練習中止のホンネ

みなさんは、「練習中止」の連絡が来た時、真っ先にどんな感情になりますか。

「残念、サッカーしたかった」
「練習楽しみにしてたのに」
「試合に向けて調整する時間が減ってしまった」

これが模範回答でしょうか。
私はそんな気持ちになったことはこれまでで一度もありません。

「やった、今日はきつい練習に行かなくて済む、台風ありがとう!!」
「この時間に他のやりたいことができる、」

そんなことをいつも思っていました。
(主将をやっていた時は、自分が練習中止を判断する立場なので、冷静な判断ができるよういつも自分と戦っていました笑)
そんな風に思っていたから、ナショナルトレセンに選ばれるような中学時代のチームメイトと比べて上手くなれなかったのかもしれません。

大学受験のためにいったんサッカーを離れた時も思いました。
「もうこれで辛いラントレしなくていいんだ…」「大学に入ったらもうサッカーやらないだろうなぁ」

そして引退を迎えた今も、こう思ってしまっている自分がいます。
「もう授業の後わざわざ着替えてグラウンド行かなくていいのか…
「もう部のことを考えて気を揉まなくてもいいんだ」

こんなことを思っている人間が、サッカーが好きだと言い、サッカー部に新入生を勧誘していることに後ろめたさを感じていました。
一生懸命に取り組めば取り組むほど、サッカーを純粋に好きだという気持ちが自分にあるのかどうか、疑問を持つことも多かったです。

だから、文京LBレディース(女子部現役・OGと地域の人が一緒にサッカーしているクラブです)の人たちと出会った時は衝撃でした。彼女たちは練習がなくなることを本気で「残念だ」と思っているし、お仕事が終わって疲れてそれでもサッカーがしたいからグラウンドに来るのです。そんな人たちの中で、なんとなく経験もあるから試合に出ている自分が申し訳なくなりました。

「サッカーがしたくてしたくて仕方ない」
私もそんな風に思える日が来るでしょうか。

ただそんな風に思いつつも、
大学入学後は結局ア式女子に入ってしまいましたし、
引退後は文京LBレディースでサッカーを続けることになりそうです。
少なくともサッカーが嫌いではないんだろうなと思います。

サッカーがしたくてたまらない"境地"に達するか、
サッカーへの思いがなくなって決別するか
まだ分かりませんが、とりあえずは続けてみようかな…

最後のフィーリングス、加えて新歓期ということでサッカー愛に溢れた文章を書こうかとも思ったのですが、せっかくなので4年間、むしろサッカーを始めて16年間、周りには言わなかった本音を書いてみました。
拙い文章を最後まで読んでくださった方、ありがとうございます!

ア式女子の後輩達へ
サッカーとの付き合い方、部活との向き合い方に迷った時、
(自分で言うのもなんですが)楽観的で悩みなんてなさそうな先輩も、以外とこんな風に思ってたんだなということを思い出して、
いつでも話に来てください!大歓迎です!


ここに今の気持ちを書いてしまって、卒部式で話すことがなくなりそうで焦っています。
女子部卒部生 大坪佳夏子

コメント