締切を過ぎても何も思いつかないので、AIに書いてもらおう大作戦

佐々木洸(2年/MF/筑波大学附属高校)

   耳を澄ますと微かに聞こえる雨の音
   想いを綴ろうとここに座って言葉探してる

   考えて書いてつまずいて消したら元通り
   12時間経って並べたもんは紙クズだった





そんなわけで、大変な原稿作成は、AIにやってもらうことにしましょう。




過去の傑作Feelingsたちのデータを学習して文章を生成すれば、万バズ間違いなし!





ついでに、思いつきで恐縮ですが、この考えても考えてもうまくいかないという状況そのものを歌詞にした曲を作れば、大ヒット間違いなしでしょう!多分、のび太と恐竜2006の主題歌とかに選ばれるんじゃないかと思います!









今回の手法では、マルコフ連鎖というものを利用しました。かわいい




マルコフ連鎖とは、、、今流行りのChatGTPに聞いてみましょう。GPT-4ではないです。課金したいのでお金ください。



さすがChatGPTですね!知らなかったです〜!すごい!センスあります!!そうなんですね!!!





つまり、マルコフ連鎖では、各時点での状態は前の状態にのみ依存するので、それを利用して次々に単語を並べていくことで文を生成することができるというわけです。






実装の際には、pythonでマルコフ連鎖のためのmarkovifyライブラリと分かち書きのためのjanomeライブラリを利用しました。こうやって書くと強そうですが、とても手軽にできて驚きました。



また学習するデータとしては、2022年4月から2023年3月のFeelingsの文章を用意しました。







なんやかんやして、このように文を生成することができました。



markovifyライブラリ、まぢすごい・・・





かなりそれらしい文が生成されています。





あとは、ここからいくつかの文を抽出して、適宜それっぽく改行をはさみつつ、最後にワンピースの名言を挿入すれば完成です。







完成したのがこちら。


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夏休みがやってきた中で自分の見たそれと、他の人に読んだだけではなく土のグラウンドでの考えをただ吐き出しただけでなく、自分で認識しながら爆走する金髪ピアス兄ちゃん一味より断然ハンター×ハンターの方のおかげで今があります



けれど一緒に国際的活動の中に自分でも自分の後悔はありつつも大きな感謝を伝えたら不合格だったのはその期間が長くなってしまった





この程度の差こそあれ、一途であることを突き詰めることもある




だから対話がない



ここで面倒だとか言って真剣に心配になったきっかけは父親が見られることもあり、サークルにもコミュ力もない





というこのやり方は間違っていたから






「うるせェ!!!いこう!!!!」


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最後の大会を終え、抜け殻となって迎えた高3の夏。内面の弱さを隠すために群れて金髪ピアスをつける兄ちゃんも、その弱さといつかは向き合わなければならないことを自覚しているように、サッカーを言い訳に表面上取り繕ってきた自分の学力不足にも、そろそろ正面から向き合わなければならない。自分にとってそのきっかけをくれたのは、何気なく手に取ったハンターxハンターだった。ゴンの純粋さに心打たれた自分は、それ以来心を入れ替えて勉強にはげむ。そして受験当日。国際的活動、すなわち英語が苦手で、そこへの取り組みには後悔は残るものの、やれることはやってきた。感謝の正拳突き、つまり日々の鍛錬の成果をぶつけるも、結果は不合格。浪人を余儀なくされた。浪人時代は、脇目も振らず一途に勉強に取り組んだ。その結果、自分の殻に閉じこもり、誰かと対話をするということもなくなっていった。無事東大に合格は果たしたものの、サークルの見学に行こうにもコミュ力がない。そんな自分を自由な冒険の日々へと連れ出してくれたのは、ア式の先輩方だった。大学のレベルでサッカーをつづけるのは不安だという自分を、「うるせェ!いこう!」と誘い出してくれた先輩たちには、頭があがらない。



