脱皮

20歳になった。大学3年生になった。
ア式に入って3年

今年、広報ユニットのユニット長を引き継いだ。
デザインや動画編集は楽しいし、ブランディングとかマーケティングとか色々関わってきたほう。他にやる人もいないなら、と深く考えずユニット長になったけれど。

今までも、どうしたらこの部を魅力的に見せられるかみたいなことは考えてきた、はず。
けどそれは、真剣にア式のためを思って、というよりは自分のちょっとした知的好奇心のため。
だから、ア式の幅広い活動の中でも興味のあることにしか広報の意識は向かなかったし、自分のキャラじゃないと言い訳してリーダーシップを取って考えようとも、行動しようともしなかった。
今まではそれでもなんとかなっていた。頼れる先輩がいて、やることは決まっていて、自分はその中で楽しそうなことを色々させてもらえた。

でも、ユニット長になったのにそれはまずいでしょ。もっとア式全体のことを考えなきゃ。

そんな思いで、最終的に意思決定を任されるような立場になって、ここ2ヶ月。
単純に部活関係の仕事が増えた。専修課程になったし勉強にも力を入れたい。そろそろ就活も考えないと。
そんな物理的・精神的な忙しさもあるけれど。

それだけじゃない、「このままでいいのかな」というもやもやした感覚。






そんな時feelingsの順番が回ってきた。
正直書きたくなかった。自分で自分の気持ちがよく分からない。


なんとなく、久しぶりに、由香さんの引退feelingsを読んだ。
由香さんが負っていた立場や責任は、今の自分と比べようもないくらい重いもので、共感したなんて烏滸がましい気がするけど。それでも自分のことのように思えて、心に刺さった。何度も読み返した。

この「もやもや」の正体は、立場を与えられたことで突きつけられた自分の無力さ、不甲斐無さなのかもしれない。


ユニットの部員は、自分の仕事にやりがいを感じられているだろうか。義務感や責任感で押し付けず、興味を持ってもらえるような工夫や、モチベーションを保てるような働きかけはできているのか。

ユニットに限らず、そもそも私はみんなとちゃんとコミュニケーションを取れているだろうか。
部員全員に向けて、一人一人が自分の活動を広報対象として見てほしい、みたいなことを言ったことがある。それ自体は多分間違ってないけど、一方的に伝えるだけで満足してしまっていた。
みんながどういう想いでア式にいるのか、どんなことをしているのか、自分から知ろうと努力していただろうか。

どうしたらより多くの人にア式のファンになってもらえるのか、どんな企画やコンテンツがうけるのか、広報として何に力を入れるべきか。今までないくらい真剣に考えているけれど、正解は分からない。というか正解なんてないのだろう。
そんな問いに答えを出す立場に、自分は相応しいのか。

全部、自信がない。








いや。全部、自分一人で完璧にやらないと、なんて思うこと自体尊大なのかもしれない。

最終的に意思決定を任される立場にある以上、誰よりもそのことについて考えているべきだ。それは胸を張れるようにならないと。

だけど、自信がないことばかりなら意地を張らずに助けてもらえばいい。足りないところは埋めてもらえばいい。
そう思えたのも由香さんのfeelingsがきっかけ。ア式には、一緒に考えて行動してくれる人、頼りにできる人がいるんだから。
内省的になりすぎて、周りの人に対する感謝を忘れてはいけない。



そして、「もやもや」を抱えつつもこの部にいたいと思えたのは、やっぱり尊敬する部員の存在と、自分が楽しい・価値があると思うことをア式でできるから。

自己犠牲や利他主義は私の信念でもない。
「ア式のために」なんて一方的な表現だ。
自分のやりたいことができる、1人じゃできない経験ができるのはア式にいるから。
組織に支えられているのだ。であれば私が組織を支えるのは当然のこと。
立場だ何だと言ってきたけど、そんなもの関係なく自分にできることをしよう。




ー「もう若手なんて言ってられない」と気づくのって、“脱皮の時期”が来たってことだと思うんですよ。ー
この前偶然読んだ記事で、元アイドルが年齢やキャリアについて語っていた。


もう20歳。もう大学3年生。
ア式はもう3年
そろそろ脱皮の時期ってことか。

遅すぎたような気もするけど、引退するまでまだ時間はある。






これで綺麗に終わらせようかとも思ったけど、もう少し。
もちろんここには、自分なりに今の本当の気持ちを素直に書いたつもり。それでもまだ、どこに書けばいいか分からない、矛盾した、複雑な気持ちがあるのも事実だ。今回はそんな気持ちに蓋をして終わらせる。
だからこれは、今の私の気持ちを全部整理して書いたというより、自分とみんなに向けた決意表明のようなもの。

また今度書く時に、謝らないといけないことが少しでも減るように。


http://ashiki-feelings.blogspot.com/2021/01/blog-post_23.html?m=1
3年 蓉子

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