勝ち点はたったの4。とても不甲斐ない結果となった。
このfeelingsではスカウティングを担当した試合を振り返ってみたいと思う。
最終節から1つ前の後期大東戦。
大東には、後期始まってからの試合は全て撮影しに行ってもらっていた。普段なら直近数試合のみを分析の対象にするが、動画も揃ってるしシーズンも終盤だったので大東戦は前期の後半から全ての試合を分析することにした。分析には膨大な時間がかかった。後期課程に入り授業も忙しくなってきており、自分の中ではかなり無理をして頑張ったつもりだった。
しかし、分析し終わって待っていたのは分析にかけた時間に全く見合わないものだった。前期から後期終盤にかけて大東文化大学さんのサッカーがとても成熟していっていることは分かった。(感銘を受けた。)でも、対東大ア式への弱点というか、試合に勝つ上で特に意識すべきポイントみたいなことは見つけることができなかった。
そして試合を迎えた。大東はほとんどスカウティング通りのサッカーをしてきたのだが、結局この試合は自分たちのやりたいサッカーをほとんどやらせてもらえずア式が敗北。遠いアウェーの地で、最終節のみを残し、ピッチ外で応援しているア式部員含めチームの状況は最悪だったと思う。
頑張ったのに。
めちゃくちゃ時間使って全試合見たのに。
自分の努力に反して全然結果が出なくて本当に悔しかったし悲しくさえあった。そしてなによりシーズン終盤にいい試合をするためのサポートをすることができず、試合に出てた選手のみんなには申し訳なく思った。自分の分析能力や伝える力が全く足りていない。改めてそう強く感じた試合だった。
テクニカルスタッフとして自分はどうあるべきなのか。
夏にテク長にならせてもらってから、また、この大東戦から特に考えるようになった。
スタッフである自分は実際に試合に出てプレーするわけではないので、試合を勝利に直接導くことはできない。だから勝ちへの手伝いをすることしかできない。だけど、今、自分がその手伝いを全うすることができているのだろうか。グラウンドスタッフとかトレーナーとか他にもいるスタッフは、いなくなってしまうと組織の運営はできなくなるし練習は回らないしで、必要不可欠な存在であると思う。だけど自分はどうか。特にこの大東戦においては自分は必要なかったと思う。遼さんいるし戦術面での不足はなかったはずだ。
ただ、必要なかったというのは結果論で、テクニカルスタッフとしてスカウティングをしている以上、それはその試合の勝敗を左右する可能性を十分にもつ。大東戦では貢献度0だったと思うが、分析結果の伝え方を間違えたりするとその貢献具合がマイナスになることだってあり得る。
こういう責任のある仕事を任されるようになったのは別に自分の能力が高かったからではない。ただテクとしてア式に入ったから担当させてもらえたのだ。周りを見れば、選手も他のスタッフもみんな頑張っているし、特に同期には公式戦に絡めない中でも努力を続けてサッカーに取り組んでいる選手は多くいる。自分はこの与えられた仕事に対し、そんな人たちに見合う努力が、結果が出せているのだろうか。サッカーも全然うまくないなんの実績もない自分が口出ししたりできる立場にいていいのだろうか。テクをやらせてもらっていることに対し、謙虚にならなければならないし、責任をもっと感じないといけない。
自分がめちゃくちゃ時間かけて頑張ったと思っていたことも、プロとかたぶん他大の分析官にとってみれば普通のことである。あるプロチームの分析官は、自分が大東戦のみで行った全試合を分析するということを毎週やっているそうだ。この人にとって全試合見るのは当然のことだし、きっとめちゃくちゃ長い時間をかけなくても自分より深い分析ができるんだろう。
当たり前かもしれないが、分析に時間がかかってしまう、めちゃくちゃ頑張ったと思ってしまうのは、自分の能力が足りないことに起因する。きっと、チームに対し貢献できていると自信をもって思えるようになるには、相当な努力が必要だろう。僕の大好きなレノファの分析官は、2018シーズン、霜田監督からMVP級の活躍をしたと言われていた。自分は、そんなふうになれるところからはまだ程遠いが、それくらいの活躍ができるようになることを目標にしたい。
いろいろと述べてみたが、もちろん、スカウティングをやり始めて嬉しかったことがないわけでない。やらせてもらえたからこそ得られるものもあった。
前期第7節学習院戦。
(第3節延期だったので)6戦目にして2019シーズン東大ア式が初勝利を得た試合である。この試合は、僕にとってスカウティングを担当した試合での初勝利でもあった。本当に嬉しかった。次戦の審判があったので最後の集合に参加できなかったのが心残りだが、やりがいを感じることのできた試合だった。これからスタッフをやっていく上で、今後間違いなく自分の原動力になっていくと思う。
(話は逸れるけど、入力とか審判とかでとても世話になっていた楓が新人戦でゴールを決めたのも↑と同じくらい嬉しかったです。)
知っている人は少ないと思うが今のテクニカルチームは数年前に創られた。先日、その創設者の方達の奢りで全世代テク会が開かれた。(ありがとうございました。)そこで以前のテクについてお話を聞くことができた。
そこで思ったのはまだまだテクニカルチームは未完成だということである。いろいろとあるリソースを生かしきれていないし、個々の能力もまだまだだ。課題はたくさんある。だけど、去年から指導してくれた井上さん、この半年ついてきてくれた梨理さん洋平さんや、テク史上一番働いたかもしれない個性豊かな1年生のみんなのおかげで、テクニカルは進歩できていると思う。1年間ありがとうございました、お疲れ様でした。テクニカルがもっと成長できるように来シーズンからも頑張りましょう。
以上、なにを言いたいのか分からないまとまりの悪い文章でしたが、読んでくださりありがとうございました。
M◯ltykissがとてもおいしい季節
2年 稲田創
