選択
三谷深良惟(3年/MF/FCトリプレッタ U-18)
いつの間にやら大学3年にもなってしまって、時の流れは早いなとつくづく思うことが増えた。1,2年のときはコロナで大学生らしいイベントや活動が軒並み中止になり、もう一回大学生やり直したいなという気持ちもある。ただまあそんなことを言っていても仕方がないので、今はとりあえずサッカーと、来たるテストに向けて勉強を頑張っている。
最近の僕の所感は置いといて、今回は「選択」について書こうと思う。特段サッカーのプレー中の「選択」を語るつもりはなく、どちらかといえば人生における「選択」である。
大学生になって自由に行動できる幅が広がり、いろいろな場面で選択をすることが多くなった。高校の時は、とりあえず朝から夕方まで決められた授業を受けに学校に行って、夜まで部活して、といったように大抵の人が同じような生活を送っていただろうし、僕もそうだった。しかし大学では、例えば部活に入るかサークルに入るかもそうだし、どの授業を履修するか、どんなバイトをするか、どの学部に行くかなど、自分で決めなければいけないことが増えた。
ではこれらの押し寄せる選択の数々を、どうしたら後悔なく選んでいけるだろうか。僕は、抽象的にでも良いから自分なりの基準をきちんと持っておいて、それに照らして判断していくのが大事だと思う。例えば「楽しいかどうかで全部選ぶ」でもいいし、「友達が増えそうかどうか」「とりあえず楽な生活を送りたい」などどんなものでも良い。とりあえず自分の人生に筋を通せばいいのである。僕の場合は、「やるかやらないかだったら、全部やってみる」を基準にすべて選択するようにしている。
実例をあげれば、僕はア式蹴球部のほかに、いくつかのサークルにも入っている。とりあえずア式に入ることは決めていたので、大学1年の当時はサークルに入るべきかかなり迷っていた。しかし、別に両立が難しかったらサークルから抜ければ良く、誰に迷惑をかけるわけでもないということを考えた時に、自分としてはもうサークルに入る以外の選択肢はなかった。また、友達の起業のプロジェクトを一緒にやらないかと誘われたときも、正直勉強とサッカーで手一杯ではあったものの、なんとかなるやろくらいの精神で参加することにした。選択に迷った時は「とりあえず全部やってみる」ようにしているのである。
ではなぜ全部やってみるスタンスなのかというと、個人的には一番後悔しないですむ生き方だと思っているからである。後から「あれやっとけばよかったな」と思っても取り返しのつかないことは多いが、「やっぱりやめた」という感じで途中で投げ出すのはとても簡単である。とりあえず全部やっといて、後から自分に必要ないなと思ったものを切り捨てていく分には後悔しにくいし、より良い選択肢に巡り合う確率も高くなる。実際サークルに入ったり起業に関わったりしたことによって人間関係も広がったし、良い経験ができたと思う。
大抵の人は「何かを得るためには何かを諦めなければいけない」と思っているようだが、必ずしもそうではないと思う。この文章は「全部やってみる」といった生き方も良いよという僕からのささやかな提案である。
なお、サッカーのプレー中の「選択」については、ちょっとチャレンジしてみた判断が実は取り返しのつかないミスにつながったりするので、「全部やってみる」というのはあんまりおすすめしない。だからといっていつも自分のできるプレーしかしないのでは成長するわけもないので、適度にチャレンジしてみて、ミスったら全力で守備するしかないのかなと思ったり。そんなところです。
コメント
コメントを投稿