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課題設定・実行・反省

先日、桑田真澄さんの本を読んで、「なるほど」と思ったことがあります。それは、練習でするべきことは課題設定・実行・反省のプロセスを毎回繰り返すことだということです。どんなプロセスかというと、次のような手順です。 1 注意すべきポイントを一つに絞り、それを意識する(課題設定)。 2 そのポイントを意識してプレーする(実行)。 3 プレーしてみて、意識したポイントはできたか、できなかったポイントは何か分析する(反省)。  表現が違うかもしれませんがこのような内容でした。ここで重要なのは実行してみた結果に一喜一憂しないことです。実行してみた結果は全く気にしないことです。ピッチャーが狙ったところに投げられても暴投しても、ピッチング練習では、そのようなことに気を取られてはいけないのです。   サッカーのプレーごとにこのプロセスを取り入れられるかなと意識してみたのですが、無理でした。ボール回しでさえ毎回状況が変わるので、このプロセスに沿って毎プレーごとに意識するのは大変で、すぐにやめました。ただ技術練習にはこのプロセスを取り入れて練習しようとしています。例えばパス練では  トラップの時は軸足に重心を置くことを意識する。→このことを意識してトラップする。→軸足に重心は置けたが、かかとのほうでトラップしてしまったから、次はもう少しつま先よりでボールを捉えることを意識する。 といった感じです。 しかし、パス練でもパスとトラップの2つでこのプロセスを毎回しないといけないので、集中してないとすぐに「ボールが浮いたな」などと実行の結果に意識がいってしまうので思っていたより大変です。試合のアップでも練習前後の自主練でも、課題設定・実行・反省のプロセスを毎回繰り返すことを忘れずに練習します。 右足のインステップキックが右に曲がるのを直したい 2年 鶴田智也

130日

約4か月、この期間にあったこと。新歓期の後も入部を迷ってくれていた1年生が入部を決めてくれた。卒部した先輩が、自分たちだけでやっていた練習のコーチをしてくださるようになった。埼玉や茨城まで練習試合をしに行った。オフがあって、3泊4日の合宿があった。そして、私にとって3回目の関カレが開幕した。 サッカーを始めたばかりの1年生は4か月で別人のように成長して、公式戦で立派に役割を果たしている。2,3,4年生もそれぞれ去年より確実にレベルアップしていることが目に見えて分かる。(4審をやった試合では開始早々みんなの成長に感動してしまった。) 一方で、この間に私にできたことは、はじめは、みんなが練習している横で体幹トレーニングや筋トレをすることだけだった。目に見えて分かる成長と言えば腹斜筋のトレーニングの時にしっかり上体を起こせるようになったことくらいだろうか。 日が経つにつれてできることは増えていった。膝が完全に曲げられるようになって、自転車をこげるようになって、走れるようになって… そしてついに、130日ぶりに、ボールを蹴った。 近い距離での対面パスなのにボールを思った位置に止められない。蹴ったボールには変な回転がかかってしまう。予想していた以上に、4か月前にはできていたことができなくなっていた。サッカーを始めて2年4か月。そのうちの4か月分の穴を埋めるにはどれくらいの時間がかかるのかわからない。焦るしとても悔しい。 それでもボールを蹴れるようになって嬉しいという気持ちが一番大きかった。 1月の完全復帰まであと4か月(予定)。ちょうど折り返し地点にいることになる。気を引き締める意味も込めて、復帰までの目標を書いておきたい。 怪我をする前にできていたことは確実にできるようになること。そして、怪我をして得たものを失わないこと。 ボールを蹴れなかったこれまでの4か月を思えば、ここからの4か月はきっとあっという間に過ぎていってしまうだろう。復帰してみんなと試合に出るのを楽しみに、残りのリハビリ、トレーニングに取り組んでいこうと思う。 早くロングボールを蹴りたいです。 女子部3年 平田佳織

