熱のそばで
水野佑莉亜(2年/マネージャー/横浜サイエンスフロンティア高校)
入部して半年が経とうとしている。
Feelings を書くにあたって、色んな選手の文章を読ませてもらった。
サッカーへの熱い気持ちや、人生を通して考えていることが、綺麗な文章で、何行も綴られていた。
ひとつのことに本気になれる人がいるこの場所に、強く惹かれたことを思い出す。
私はずっと、自分で目標を立てて、自分のやりたいことだけをやってきた。
でも大学に入ってからは怠惰な日々だった。課題はAIに頼りきり、アルバイトをしたりサークルに入ってみたり、友人に恵まれて、試験を除けば本当に楽しかった。
別にいままで頑張ってきたし、少しくらい遊んでいいだろう、なんて甘えていた。その一方で、こんなことをするために苦労して大学に入ったのかと思うこともあった。
本気になれるものがなかった。
そんな中、10月、高校の友人からLINEが来た。
マネージャーをやらないか。
大学から近かったのと、本当に尊敬している子からの誘いだったこともあり、軽い気持ちで返信した。
話を聞いてみると、シフトは最低週 3 らしい。
参加自由週1のサークルにすら顔を出さなくなっていった私は、週3なんて無理だと思いながらも見学に向かった。
部室でマネージャーの先輩から丁寧な説明を受け、頷きながらもどう断ろうかソワソワしていた。サッカーなんて体育でやったくらいで、男子ばかりだった高校ではほとんど参加しなかったのを思い出す。
銀杏を踏みながら、電光灯に照らされたグラウンドへ向かった。
人工芝を駈ける選手をぼんやりと眺めながら話を聞いた。
選手は授業を受けながら週 6 でサッカーに打ち込んでいるという。
その姿を前にして、週 3 のシフトすら無理だと決めつけていた自分が恥ずかしく思えた。
ここに来ると、頑張ろうと思える。
そんな先輩の言葉が印象に残った。
サッカーに本気で向き合う選手、スタッフのいるここに身を置けば、自分も変われるかもしれない。
見学を終える頃には、入部に気持ちが傾いていた。
はじめは、自分がマネージャーをやるなんて全く想像できなかった。
心のどこかでマネージャーという仕事を見下していたのかもしれない。
でもア式に入って、その考えが変わった。
選手のために仕事を考え、見えないところにも気を配って、誰かのために動く先輩方の姿を見た。
自分のことばかり私にとって、とても新鮮だった。
だからこそ、こんな人たちがいる環境にいられることに感謝している。
私も変わりたい。
自分の目標じゃなくて、選手のために、チームのために動ける人になりたい。
ひとつのことに熱中している人たちのそばで、大学生活を送りたい。
いまは先輩についていくことしかできない。
それでも、ここでもらった熱を、少しずつチームに返していきたい。
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