滑走路

杉山弘樹(3年/MF/駒場東邦高校)


連休で世間が盛り上がる中、自分は普段と何ら変わりない生活を送っている。変わったことといえば、授業がない分長く寝られて少し心にゆとりが生まれたことくらいか。しかし連休中に課題を進めて貯金を作る計画がうまくいっておらず、今後の生活が大いに危ぶまれる。

 

 

feelingsの担当が回ってきたが、あまり書くことが思いつかないので、とりあえず興味がある世間話について調べたことを書き記そうと思う。

 

 

 

今年はドローン元年と言われている。

 

昨年12月に改正航空法が施行されて、有人地帯での目視外飛行が可能になった。これは市街地など人がいる場所の上空を、操縦者が目視できない範囲で飛ばす高度な飛行のことである。

 

今年の3月に日本郵便がドローンを用いた荷物配達の実証実験を行った。場所は東京都奥多摩町の山間部、山の斜面に沿って2kmを飛行し小包を届け戻ってくる。バイク等では片道20分かかるところをドローンだと5分で配達できるそうだ。

 

配送の他にもさまざまな用途がある。

 

例えば、建設現場での測量、インフラ設備の保守点検、災害時の救助・被害状況確認、スタジアムでのスポーツ中継などがある。

 

 

ドローンの他に次世代空モビリティとして空飛ぶクルマがある。

 

空飛ぶクルマは2025年に開催される大阪・関西万博の目玉となる。

 

ANAJoby AviationJAL、丸紅、SkyDrive5社が運行事業者となり、万博会場内ポートと会場外ポートをつなぐ2地点間での商用運航実現を目指す。

 

万博で飛行する可能性がある機体の候補は4つある。商用運航のためには事前に耐空証明を取得する必要があり、万博まで間に合うと見込まれる機体は数少ない。

 

空飛ぶクルマも実証実験が今年の3月に行われた。

 

大阪城公園内野球場にて実施され、国の許可が必要な屋外スペースにおいては日本初となる有人実証飛行となった。

 

 

 

こんな感じで社会情勢の一つの側面について調べてみました。

 

次世代空モビリティの社会実装を考えるとワクワクした気持ちになりますね。

 

 

文字数も稼げたし、個人的にも勉強になり良い機会となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これで終わろうと思ったけど、自分の心境について何も書かないのはfeelingsの趣旨に反するだろうから少し書き残しておこう。

 

 

 

さて、4月になってから1日の大半を本郷キャンパスで過ごす日が多くなった。

 

なんとか1限に出席しては、制御工学やら空気力学やらを理解しようと式を追うも、気付かぬ間に睡魔との闘いに敗れ、期末への負債をためていく。

 

空き時間には、日に日に増えていく課題に取り掛かる。来たる研振りGPAバトルが不安で手を抜けない。しかしこの後ある部活が気がかりでイマイチ集中できない。難しい問題について長考していると、あっという間に時間が過ぎていく。

 

結局終わらず課題を残したままグラウンドに向かう。

 

帰宅したら遅い夕食をとり、勉強しなきゃと思いつつも、練習で上手くいかなかったことが頭から離れない。

 

そうしているうちに、次の日の1限に向けて寝ないといけない時刻になる。

 

 

ざっとこんな生活を一ヶ月ほど続けてきて、心がかなり疲弊してきた。

 

 

 

やるべきことが大量にある上に、サッカーも大きなプレッシャーになっている。

 

 

成長できていないんじゃないか。このままじゃまずい。

 

 

不安や焦りに支配され、他のことが手につかなくなる。

 

 

ピッチ外の生活にも影響を及ぼし、その緊張がピッチ内にも現れる。

 

 

この悪循環から逃げ出したい。

 

 

そう思うようになった。

 

 

 

教室で周りの人たちを見ていると自分の無知さを思い知らされる。

 

学科が提供してくれる模擬人工衛星のプロジェクトに参加する人々が、ローバーのランバックの方が上位狙えるだとか、ドローンのフライバックの方が夢があるだとか、熱心に議論している。

 

 

一方で、自分はそれを横目に不安な気持ちを抱えながらグラウンドへ向かう。

 

 

もし自分が部活をしていなかったら悩むこともなく選べた世界が輝いて見えるようになった。

 

 

このままサッカーを続けていて本当に良いのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

この問いに関しては何が正しいのかわからない。

 

 

 

 

 

だけど恵まれた環境でサッカーができることも簡単に手放してはいけないように思う。

 

 

 

最近、少し焦り過ぎていたのかもしれない。自分の現状を考えると、もたもたしている暇は無いのだけれど。

 

 

いつか高く遠くまで飛べるように、目の前にあることに向き合うしかない。

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