2018、辛抱から得た幸せ

私にとっての2018年は、人生で一番と言っていいほど悪いことがたくさん起きた一年だった。

サッカーに関して言えば、怪我のせいで半分以上はまともにプレーをした記憶がない。


プレーできなかった期間、『部活やめたい』と何度思ったか分からない。(人に辛いという感情を見せるのが苦手だから、部員には絶対言わなかったけれど。)

練習中、
私がやることといえば、筋トレ、ラントレ、ボール拾い、合間にちょっとボールと戯れて、楽しそうにプレーするみんなを眺める。
試合中、
私がやることといえば、記録、四審、ビデオ撮影、水汲み、合間に差し障りないような応援をして、一生懸命プレーするみんなを眺める。

『筋トレしんどいなあ、これ意味あるのかな』『人さえいれば、この仕事誰でも出来るよなあ』『私、この場にいる意味ある?』
そんなことが頭をよぎる度に気持ちはどんよりした。一方、それを周りに悟られないように笑顔を作っていた。

一番辛かったのは、私と同じ初心者の同期が練習や試合を重ねる度に上達していく、その姿を見ること。
「すごいナイスプレーだった!」「また上手くなったね!」表面ではニコニコ喜んでいた。
『また私との差が生まれたんじゃないか』『復帰した時、果たして同じレベルのプレーができるだろうか』内心では不安、焦りと戦っていた。


それでもア式をやめなかった理由。

一つはやっぱりサッカーが好きだから。
なんとしてでも怪我を治してまたプレーしたい、その想いが私を励ました。

一つは意地。
大学から始めたことを最後までやり通したい、その意志が私に活を入れた。

そして何よりも、私の復帰を心から望んで待ってくれるチームメイトがいたから。
「早くプレーが見たい」「一緒にプレーしたい」、その言葉が本当に私を支えた。


10月14日、ようやく迎えた復帰戦。
出場時間75分、あっという間だった。予想通り自分の課題の多さを実感したけれど、すごくすごく楽しかった。
そして、たくさんの人が喜んでくれたのが嬉しかった。チームメイトはもちろん、監督やコーチの方々、観に来てくださっていた保護者の方々やOBさん、文京LBレディースのみんな。本当にたくさんの人に喜びや称賛の声をかけていただいて、私の抱えてきた辛さは一気に幸せへと変わった。
『部活やめなくてよかった』心からそう思った。


2019年、私の個人テーマは「積極性、意欲性」。
プレーできなかった期間の穴を埋めてみんなに追いつく、いや、それ以上に成長するために、積極的に、意欲的に、活動に励んでいこうと思う。
そして私を支えてくれた人たちに、プレーで感謝の気持ちを伝えられればいいな。


2019年は良いことがたくさん起こりますように
女子部2年 兵藤夏未

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