このfeelingsではスカウティングを担当した試合を振り返ってみたいと思う。
最終節から1つ前の後期大東戦。
大東には、後期始まってからの試合は全て撮影しに行ってもらっていた。普段なら直近数試合のみを分析の対象にするが、動画も揃ってるしシーズンも終盤だったので大東戦は前期の後半から全ての試合を分析することにした。分析には膨大な時間がかかった。後期課程に入り授業も忙しくなってきており、自分の中ではかなり無理をして頑張ったつもりだった。
しかし、分析し終わって待っていたのは分析にかけた時間に全く見合わないものだった。前期から後期終盤にかけて大東文化大学さんのサッカーがとても成熟していっていることは分かった。(感銘を受けた。)でも、対東大ア式への弱点というか、試合に勝つ上で特に意識すべきポイントみたいなことは見つけることができなかった。
そして試合を迎えた。大東はほとんどスカウティング通りのサッカーをしてきたのだが、結局この試合は自分たちのやりたいサッカーをほとんどやらせてもらえずア式が敗北。遠いアウェーの地で、最終節のみを残し、ピッチ外で応援しているア式部員含めチームの状況は最悪だったと思う。
頑張ったのに。
めちゃくちゃ時間使って全試合見たのに。
自分の努力に反して全然結果が出なくて本当に悔しかったし悲しくさえあった。そしてなによりシーズン終盤にいい試合をするためのサポートをすることができず、試合に出てた選手のみんなには申し訳なく思った。自分の分析能力や伝える力が全く足りていない。改めてそう強く感じた試合だった。
テクニカルスタッフとして自分はどうあるべきなのか。
夏にテク長にならせてもらってから、また、この大東戦から特に考えるようになった。
スタッフである自分は実際に試合に出てプレーするわけではないので、試合を勝利に直接導くことはできない。だから勝ちへの手伝いをすることしかできない。だけど、今、自分がその手伝いを全うすることができているのだろうか。グラウンドスタッフとかトレーナーとか他にもいるスタッフは、いなくなってしまうと組織の運営はできなくなるし練習は回らないしで、必要不可欠な存在であると思う。だけど自分はどうか。特にこの大東戦においては自分は必要なかったと思う。遼さんいるし戦術面での不足はなかったはずだ。
ただ、必要なかったというのは結果論で、テクニカルスタッフとしてスカウティングをしている以上、それはその試合の勝敗を左右する可能性を十分にもつ。大東戦では貢献度0だったと思うが、分析結果の伝え方を間違えたりするとその貢献具合がマイナスになることだってあり得る。
こういう責任のある仕事を任されるようになったのは別に自分の能力が高かったからではない。ただテクとしてア式に入ったから担当させてもらえたのだ。周りを見れば、選手も他のスタッフもみんな頑張っているし、特に同期には公式戦に絡めない中でも努力を続けてサッカーに取り組んでいる選手は多くいる。自分はこの与えられた仕事に対し、そんな人たちに見合う努力が、結果が出せているのだろうか。サッカーも全然うまくないなんの実績もない自分が口出ししたりできる立場にいていいのだろうか。テクをやらせてもらっていることに対し、謙虚にならなければならないし、責任をもっと感じないといけない。
自分がめちゃくちゃ時間かけて頑張ったと思っていたことも、プロとかたぶん他大の分析官にとってみれば普通のことである。あるプロチームの分析官は、自分が大東戦のみで行った全試合を分析するということを毎週やっているそうだ。この人にとって全試合見るのは当然のことだし、きっとめちゃくちゃ長い時間をかけなくても自分より深い分析ができるんだろう。
当たり前かもしれないが、分析に時間がかかってしまう、めちゃくちゃ頑張ったと思ってしまうのは、自分の能力が足りないことに起因する。きっと、チームに対し貢献できていると自信をもって思えるようになるには、相当な努力が必要だろう。僕の大好きなレノファの分析官は、2018シーズン、霜田監督からMVP級の活躍をしたと言われていた。自分は、そんなふうになれるところからはまだ程遠いが、それくらいの活躍ができるようになることを目標にしたい。
いろいろと述べてみたが、もちろん、スカウティングをやり始めて嬉しかったことがないわけでない。やらせてもらえたからこそ得られるものもあった。
前期第7節学習院戦。
(第3節延期だったので)6戦目にして2019シーズン東大ア式が初勝利を得た試合である。この試合は、僕にとってスカウティングを担当した試合での初勝利でもあった。本当に嬉しかった。次戦の審判があったので最後の集合に参加できなかったのが心残りだが、やりがいを感じることのできた試合だった。これからスタッフをやっていく上で、今後間違いなく自分の原動力になっていくと思う。
(話は逸れるけど、入力とか審判とかでとても世話になっていた楓が新人戦でゴールを決めたのも↑と同じくらい嬉しかったです。)
知っている人は少ないと思うが今のテクニカルチームは数年前に創られた。先日、その創設者の方達の奢りで全世代テク会が開かれた。(ありがとうございました。)そこで以前のテクについてお話を聞くことができた。
そこで思ったのはまだまだテクニカルチームは未完成だということである。いろいろとあるリソースを生かしきれていないし、個々の能力もまだまだだ。課題はたくさんある。だけど、去年から指導してくれた井上さん、この半年ついてきてくれた梨理さん洋平さんや、テク史上一番働いたかもしれない個性豊かな1年生のみんなのおかげで、テクニカルは進歩できていると思う。1年間ありがとうございました、お疲れ様でした。テクニカルがもっと成長できるように来シーズンからも頑張りましょう。
以上、なにを言いたいのか分からないまとまりの悪い文章でしたが、読んでくださりありがとうございました。
M◯ltykissがとてもおいしい季節
2年 稲田創
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