ちょっとした差

あと二週間ほどで夏休みが終わり授業が始まる。 授業といえば自分にとってメインになるのは駒場での生命科学の実験である。実験は火・水・木の3~5限として設定されているが、班で実験を手際よく進め、必要な結果を得ることができれば早く帰ることができることも多い。実験は、自分にとっては練習の開始にできるだけ間に合わせるための、他の同級生にとっても早く家に帰るためのタイムトライアルとなっているのである。 実験は班でテキストと教授の話を聞きながらなるべく早く進めていくのであるが、班ごとの終了時間が大きく変わることもある。その差を生むのは何かというと、各実験操作におけるちょっとしたミスやもたつきなのである。試薬の調製時にいれる試薬やその量を間違えると、再び試薬を作り直した上でそれ以降の実験を繰り返さなければならず、大きな時間の浪費となってしまう。他の班と共有の機械を使い始めるまでの操作にもたついて少しでも遅れてしまうと、その機械が空くまで待たなければ行けなくなり、これまた結構な時間の浪費となってしまう。そうしたものが積み上がり最終的な実験終了時間が他の班と1時間以上変わることもある。 このようなちょっとした差の大きさということで思い出すのが自分が1年の時の1部の都リーグの試合である。応援席で観ていただけであるが、開幕戦では関東から降格した日大相手に試合開始直後の不用意な失点が響いてスコア上では完敗したものの、決定機も何度か作れており、ミスがなければ負けなかった可能性もあるような試合だった。2節でもその年関東に昇格することになる立正相手に後半30分までリードし、だめ押し点をとる決定機を阻止されたあとに、逆転を許して負けてしまった。そのあとの試合もPKによる失点で0-1で負ける試合が3試合もあったりして、結局その年は降格したものの、この出だしでちょっとうまくいっていれば、全然違う結果になったのではないかと思う。 今年は苦しい試合をものにして昇格が手に届きそうなところまできた。今年、そして来年とこのちょっとした差で負けずに、苦しい試合をものにできるよう、本当にスタッフを含めたチーム全体でひとつになって、最高の準備を皆と一緒にしていきたいと感じる。まだまだレベルアップして試合に絡めるよう、またチームの諸々の仕事も頑張ります。 新屋

怪我とのつきあい

5月20日に右足首を剥離骨折をした。 既に3ヶ月以上経っているというのにまだ僕は病院に通っている。 中2で初めて足首を捻挫してからこれまでに両足合わせて10回以 上の捻挫を繰り返して来たこともあり、僕の足首の靭帯は他の人と 比べるとかなり緩くなっていまっているらしい。 調べたところによると、伸ばされた靭帯は機能を完全に回復させる ことは難しいらしく、ましてや癖になってしまっている僕の靭帯の 機能が100%からほど遠いことは明白である。つまり、自分の足 首は怪我しやすく治りにくいという最悪な靭帯を抱えてしまってい る訳で、怪我に細心の注意を払わなければなぁと今回の怪我で再確 認させられた。 ………これくらい書けばOKじゃね?(みんな書きすぎでしょ、あ んな長く書けないって)っていうのが今の僕のfeelings。 一年  松本 岳

最近思うこと

振り返ると、 負けず嫌いな性格がいろんな決断に影響してきました。 高校三年生までバレーボールを続けたのも東京大学を目指したのも 、 誰にも負けたくないという気持ちを少なからず反映した結果です。 もちろんそれだけではありませんが。 いざ東大に入ると自分のアイデンティティがなさすぎることに気づ きました。出会う人は皆、 どこか秀でた面や独特な過去を持っていて、 誰の話を聞いていても面白い。それに対して自分は、 極力フィールドを変えず小さな世界を生きていたなあと気づかされ たのです。 それが部活のスタッフという全く新しいことに挑戦するきっかけに なりました。高校同期に「スタッフやろうかな」 と言ったら百発百中で向いてないと言われていたのですが(笑)  新しいことに自分から飛び込むのは初めてで、 決断にとても長い時間がかかりました。 優柔不断な私を何度も新歓してくださった先輩方にはとても感謝し ています。  入部から4ヶ月経った今、 自分がア式蹴球部に所属している意義を考え続ける日々を送ってい ます。 こんなに素敵な環境にいることができるのに何も貢献できていない ことへの無力感が大きな要因です。でも、 人間は一足飛びに成長できる生き物ではありません。 だからこそネガティヴな感情で思考停止するのではなく少しずつ自 分の中で改革を進めて行こうと思います。岡山、ツッコミ、 早食いという私のアイデンティティに「優秀なア式スタッフ」 が加わる日を夢見て。  思ったよりありきたりなfeelingsとなってしまいました。 冗長な文章にお付き合いくださりありがとうございました。 「いけん」は標準語 1年スタッフ 土屋香奈

