中澤以上マルセロ未満


あけましておめでとうございます。



美容院の待ち時間が暇すぎるので、締め切りが迫っているfeelingsを書こうと思います。





ついに、名目上は「成人式があるから」、本当は、「石原さとみに寄せていくため」にこっそり伸ばしていた髪を切るときが来ました。



目標設定を誤り、石原さとみになるという夢は叶わず、無念の断髪を余儀なくされています。







ただ、私には、もう1つ「スポーツで世の中を幸せにしたい」という夢があります。





壮大な夢のように思えるかもしれませんが、幸せというのは、本当に些細なことで、



例えば、家族でご飯を食べるときに、テレビで野球中継が流れていたり、

初めてスタジアムに行ってスポーツを見た子供がプロってすごい!と憧れてくれたり、

仕事帰りのサラリーマンが、往年の名選手について語り合いながらお酒を飲み交わしたり





そんな1つ1つの小さな幸せを作っていきたいと、中学生の頃から本気で考えてきました。







そして、「東大」という、誰にでも分かるブランドと、影響力が欲しくてこの大学に入学し、

チームを良くするためのことを、自分で考えて実践できると思ったア式蹴球部に入部しました。







「頭いいのにもったいない」とか、「医者にでも弁護士にでも何でもなれるのに、どうしてそんなことを将来の夢にするのか」

と、今までの人生で何度も言われてきました。





ア式で過ごしていると嫌と言うほど聞く「機会損失」という言葉。

これは、私が中学生の頃から突き付けられ、ずっと考えてきたことのように思います。







たしかに、追い求めるものが大きくなればなるほど、犠牲にするものも大きくなっていくでしょう。

他の人の人生が羨ましくなったり、今の生活が正しいのか、分からなくなることはしょっちゅうあります。







ア式においても、正直なところ、何十時間もスカウティングに費やしても、1本の不用意なパスミスなどで勝利から遠のく、そんなシーンを見るたびに、スポーツとはそういうものだと思いながらも、その時間で他のことができたなぁとぼんやり思うものです。





ただ、いざ他のことをその時間でやろうと考えても、どうにもこうにも、他のことは霞んで見え、サッカーを見、パソコンと格闘する日々がまた巡ってくるのです。









何かを頑張り続ける、というのは非常に難しいことだなぁと思います。少しの間なら頑張れても、頑張り続ける、というのはなかなかに体力のいることです。





でも、

私が好きなことを頑張ることで、他の誰かの幸せを作れるかもしれない。

だから、私に幸せをくれた、大好きな「スポーツ」というものにずっと関わっていたい。





この気持ちは、何年もの間、私の軸であり、私の夢を支えてくれています。







その夢を叶えるための途中の手段として、私はア式蹴球部を選び、今まで続けてきました。





ただ、最近は、ア式は私にとって単なる手段ではなくなりつつあります。

夢を叶える手段なら、勉学を極めてもいいし、インターンをしてみてもいい。他にも色んなやり方があるでしょう。





怪我をしていた選手が復帰して試合に出ているのを見たとき。チームとして、個人として、前は出来ていなかったことが出来るようになっているのを見たとき。言葉では上手く表せませんが、あーよかったなぁと思います。







ア式にいる人たちは、きっとサッカーが大好きだから入部したのだと思いますが、

ア式の部員一人一人が、大好きなサッカーを、他のことを犠牲にしても頑張っている結果、私がたくさんのちょっとした幸せをもらっています。





だからこそ、私もその分、個人やチームが強くなるために、そして、試合に勝って、昇格して、みんなで最高の幸せを分かち合うために、頑張り続けたいというのが今の気持ちです。









東大生が部活をやるというコストはあまりに大きいと、多くの人が言います。





もちろん、自分のやりたいことが最優先ではありますし、時間の使い方は無限大でしょう。





ただ、このア式蹴球部に属している以上、自分が頑張ることは自分の喜びのためでもあり、そして他人の喜びを作り出すことでもあるのだ、ということを、私は最近になって気付きました。







多くの人に支えられ、自分が好きなことに打ち込む。それが、自分自身だけでなく、支えてくれている人の喜びをも生み出す。その喜びを生み出すために、さらに努力する。





それは、最高に幸せなことだと、私は思うのです。









髪を切ってパーマをかけたら、

ダビド・ルイスに寄りました。



今年もがんばっていきましょう。



2  小坂彩


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