植生の遷移

最近、授業で身近な樹木について学ぶ機会があった。
どんぐりが美味しいスダジイ。
大きくなると樹皮に小洒落た模様が現れるケヤキ。
爽やかな香りを発しながらダニを飼っているクスノキ。
森林は、長い年月を経て変化していく。
まず、何も生えていない土地にコケや草が生える。これらの植物が朽ちて土壌が豊かになると、少しずつ木が育つことができるようになっていく。最初は日向を好む低木が育ち、低木林ができる。それから、アカマツ、クロマツ、コナラ、アカメガシワなどの、日向で速く成長する「陽樹」が生え、陽樹林ができてくる。
陽樹が育つと、地面にはあまり光が届かなくなってくる。そうなると、次の世代の陽樹はあまり育たない。代わりに、光が少ない環境でも育つことのできるスダジイなどの「陰樹」が育っていく。やがて陰樹が大きくなり、陽樹林は陽樹と陰樹の混ざり合った混交林へと変わっていく。地面に光がほとんど届かないため陽樹は衰退していき、寒冷な場所ではブナなど、温暖な場所ではスダジイなどの陰樹林となる。陰樹林では山火事や自然災害が起きたり、人の手が加わったりしない限りは樹種の構成はさほど変化しない。こうした状態を「極相」と呼ぶ。
ア式蹴球部女子は今年で創部5年目である。森林ならまだ陽樹林か、いや、低木林か。いずれにせよ、極相には程遠い。私を含め、部員の多くは初心者である。大きく、強いチームを作ろうにも、コナラの若木はスダジイにはなれない。しかし、先に陽樹林ができるからこそ陰樹林はできるのだ。
枝を広げて陰樹の幼木を強すぎる日差しから守り、葉を落として土を豊かにする。やがて、自身は身を引く。
私はサッカーどころかスポーツすら大学から始めた人間だが、だからこそ努力次第でぐんぐん伸びるのびしろを持っている。光を浴びた陽樹のように、勢いよく成長する。恵まれた環境に感謝し、それを守っていく。先輩方が残してくれたもの、ピッチ内外で得たものを積み重ね、チームの雰囲気を良くし、部の魅力を高めていく。自分にできることは、精一杯やっていきたい。
進学選択を前にした頭の中に渦巻いているものを書き出したら、こんな文章になってしまいました。ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
アクがなくて美味しいという、スダジイのどんぐりを食べてみたい
女子部2年 浅野晴香

コメント

  1. A powerful share, I just given this onto a colleague who was doing somewhat analysis on this. And he in reality bought me breakfast as a result of I discovered it for him.. smile. So let me reword that: Thnx for the treat! However yeah Thnkx for spending the time to debate this, I really feel strongly about it and love studying more on this topic. If possible, as you become experience, would you thoughts updating your weblog with more details? It is highly useful for me. Big thumb up for this blog post! best online casinos

    返信削除

コメントを投稿