ア式蹴球部との出会い

入学して早半年の時間が過ぎた。半年前までは自分が東大に通うことになること、ましてや東大でサッカーを始めることなんて夢にも思わなかった。ア式女子に出会えたのもほぼ偶然といっても過言ではない。
4月当初は、新歓で印象が良かったア式男子部のマネージャーをしようと思っていた。しかし男子部と女子部の合同新歓で女子部の先輩と意気投合した。中高でやっていた部活や科類、選択言語も同じで運命かと思った。それからはほぼ勢いで女子部への入部を決めた。

始めは正直練習メニューについていくのでいっぱいいっぱいだった。受験期の運動不足に加え、今までチーム競技をやったことがなかった私はできないことだらけで、早く上手くなりたいと焦っていた。
でも、先輩方は本当に良い方ばかりで、何度も何度も繰り返しサッカーの基礎について教えてくれた。私はそんな先輩方の期待に応えたいと思ったし、リーグ戦が佳境に入った今でも強くそう思っている。

リーグ戦が残り少なくなり、四年生の先輩方の卒部が目前になった。正直寂しくてたまらないし、来年自分が先輩としてちゃんと出来るのか不安も大きい。でも、今自分の中で大きな目標ができた。それは卒部される先輩方が驚いてくれるほど上手くなって、来年の関カレではもっともっと活躍できるようになりたいという目標だ。
サッカーについて右も左も分からなかった全くの初心者だった私に優しく声かけをしてくれた先輩方に恩返しがしたい。また、そんな環境を作ってくれたア式蹴球部女子に貢献したい。今はそんな気持ちを抱えながらリーグ戦に挑んでいる。
半年前に今のこの状況を想像できなかったように、これから半年後には今の自分では考えられないくらいサッカーが上手くなることもできるんじゃないかと思っている。というかそうなりたいし、そうなれるように努力したい。
とりあえずまとめると、上手くなりたいということです。自分のためにもお世話になった先輩方のためにも。


ボールの落としは上手くなっても単位を落とすのは上手くなりたくない。
女子部1年 吉松彩

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