私のレゾンデートル

大学でサッカーをすること。それはどんな意味を持つのか。 現在、私は「レゾンデートル」 という大学サッカー応援番組に携わっている。 それは大学サッカーの「今」に迫り、「存在意義」 を模索する内容であり、 私は大学でサッカーをする意味について深く考えることが増えた。 取材で関わる人達は、 いずれプロを目指している学生達やJリーグに内定している選手達 、 そして学生にして日の丸を背負う選手達や大学を卒業したらサッカ ーを離れようと考えている選手達、 大学サッカーを支える運営やスタッフさん、監督など様々だ。 大学サッカーの試合を見に行くと、選手達はもちろん、 裏で支える様々な人達の姿を見て、 学生主体で成り立っているリーグの凄さを感じる。 同じ学生であることに誇りを持ち、とても応援したくなる。また、 選手一人一人に違ったストーリーや想いがあり、 そこにある感動にとても興味深さを感じている。         そんな中、サッカー初心者である私は、 当然サッカーでプロなどとは考えることすらなく、 基礎を極めて行くことが精一杯な遠い世界にいる。 そんな私が大学の4年間という限られた時間の中でサッカーを続け ること。自分なりに、今自分のいる場所での存在意義とは何か。 リーグ戦が先日開幕した今、 リーグを通して模索していきたいと強く思う。 2018年が始まり、 そこから今までが本当に一瞬で過ぎていったように感じる。 大学の授業に、サッカーに、仕事に、ゼミに、インターンに、 バイトに、ダンスに。「思い立ったら行動」 を意識して過ごして来た私は、 これらを通じて様々な人たちに出会い、 その一人一人に大きな影響を受け、考えさせられてきた。 そして、 たくさんの人達に日々支えられて生きていることを痛感している。 迷惑をかけても暖かくチームの一員として受け入れてくれるチーム メイト、とても可愛がってくれる仕事関係者、 いつでも相談に乗ってくれるゼミの先生、 明るく元気付けてくれる友人達、 そしてどんな状況でも見守って背中を押してくれる家族。 出会って関わったすべての人々、 そして今までずっと応援して来てくれている人々。 その全員に少しでも感謝を表せるように。 そしてサッカーに感謝を表せるように。精一杯、 一生懸命プレーをして形にしたい。得点に貢献したい。 多分それが私のレゾンデートルなのだ。 女

8月といえば

8月が終わった。4年前から、僕にとって8月といえば、 選手権の都大会予選。全国高校サッカー選手権への出場をかけ、 猛暑の中、都内の高校サッカー部員が全力で闘う。 今年も後輩達の応援に行ってきた。彼らは勝ち進み、 今は10月から始まる都大会本戦に向けて毎日練習している。 躍進を心から願っている。 試合を観ているうちに、高校時代を思い出した。 僕は高1の夏から試合に出させてもらえた。 夏合宿中に初めてメンバーに選ばれた時は本当に嬉しかった。 しかし、背負うものが重く感じられ、思うようなプレーが出来ず、 次第に自信を失っていった。合宿が明け、都大会予選が始まると、 公式戦のプレッシャーから「 自分よりも上手い先輩がいるのにどうして自分を使うのか」 という思いを拭い去ることが出来ないまま試合に出続け、 先輩の引退を迎えることになった。試合後、 涙を流す先輩の姿を見て、 申し訳ない気持ちから自分も涙が溢れた。 先輩達は高校3年間この大会に向けて毎日汗を流してきた。 当時の自分は後ろ向きな気持ちになるだけで、 その3年間の重みに値する仕事が出来なかった。 ふと今を振り返ってみる。 今の自分は、あの時の自分と重なる。 先輩達は東京都1部への昇格を目指し、 今までの大学生活をかけて闘っている。 そのことは頭では分かっているが、先輩達の求める水準に、 僕はプレーの面でもメンタルの面でも足りていない。 8月からAチームに上げていただいて、もう1ヶ月が経ったが、 周りの先輩との実力差を毎日痛いほど実感している。 ミスをするのが怖く、自分に自信が持てない。 しかし、そんな気持ちのまま練習に出続けたら、 先輩の4年間の努力に応えるプレーは出来ず、 自分も成長出来ない。 コーチも先輩もよく見ていてくれて、 自分のプレーの悪い点を指摘し、 どう改善するべきかも丁寧に教えてくれる。 なかなかAチームに打ち解けずにいた時期に、 先輩達は声をかけ続けてくれた。恩返しをする意味でも、 自分はア式の勝利に少しでも貢献したい。自分が実力不足でも、 チームの勝利に何らかの貢献ができるはずだし、 ア式の1部員として、そうしなければならない。 アドバイスされたことは数え切れないほどある。 ボールをもらう前に周りを見て次の選択肢を複数持つこと、 ボールをもらう時の体の向きやポジショニング、 ボールを置く位置を気をつ