欧州観戦記

お久しぶりです。理の方の吉本です。

まずはfeelingsを滞納し大変申し訳ございませんでした。

言い訳になりますが、滞納者ラインで仕事がふってくるたびに書こうとはしていたのですが、自分の文才のなさから全然完成しませんでした。

「理」でなく文章が書けそうなかんじの名前だったらもうちょい文章力あったのかなーなんて思ったりして。(わかる人にはわかるはず)

さて、謝罪と言い訳はここら辺にして、題にあるように今回は欧州旅行について書こうと思う。
片道20時間超えのロングリターン飛行機のなか、今回の旅行を思い返しながら書いていきます。

もはや冬オフ恒例となったシンヤ旅海外編、今回はイギリスとスペインに行ってきた。

ロンドン、マンチェスター、マドリード、バルセロナの4都市を周り、5試合を生観戦した。


ウェストハム vs アーセナル
チェルシー vs ニューカッスル
マンチェスターシティ vs ウルブズ
レガネス vs レアルマドリード
バルセロナ vs レバンテ


どの試合も面白かった。
プレミアの球際、ぶつかり合い、リーガの巧みなテクニックには興奮しっぱなしだった。
普段DAZN越しに見る試合の何倍もパワフルであった。


なによりスピード感が違いすぎた。もちろん僕らなんて比べものにならなかったし、生観戦したJリーグと比べてもそれは圧倒的だった。

ちなみに一番驚いたのはジョルジーニョの首を振るはやさ。
おれが遼くんにビンタされたときよりもはやく回ってた。
一言にスピード感が違うといってもこんな細かいところから違うのかと驚嘆した。

この発見を隣のやつに話そうとしたら、彼は試合中なのにウトウト首を縦に振っていたzzz。
これの前に見た試合では急に涙を流し始めるし、こいつの行動は理解不能だ。



さて、全部の試合の感想を書いていってもいいが、さすがにロングになりそうなので、ここでは印象に残った2チームを紹介する。


ひとつはウルヴァーハンプトンことウルブズ。今年プレミアリーグに昇格してきたチームだ。

格上マンチェスターシティとのアウェー試合でウルブズは5バックでブロックを敷く。

しかし、ラポルトからサネ、そしてそのグラウンダークロスにファーポストのジェズスとシティのお決まりパターンで先制を許す。

さらに前半のうちに危険タックルで退場者を出してしまい残りの半分以上の時間を1人少ない状態で戦うことになった。

正直試合は終わったと思った。

それでも中の選手たちはやることを変えずずっと5バックをしき耐えて、FWはカウンターの起点になるよう体を張っていた。

その後シティのクオリティに屈して2失点し、結果は0-3の敗北だったが、アウェーまで駆けつけたファンは総立ちで試合後の選手たちをたたえていた。

なんだか文字にすると敗北チームを讃えるファンという奇妙な出来事だが現地ではそんなこと感じなかった。

WBが焦って前に出てスペースをあけることもなかったし、ゴール前では守備陣が体をはり、前線の選手はボールを追っかけ回した。


ようは彼らは格上相手でも、1人少なくても、どんな状況でも自分たちのやるべきことを見失わず、やりきったからファンはたたえたのだと勝手に解釈している。

昇格チームながらもTOP6に続く成績を残せている原動力みたいなのを感じた。



もう1つのチームはラ・リーガのレガネスだ。こちらも強豪ではなく毎年残留争いをしているチームだ。

観戦したのはカップ戦でホームにレアルを迎え撃つ。
1stレグでの0-3の敗戦から逆転を目指すという試合だ。

試合はスコアに余裕のあるレアルはそれほどプレッシャーをかけず、レガネスがボールを持つ展開が続く。

普段レガネスがどんなサッカーをするのかは知らないが、この試合ではそれなりにポゼッションもできるし、前進したらボランチからの楔かサイド裏への長いボールでゴール前まで迫ることをしていた。

個々ではレアルの方がうまかったが、それに対してレガネス全員で目的をもってプレーしていると感じた。

ホームの後押しを受けて難敵レアルに真っ向勝負を挑んでいき、前半のうちに一点取ることに成功。
後半も押せ押せの展開で何度もレアルゴールを脅かす。

特に試合終盤の猛攻は迫力ある攻撃だったがナバスのスーパーセーブ連発(目の前で見れて鳥肌たった)に阻まれ結果1-0で終了、試合には勝利したものの、カップ戦敗退が決まる。

勇敢に格上に挑んだ試合を見て、ミーハーかもしれないが、レガネスというチームが好きになってしまった。

余裕のなくなったレアルの時間稼ぎ的なプレーにも集中力をきらさず最後までやりきったチームに魅力を感じてしまった。

気づいたら僕も地元ファンと一緒に立って拍手で選手たたえていた。




以上印象に残った2チームを紹介したわけだが、もちろんあえて強豪ではないこの2チームを選んだのは理由がある。

この2チームの試合を見て自分の考え方が変わった、というか原点に戻ってこれた感じがする。

今季おれらは昇格チームとして都一部に参戦する。格上との試合ばかりになるが、相手がどれくらいうまいのか、強いのか、わからない。

そういう未知な部分がオフ中の僕の不安をかりたてていた。

本当にただもう不安でしかたなかった。ホロホロの実のネガティヴホロウをくらったくらい。

とにかく負けるのが怖いし、嫌だからオフでもだいたいジムやグランドで体を動かしていた。

今考えれば過度に焦ってたし、楽しくもなかった。

そんな中行った欧州でこの2チームを見て、相手ばっかり気にしてても仕方ないと考えが改まった。

格上相手の試合でも相手を過度に意識することなく、自分たちのやれることをやりきりいい試合をする。そんな彼らを見て。



自分自身に集中する



それがいかに大事か再認識できた。

相手がどれくらいうまいとかは考えたって仕方ないし、そんな時間あったら自分がうまくなるのに労力を使わなきゃなと今は強く感じる。

来シーズン、どうしても辛くなる時期が来ると思う。

それでも自分たちの信念、やるべきことを曲げずに日々のトレーニング、ひとつひとつのプレーに集中する。

ありきたりかもしれないが来期の目標が決まった。もちろん、その先に勝利、関東があれば最高だ。

まずは地道にひとつずつ成長してやろうじゃないか。

とこんな感じでペローナを克服しました、尾田栄一郎先生。



ちょうどいい感じのところで飛行機が成田に着きそうだし、ここで終わろうと思う。

色々ロングに書いたが、今できることを最大限にやっていくのでみんな一緒に頑張りましょう。


ただいま日本。
そして、さよならマドリード



奴隷解放宣言
3年 吉本 理

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