東大までの人なりに

突然ですが、みなさん「東大までの人」「東大からの人」って言葉知っていますか?
最近東大ブームが隆盛する中で、同時に週刊誌などで語られるようになった言葉です。最近は「東大だけの人」という言葉も出てきているようですが笑
そこで、週刊誌の記事を読んでみると

・「東大までの人」とは〝東大に入ったものの、東大生のレベルの高さや、試験や就活などの情報戦に敗れることで自身は特別じゃないと諦めて平凡な人生を歩む人〟
・「東大からの人」とは〝東大に入り、周囲の東大生や学習、研究環境に刺激を受けて自身の能力を伸ばすことで特別な人生を歩む人〟

といったところだと思います。
僕はこの記事を読んでみて、『なるほど、完全に自分は「東大までの人」なのだな』と納得している自分がいたのを覚えています。


ここで話は変わりますが僕の話を少ししたいと思います。完全な自分語りです、すいません。

 僕は宮城県の半分くらいジジババしかいないような片田舎に産まれ、幼い頃から友達をいじめて友達の家に親と一緒に謝りに行くような悪ガキで、自分は周りより勉強も運動もマシにできるし教師にも屈しない度胸もあると、小学校の頃はイキっていました。
 でも中学受験に失敗し、入学した私立中高一貫校でその鼻を折られます。その中学は、近場のヤンキー中学と喧嘩して職員会議が開かれたりするようなこともある一方で、少数ですがいわゆる天才や運動で全国上位みたいな人間も一部おり、その中で何事も中途半端で臆病だった自分は淘汰され、部活も退部、堕落した人間になっていきました。
 そんな中何かを変えたいと一念発起して勉強した僕は、運良く別な地方進学校に入学したものの、必死な思いで入学した高校でもまた鼻を折られます。僕の在学した高校には高いレベルでの文武両道を実現し、しかも人格的に優れた人間が数多くいて、ここでもまた「何もない自分って一体なんなんだ」と捻くれて1年生の頃は授業をサボりがちになりました。
 しかしやっぱり諦めが悪いもので「ダメダメな自分に何かがあることを示したい」という想いだけで死に物狂いで勉強した結果、運良く今に至ります。

このように僕は幼い頃から複数の事を一緒にできるような人間ではありませんでした。結局受験も、部活と両立して結果を出したことなど一度もなく、勉強だけに集中する環境が整い、ただ一つのことに対しての集中力が高かったから偶然乗り切れただけ。東大に入っても、ただでさえ高校時代より様々な面で周囲のレベルが高いのにも関わらず、今までと同じことの繰り返しで、一つのことでいっぱいいっぱいになり両立などできず、気づけば自分に対して諦めを抱く「東大までの人」になっていました。


さて、ここまで読んでくださった人は「この話部活関係なくね?」と思うでしょう。確かにサッカーに関しては全く関係がありません。しかし僕はここで今まで1年間続けてきたスタッフ業務についてこれと絡めて話したい。


ここまで1年間、例えばGM、例えばテクニカルと活動してきました。しかし正直言って全然部の助けになんかなってない、むしろ迷惑を掛けている自分がいます。色々挙げると
去年は、責任を負いたくないのが本心なのに、糸谷さんが全部やってくれるからと言って主務の補助をするだけ。
今年は新年早々やらかしてキャパって小言言われて落ち込んで、パニくって負担を由香ちゃんと新屋さんに投げた。2人も忙しいはずなのにそれでも助けてやってくれます、よく小言は言われますが笑
今年の3月には、新シーズン本当はスカウティング担当しなきゃないのに、自分の分析能力が足りず、またどうせできないとビビって逃げ出して今必死に分析してるスカウティング2人の負担を増やした。
GMの仕事もテクの仕事も相変わらず中途半端、の癖に失敗ばっかで尻拭いを周囲の人にさせてしまった。
本当にこの部にいることに意味なんかあるのか、と感じるのにはもう慣れました。


自分のプライベートの部分に目を向ければ
実家にお金なんてないのに、親に無理言って法律の勉強するために予備校に高いお金を払わせた。でも結局日々必死にこなすだけになり両立なんて全然できてない。帰省するたびに将来のことを考えて退部を勧められるのも最もです。ただでさえ、担当医師に持病で就活に影響が出る可能性があるって言われてるのに。今のままでは、目標である院試と公務員試験受けて合格するなんて夢のまた夢になりそうです。こんな自分が絶対打ちのめされるだろう就活に臨むのをできるだけ回避したいのに。焦りばかりの自分がいます。


周囲で一緒に運営に携わる人がめちゃくちゃ優秀だからこそ、多くの事を同時並行的に満足にこなせないこんな自分に嫌気がさして苦しくて涙を流す夜もありました。なんて情けなくて、虚しいんだろうと。自分なりに必死にやってるつもりになってるから尚更です。「東大になんか入らなきゃ良かった、東大じゃなきゃ自分の無力さをうまく隠せたかもしれないのに。」他の大学の方に失礼ですがこんな風に後悔したことも何度も何度もありました。

しかし、もう失敗をして後ろ向きになったままでいて何とかなってるのも今のうちです。もう代が変われば最高学年となり自分の尻拭いをしてくれる人、困った時に頼れる人なんかいません。そんな状況はすぐにやってきます。自分で失敗したとしても何とかできるようにならなければなりません。これから先の自分が部内でどのような役割になっていくのか全然見当もつかないし、将来もどうなるか全然分かりません。でも色々考えてもどうにもならないし、そうするくらいなら、必死にできることを探して自分でする方がおそらく数倍良いでしょう。でも結局人よりもできないことばかりかもしれないですが笑


今、他でスタッフ業務をしている人達は、こんな僕にとってはみんなとても優秀で眩しく映ります。そんなみんなでも時には悩むことだってあると思うし、辞めたくなることだってあると思います。その時は僕に何か話をしてくれたら嬉しいです。僕は昔から人の悩みを聞くことだけはうまいらしいので笑 



最後いつもと同じで訳が分からなくなってしまいましたが、「東大までの人」なりに失敗を繰り返しながらも努力して、以前出したFeelingsでも書きましたが〝笑って卒部できる〟ように踏ん張ってできることをやり切りたいと思います。以上



最近、大谷に借りた3月のライオンのせいで睡眠時間が減って授業に出れない

3年 佐藤洋平

コメント

  1. 半年ぶりに失礼します。
    指導中の関西医科大学サッカー部は春の関西大会で優勝しました。

    僕が試合で頑張ったわけでもないですが、やれると信じて改善を積み重ねれば、結果が出ることもあります。
    秋のベスト4に続いて、ベター以上の結果が出たことが重要です。

    この記事のコメント欄に書くのは偶然ですが、他人に理解されないような話、弱みを見せる強さ、そういうものを感じてほしいとは思います。

    今日、明日、今年、結果が出るとは限らないのですが、一生懸命工夫することの意味を皆さんが感じていただければと思います。

    サッカーは上級になればなるほどにブレインゲームになりますから。

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    1. 放射線科不名誉享受こと寺田次郎です

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