The place where I can be myself

「〇〇ちゃんってさ、自分の長所ってどこだと思う?」
最近こんなことをバイト先の先輩に尋ねられた。が、しかし咄嗟に「長所なんてないです」と答えてしまった。別にこれは、日本人お得意の謙遜とかではなく、ただ単純に、本当にそう思うから。思えば私は、常に他人に対してどこか引け目を感じ、自信なさげに生きてきた。自分の存在がオンリーワンだなんて思ったこともないし、自分を必要としてくれる人やコミュニティを追い求めてきたと思う


そんな私が唯一自信が持てたことは、やっぱり勉強だった。高校時代までの話だが・・・。私の母校はいわゆる自称進学校で,
(失礼なこと言ってすみません、悪気は一切ないので後輩の皆さんはぜひ頑張ってください!)現役で東大に行くには学年で5本の指に入るぐらいの成績を取る必要があった。こんな私にもそんな時代があったことに自分でもびっくりしているが笑、確かに高校時代は勉強に自分の価値を見出すことが出来たと思う。だから実は受験期は辛かったというより、充実していたという感覚の方が大きい。(完全な東大生イキリみたいなことばっかり言ってすみません笑、そろそろサッカーの話をします!)


でも、実際東大に入学してみると、ただ勉強ができるだけでなく+αで何か持っている人の方が多いことに気付いた。それに、想像も出来ないくらいめちゃくちゃ頭が良い人もたくさんいるし、数学の時間には私からしたら意味が分からないような話で盛り上がる同クラはいるし、授業に行けばほぼ男子校状態だし(理1だから)・・・。正直、なんだこの大学!?と思った。(途中からただの愚痴になってしまいました笑)
勉強に価値を見出していた私は、そんな感じでどんどん自信が無くなってしまった。燃え尽き症候群とはまさにこのことかと思った。


だけど、そんな中で辛うじてたったひとつ、誇れる事ができた。それはア式蹴球部女子に所属し、真摯にサッカーに取り組んでいる事だ。
大学生活は、単位さえ取っておけばあとは自由に遊び呆けることもできる。というか大半の大学生はそっちを選ぶだろうし、自分も高校生の時なんかはそんな姿をイメージしていた。でも、私はあえて部活という道を選んだ。そして経験者が多いサッカーというスポーツをわざわざ選んだ。週4の練習にも参加している。三日坊主だった私が、早1年もサッカーに真面目に取り組んでいる。
上手いか下手かは置いといて、それだけでも誇らしいのではないかと最近になって思えるようになった。


ア式女子は少人数だからこそ、1人1人の個性を尊重する様な部活だ。誰かが欠けたら、簡単には補填出来ない。とにかく必要とされているんだと皆が感じることができる。だから皆その分一所懸命になる。私はここで自分の価値を見出すことが出来た。やっと居場所が見つかった。


冒頭に書いたバイト先での会話には、実は続きがある。
「何にもないことはないでしょ笑」先輩が苦笑いする。
「あー、じゃあサッカーですかね。まだ始めたばっかりなので下手くそですが・・・」またしても自信なさげに私はこう言った。


もっともっと練習して、もっともっと上手くなって、もっともっと後輩たちから尊敬してもらえるようになった時、
そんな時がいつか来たら胸を張ってこう言いたい。


「自分の長所はサッカーです!」



最近アイスを1日1本までと決めましたが、昨日3本食べました。
女子部2年 吉松 彩

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