という感動の文章ができあがりました。はい。素晴らしいです。異論は認めません。


なお、なぜか頭の中であの曲が流れていますが、気にしてはいけません。






強引な解釈だという人もいるかもしれませんが、そもそも良い文章は、受け手に解釈の余地を与えるものです。ある作品を観たり、文章を読んだりしたら、そこから自由に妄想をふくらませて、ああだこうだと言えば良いと思うのです。何か一つの「正解」を調べようとするよりも、自分の頭でああでもないこうでもないと考える方がきっと楽しいと思うのです。









考察動画とか見るのもめちゃくちゃ面白いんですけどね。










【おもしろ返答ランキング】


一連の生成された返答の中で、面白かった文を独断と偏見で紹介します。





【第3位】


「陵平さんのyoutubeチャンネル出演だ」



我らが監督、林陵平氏が知らない間にyoutubeチャンネルを開設したようですね、これは出演せざるを得ません。





【第2位】


「そのために焦って、トラップすらも怖くなったり、突然夜中にパイ生地を折ったりと、僕のサッカーがしたい」




道に迷ってあらぬ方向に突き進んでいて面白いですね。パイ生地は重ねていくもの、すなわちここでのパイ生地は日々の努力の積み重ねを示唆していて、突然夜中にパイ生地を折るとは、夜ベットに入ってこの先のサッカー人生について考えているといてもたってもいられなくなって自分のプレー動画を見返したり書籍を読み漁ったりして何かしらの行動をしていないと気持ちが収まらなくなってしまうということを表しているんですね。一方でパイ生地とは崩れやすいものでもあるので、そのような衝動に基づいてしてきた努力は圧倒的な存在の前では脆く崩れ去ってしまうということも暗示しているんですね。知らんけど。





【第1位】


慣れない新宿でのモヤモヤは、いわゆるポゼッションサッカーだ」


慣れない新宿でのモヤモヤを、ポゼッションサッカーに例える感性がすごいですね。「いわゆる」もいい味出してます。ただの確率演算だとは到底思えなくなってきます。この文で始まるエッセイとかあったらめっちゃ読んでみたいです。
















ここまで雑にAIという言葉を使って色々書いてきましたし、ここからも雑にAIという言葉を使いますが、昨今のAIに関連する分野の進歩はどうやらめちゃくちゃすごいようです。







ChatGPTが出てきてすげーと思ってたらつい数日前にGPT-4なるものがリリースされたり、Stable Diffusionで無限に美少女錬成できるじゃんすげーって遊んでたら次々に新たな拡張機能が出てきたり、最近は毎日がすげーって感じで全くの素人ながら日々楽しく過ごしています。







一方で、この日々ゲームチェンジがおこるような環境を目の当たりにすると、いや、目の当たりにすらできておらず氷山のほんのごくごく一部だけをみているだけで、ゲームチェンジとかもなんかそれっぽく言ってるけど中身はからっぽなんですけど、なんだか圧倒されて途方にくれてもしまいます。






これはきっとどの分野においてもそうで、僕が尿意に耐えながら二度寝をしたり部屋の片隅でアニメをみたりしている間にも、世界は形を変えていて、僕が一つを知る間に世界では桁違いの新しいことが生まれていて、全てを知ることは到底敵わないという現実が、とても残念に思えます。






そして、世界は物凄い速度で変化しているのに、僕の日常はいつもと変わらないのです。電車を乗り継ぎグラウンドへ向かい、前よりちょっとだけロンドが回るようになったことに喜びを抱き、前よりちょっとだけ戦術理解が深まったことに喜びを抱き、前よりちょっとだけ懸垂の回数が増えたことに喜びを抱き、そして理想との果てしない距離に絶望する。そんな日々を繰り返しています。







そんな、変わり続ける世界と、変わらない自分との落差に、途方に暮れながらも、それでも、泥臭く、一歩ずつ、大地を踏み締めて、歩いて行きたいと思うのです。














まずは、サッカーで結果出します。








「どうせ死ぬんだ 見苦しく あがいてみようじゃねェか…!!!」


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