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6月, 2018の投稿を表示しています

目標

リーグ戦前期が終わった。 今シーズンの東大は僕が入部してから最も良い成績でリーグ戦を戦 うことができており、非常に充実感を感じている。   しかし、 僕個人としては何か煮え切らない感情に支配され続けている。 それは自分がこのチームの強化や勝利、 運営などにあまり貢献できていないような気がしてならないからだ 。 確かに自分がスカウティングを行った一橋戦や玉川戦に勝利した時 には少しは勝利に貢献できた感覚はあった。だが、 自分のスカウティングや試合分析は先輩のテクニカルスタッフより も明らかに質が低く、 様々な場面でチームに貢献している他のスタッフに比べて自分の貢 献は遥かに小さい。 もうすぐ代替わりで僕がテクニカルチームの長になるが、 今の自分では中間さんや小椿さんが築いてきたテクニカルチームを 崩壊させかねないだろう。   テクニカルチームや自分の今後のために、 この中断期間には個人として大きく成長することが必要である。 正直ここまでの2年と数ヶ月間を大した目標も立てずなんとなく過 ごしてきてしまったことは、大いに反省しなければならないし、 部員として僕に残されている時間はもうかなり少ない。 それでも今からでもできることは少なからずあるはずなので、 この場を借りて今後の目標について簡単に述べさせていただきたい 。   まずはテクニカルスタッフとして、 サッカーの分析の質を高めること。これが最も大きな目標だ。 そのためには、 まずは試合を観るなり本を読むなりしてサッカーの原則などをしっ かり学ぶことが必要である。 今までの自分はここの理解が不十分であったため、 質の高い分析など行えるはずが無かった。 そして分析能力を高めるためには、 学ぶだけでなくアウトプットすることも重要である。 これに関してはこれまでやってきたが育成の試合を数人で観て意見 交換することは今後も続けていきたい。   そしてもう一つの目標は、テクニカルチームを今後も存続し、 よりア式にとって有益なチームにしていくことだ。 今は小椿さんや彩さんがいてテクニカルチームが成り立っている。 テクニカルチームとしての質や信頼を今後も継続し、 さらに高めていくためには自分がしっかりとした責任感を持って取 り組んでいかなければならず、 同時に後輩を育成していく必要もあると感じている

ア式との出会い

もう四年ほど前のことでしょうか。 私はパソコンで東京大学ア式蹴球部のホームページを見てました。 詳しくは覚えてませんが、たしか私がまだ中学生の頃、 たしかにア式のホームページを見た記憶があります。 中学受験が終わり暇になった頃、 私はサッカーを観ることが好きになりました。 特に香川真司選手が好きで、 当時はドルトムントからマンチェスターユナイテッドに移籍する話 が持ち上がっていた頃でした。 お恥ずかしい話ですが、香川選手が大好きだったため、 試合観戦や練習見学に行くのみならず、 ファンレターを渡したり送ったり、 ファンミーティングにいったり、サインをもらったり、 毎日香川選手の情報を調べて応援していました。 様々な試合をみたり情報を追ってるうちに、 サッカーに段々と詳しくなっていった私は、 多くの時間をサッカーをみたり、 情報を集めることに費やすようになっていました。 中3の頃に行われたブラジルW杯では気づけば50試合ほど観戦し ていて、 振り返れば本当に充実していて楽しかった日々だったなと思います 。 中3の頃から、次第に進路についても考えるようになり、 サッカー以外のスポーツも見ることが好きだったので、 スポーツドクターやスポーツ系、 栄養系の学部への進学も考えました。 しかしスポーツドクターはなるまでへの道のりが長く、 医者になったところでなれる確証もなかったため、 覚悟を決められなかった私は諦めることにしました。 他にもさまざまなことに興味があったため、 趣味と進路はひとまず切り離そうと考え、 結果的には東大を目指すこととなりました。 とにかくサッカーが好きだった私は、 東大ってサッカー部あるのかな? そんなノリで、日々の情報収集の一環の中で、 たまたまア式のサイトにもいっていたんだと思います。 東大のサッカー部のマネージャー これは私が受験勉強を始めるずっと前から、 どこかでやりたいと思っていたことだったのかもしれません。 大学受験のために趣味は封印し、 次第にサッカーへの思いも弱まった私は、 合格後大学で何をしてどう過ごそうか、とても迷いました。 結果スタッフの中で一番入部が遅くなってしまいましたが、 温かく受け入れてくれたア式のみなさんには感謝しています。

Be strong

長崎から東京に出て来て、早くも3か月が経過しようとしている。今までの18年間を過ごした長崎とは世界が180度違うように感じられる。 一人暮らしをしながら本格的に部活動に取り組むことはそんなに楽なことではないが、東大に合格が決まったとき、もっと言うとその前、つまり受験期からア式蹴球部でサッカーをしたいと言う自分の意志は全く揺らぐことがなかった。 長崎でサッカーをしていた時も、周囲の仲間や指導者に恵まれ、素晴らしい環境でプレーすることができていた。でも、自分の中では、何か変化が必要だった。もっとチャレンジをしたかった。自分を成長させるために、大学でもサッカーを続けたいと強く思っていた。 そして今、ア式蹴球部に入部をして、充実した環境でプレーができる喜びを噛みしめているが、楽しくやるだけじゃ何も意味がない。常にチャレンジし、目の前のチャンス、可能性がある限り、それを追い求め続けなければいけない。まだまだ未熟な自分自身に日々向き合い、成長するために必要なことは何か考え、実行することで、成長したい。その結果を通して、地元の支えてくださった人々への感謝を示して行きたい。 Be strong.   Be ambitious. 東京大学運動会ア式蹴球部  一年         鮎瀬英郎

f(p1+p2+…+p11)≠f(p1)+f(p2)+…+f(p11)

