私にとって
光内優花(4年/スタッフ/不二聖心女子学院高校)
feelingsの提出を依頼されたある日、『卒部まで書かないだろうな』なんて勝手に思っていたから不意打ちだった。締め切りは刻一刻と近づいている。
昨年11月
1つ上の代が引退して、私たちがこの部の最上級生となった瞬間。虚無感と不安に襲われた。憧れでキラキラ輝いていた先輩方の姿、親しく接してくれた先輩マネの方々がア式にいる日常は過ぎ去り、これまでの部活を純粋に楽しむ気持ちから、責任感とやるしかないって気持ち。それだけが大きくなっていった。
3月
まだまだ上がいる感覚と寂しさが抜け切れていないのか、違和感しかないまま。
4月
ア式に入部してとうとう4年目に突入。
こんな気持ちだった私もついに最上級生という自覚が湧いてきた。遅いって思うかもしれないけど本当にそう。先輩方が居なくなって、肩書きが変わって初めて自覚が湧いたのだ。大学生活って本当にあっという間。まあ、ここ2年間はコロナもあって特に時間が過ぎるのが早かった。
16名の新たな部員を迎え、私の残り1年のア式生活がいよいよ始まる。
数ある部活、サークルからア式を選んでくれたことに感謝でいっぱいだ。新入生には、自分で選択したのなら、思う存分楽しんで自分なりのやりがいを見つけてほしいし、ア式に入って良かったと思う瞬間をたくさん感じて欲しい。そう感じてくれたのならそれだけで、ここにいる意味があるのではないだろうか。私はそう思っている。
私の理想とする先輩像とは何か。それは、何事も卒なくこなし誰からも憧れられる人。これに当てはまる歴代のスタッフの方々には尊敬と憧れしかなかったし、当時の私は『そんなかっこいい先輩になりたいな』とただ漠然と思っていた。
でも、私にはそんなかっこよさは持ち合わせてないし、憧れる反面、部活と向き合う姿から、優花さんはこんな人って、私なりの先輩像を確立していきたいし、後輩たちに伝えていきたい。
スタッフはモチベを保つのが難しい時期が人それぞれある思う。ただ、そんな時に、私とシフト同じで嬉しな!なんて思ってもらえたり、辛い時や何かあった時に私になら少しでも話を聞いてもらいたいって思われる先輩でいたい。
そう思うのは、弱音を吐いたり心配事を親身になって聞いてくれた先輩たちがいたからだ。本当にありがとうございました。
実習期間中は、部活に顔を出せない日が多くなってしまう。そうすると、どこか心にぽっかり穴が空いた気持ちになる。これは、ア式生活が私の日常の一部になっているからだろう。久々にシフトに入った時、ある後輩から『優花さんと一緒で安心』『久々にシフトが同じで嬉しい』と言ってもらえた時は純粋に嬉しかった。こんな風に思ってくれる子もいるんだ。なんて私がここにいる意味を肯定されたかのようだった。
スタッフは選手を支えることはもちろんだが、私はスタッフみんなの心の支えにもなりたい。そんな風に思いながら日々みんなと接している。
部員それぞれにア式にいる理由があるけれど、そこにいる一人ひとりの人柄がア式の魅力の一つであり私の原動力だと実感している。
私はすごい立ち位置にいないし、みんなにとって私はどんな存在なのか正直分からないけれど、スタッフ/選手という枠組みに捉われず1人でも私といると楽しいな、私がいると明るくなるな、ア式ってやっぱ良いところだなって、そんな存在になることができたら私のア式生活は意味のあるものになると思う。
一度切りの大学生活!!
なんて言うと大袈裟かもしれないが自分の選択はこれで良かったのか悩むし悩んだらキリがない。
だからこそ、私は今の自分の感情を大事にしたい。今ア式にいたいって思うなら、ア式が好きならそれだけで十分だ。
『何を与えられるか貢献できているか。』
組織にいると段々とそのことに目が向きがちになってくるけれど、結局は自分の気持ちだ。そしてその気持ちが結果的に部に良い影響を与えるだろう。それだけで自分の選択に間違いはないって思える。ア式を卒部する時、この先の自分がどういう感情を抱くか未知だし、思い描いていたものとは少し違うこともあるかもしれない。けれど自分が決めた選択を悔い無く終えられるはず。この選択を正解にするのは全て自分だから。
卒部という近い未来に向けて今いる自分を好きでいたいし、今あるア式を今の自分が支えたい。そして、笑って卒部を迎えられるように。そうすれば、なんとなく見えている答えが確信に変わって心からア式に入って良かったと4年間を振り返られるはずだから。残り少ないア式生活、まだまだ成長したいし、みんなを支えていきたい。それが私の今感じていること。
そんな思いを抱えながら今日も私はグラウンドに行く。
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