2018年6月8日金曜日

植生の遷移

最近、授業で身近な樹木について学ぶ機会があった。
どんぐりが美味しいスダジイ。
大きくなると樹皮に小洒落た模様が現れるケヤキ。
爽やかな香りを発しながらダニを飼っているクスノキ。
 
森林は、長い年月を経て変化していく。
まず、何も生えていない土地にコケや草が生える。これらの植物が朽ちて土壌が豊かになると、少しずつ木が育つことができるようになっていく。最初は日向を好む低木が育ち、低木林ができる。それから、アカマツ、クロマツ、コナラ、アカメガシワなどの、日向で速く成長する「陽樹」が生え、陽樹林ができてくる。
 
陽樹が育つと、地面にはあまり光が届かなくなってくる。そうなると、次の世代の陽樹はあまり育たない。代わりに、光が少ない環境でも育つことのできるスダジイなどの「陰樹」が育っていく。やがて陰樹が大きくなり、陽樹林は陽樹と陰樹の混ざり合った混交林へと変わっていく。地面に光がほとんど届かないため陽樹は衰退していき、寒冷な場所ではブナなど、温暖な場所ではスダジイなどの陰樹林となる。陰樹林では山火事や自然災害が起きたり、人の手が加わったりしない限りは樹種の構成はさほど変化しない。こうした状態を「極相」と呼ぶ。
 
ア式蹴球部女子は今年で創部5年目である。森林ならまだ陽樹林か、いや、低木林か。いずれにせよ、極相には程遠い。私を含め、部員の多くは初心者である。大きく、強いチームを作ろうにも、コナラの若木はスダジイにはなれない。しかし、先に陽樹林ができるからこそ陰樹林はできるのだ。
 
枝を広げて陰樹の幼木を強すぎる日差しから守り、葉を落として土を豊かにする。やがて、自身は身を引く。
 
私はサッカーどころかスポーツすら大学から始めた人間だが、だからこそ努力次第でぐんぐん伸びるのびしろを持っている。光を浴びた陽樹のように、勢いよく成長する。恵まれた環境に感謝し、それを守っていく。先輩方が残してくれたもの、ピッチ内外で得たものを積み重ね、チームの雰囲気を良くし、部の魅力を高めていく。自分にできることは、精一杯やっていきたい。
 
進学選択を前にした頭の中に渦巻いているものを書き出したら、こんな文章になってしまいました。ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
 
 
 
アクがなくて美味しいという、スダジイのどんぐりを食べてみたい
 
女子部2年 浅野晴香

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