入部からほぼ2ヶ月が経ち、勉学の方ではS1ターム末、 はじめての定期試験が終わりました。先生の引きが悪かったのか、 テストが他のクラスより難しく、 早くも落単の恐怖を味わった数理科学基礎。今回、 最初のfeelingsに書かせてもらうのは、 その試験勉強中に思ったことです。   数理科学基礎の内容で数ある重要な事項の中に、 線型写像というものがあります。写像とは、 イメージで言うならば高校数学の関数であり、それが「 線型である」というのは、任意のx,y、また実数aに対して、 写像をfとすると、 f(x+y)=f(x)+f(y) と、f(ax)=af(x) の2つが成り立つことと同値です。 この数式に僕が何を思ったのかというと、「 サッカーが線型性をもつスポーツじゃなくて良かったな」 ということです。  例えば各選手の能力をn次元の実数(タイトルのp1,p2,. ..p11に当たります)に落とし込めたとして、それを「戦力」 という1次元の実数値に変換(その値が大きければそれだけ強い、 という風に)する写像をfとします。 もしこの写像が線型写像であれば、1つ目の条件式より、 その左辺をチームの戦力と解釈すると、 チーム全体の戦力はピッチ上の各プレイヤーの戦力の和に等しく、 サッカーにおけるチームの戦力はプレイヤーの個人能力のみに支配 されます。つまり、 その状況下では上手い選手を集めたもの勝ちであり、 ジャイアントキリングなどは起こり得ません。ああ、 なんてつまらないスポーツでしょう。そしてさらに悪いことに、 それによるとどうやら僕をはじめ、 個人技やフィジカルの特に優れるわけではない選手の居場所はピッ チ上から完全に無くなってしまうのです...  しかし実際には、 サッカーにおける戦力が個人の能力のみに支配されることはありま せん。 ここから先の話の展開は容易に想像できると思うので省略しますが 、要するにサッカー(他のチームスポーツでも同様でしょうが) におけるチーム戦術、もっと根本的なところでは、 チームでの共闘の意識の占める部分はかなり大きいと思うのです。 Aチームの試合を応援していると、 各選手の長所が存分に生かされているプレーに、 思わず感嘆の声を上げてしまうような場面があります。 守備戦術が上手くはまっている場面もいくつもありま

植生の遷移

最近、授業で身近な樹木について学ぶ機会があった。 どんぐりが美味しいスダジイ。 大きくなると樹皮に小洒落た模様が現れるケヤキ。 爽やかな香りを発しながらダニを飼っているクスノキ。 森林は、長い年月を経て変化していく。 まず、何も生えていない土地にコケや草が生える。 これらの植物が朽ちて土壌が豊かになると、 少しずつ木が育つことができるようになっていく。 最初は日向を好む低木が育ち、低木林ができる。それから、 アカマツ、クロマツ、コナラ、アカメガシワなどの、 日向で速く成長する「陽樹」が生え、陽樹林ができてくる。 陽樹が育つと、地面にはあまり光が届かなくなってくる。 そうなると、次の世代の陽樹はあまり育たない。代わりに、 光が少ない環境でも育つことのできるスダジイなどの「陰樹」 が育っていく。やがて陰樹が大きくなり、 陽樹林は陽樹と陰樹の混ざり合った混交林へと変わっていく。 地面に光がほとんど届かないため陽樹は衰退していき、 寒冷な場所ではブナなど、 温暖な場所ではスダジイなどの陰樹林となる。 陰樹林では山火事や自然災害が起きたり、 人の手が加わったりしない限りは樹種の構成はさほど変化しない。 こうした状態を「極相」と呼ぶ。 ア式蹴球部女子は今年で創部5年目である。 森林ならまだ陽樹林か、いや、低木林か。いずれにせよ、 極相には程遠い。私を含め、部員の多くは初心者である。大きく、 強いチームを作ろうにも、コナラの若木はスダジイにはなれない。 しかし、先に陽樹林ができるからこそ陰樹林はできるのだ。 枝を広げて陰樹の幼木を強すぎる日差しから守り、 葉を落として土を豊かにする。やがて、自身は身を引く。 私はサッカーどころかスポーツすら大学から始めた人間だが、 だからこそ努力次第でぐんぐん伸びるのびしろを持っている。 光を浴びた陽樹のように、勢いよく成長する。 恵まれた環境に感謝し、それを守っていく。 先輩方が残してくれたもの、ピッチ内外で得たものを積み重ね、 チームの雰囲気を良くし、部の魅力を高めていく。 自分にできることは、精一杯やっていきたい。 進学選択を前にした頭の中に渦巻いているものを書き出したら、 こんな文章になってしまいました。ここまで読んでくださり、 ありがとうございます。 アク

自分の良さを出す

何か1つ武器をつくりたい。 最近そんなことを考えている。 自分がやりたいプレーとか自分の持ってる武器があることは、 サッカーにおいてとても大切だと感じる。 今までの自分にはそういった武器がなかった。周りには、 スピード、フィジカル、決定力、高さ、パスなど、 その人といえばこういうプレーみたいなものを持っている選手がた くさんいる。とても羨ましく思った。 チーム内でのサバイバルという観点から見たら、 やっぱり何か1つ武器をつくらねば、 これから生き残っていけないと強く思う。試合の中で、 自分が1つのオプションとして使われるときに、 お前が試合に出て何が出来るのかと言われて、自信を持って、 これができる、と言えるような武器が、絶対に必要なのだ。 今では、自分のやりたいプレーは明確になっているし、 後はそれをもっともっと自分のものにしていけるように練習してい きたい。だからこそ、チーム練習はもちろん、 チーム練習外の時間を大切にしよう。 自分の存在価値は自分でつくっていくしかない。 高宮