肩書き

山崎光夏(4年/スタッフ/旭丘高校)


2年の頃に一度feelingsを書き、もう卒部まで半年だしもう一度は書かずに済むかなぁと思っていたが、そう甘くはなかったようで、回ってきてしまった。

 

卒部の時にも書くことを残しておきたいので、とりあえずは最近の私について書いていこうかなと思う。

 

最近の私は、自分の役割を探すのに必死だ。4年でラストイヤーに突入し、同期の選手がすごく頑張っているのを見ると、自分も頑張らないと、と思う中、自分の必要性が薄いような気がしてムズムズするというのが近頃の私だ。

 

私のア式生活の大半は2年の時に引き継いだこともあり、「グラウンド業務長(スタッフ長)」という肩書きが締めているような気がする。そして、そろそろ後輩にこの役目を引き継がないといけないなと考え始めた今日このごろ、「え、私グラウンド業務長やめたら何もしてない人なのでは?」と私は気づいてしまった。これは私にとって結構大きな衝撃だった。(まあ正直グラウンド業務長であるにしてもシフトを出したりログを出したりしていただけで大したことはしていないのだが)グラウンド業務長をやめたら私に何が残るのか?と思い始め最近焦っているのが正直なところだ。

 

そんな中、あがったのがベンチの話である。これに関しては全く誰も悪くないし、割とデリケートな問題かもしれないので、書くかどうかは迷ったのだが、最近私が一番変わらないと、と思うきっかけになったので書いておこうと思う。これは軽く説明すると、ヨネが入部してくれたことによって応急処置は経験と知識が豊富な彼に任せる方が安心であろうという話になり、一時提案として人数の都合的に、女子トレーナーがベンチから外れても良いのでは?という案が出たというものだ。あまり他のトレーナーにまでは伝えていない話なので、他のトレーナーの意見がどうかはわからないが、私は割とショックだった。私は一度、ベンチに入った時に応急処置が迅速にできずあたふたしてしまったことがあり、そういうところで信頼を失ってしまったのだろうと自分の不甲斐なさや今までの怠惰さをただ後悔するしかなかった。結局、応急処置の早急な対処のため、新家とヨネ以外にボトルに水を入れたり氷を作ったりする人も必要だということで、女子トレーナーは残存することになった。話を聞いてくれた人は煩わせたかもしれません、ごめんなさい、ありがとう。(女子トレーナーの皆さん、ここまで読めばわかるように、結局のところベンチにおいてあなたたちの仕事は重要であり、必要とされているので、これを読んで落ち込むようなことはないようにお願いします笑)

 

そして迎えた上智戦。私は、コーチの枠を削ってもらった分、今までより一層頑張ろうと思い、ベンチに入った。今まで同期の選手からたまになぜハイタッチの列にスタッフは入らないのかと言われていたので入ってみたら、みんな思ったより笑顔でハイタッチしてくれて嬉しかった。初戦だったこともあり、選手はきっと私以上に緊張していたと思うけど、私も私なりに正直かなりドキドキしていた。結果は3-0で快勝、めちゃくちゃホッとした。試合が終わったあともみんなが嬉しそうにハイタッチしにきてくれて、表情に出にくいので、みんなは気づいてないかもしれないが、私は実は少しうるっとするくらいには嬉しかった。

 

肩書きというものがあると、人間正直仕事した気分になってしまうものである。私はグラウンド業務長という肩書きに今まであぐらをかいていたのかもしれない、まだまだ全然未熟なままだ。ア式のことを誰よりも考えているおかぴや最近入部してくれたヨネ、後輩の新家、テク以外でもハイパー仕事をしている松尾とかの仕事ぶりには頭があがらない。私はこれから引き継ぎを進めていくと、役職が無い人になってしまうわけだが、何も無くとも部内で「頼れるスタッフ」という新たな肩書きを手にできるように残り約半年全力でやって終われたら良いなと思う。

 

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