海外へ飛び出す

大学生のうちに積極的に海外に飛び出したい。


入学当初、私が強く持っていた想いだ。高校時代は好きな科目も得意科目も英語、そして友人と共に模擬国連に取り組むなど、国際的な分野にとても興味があった。大学生になったら海外経験を積みたいと思ったのも当然だ。


大学に入学し、部活に入ると長期間海外に行くなどといったことができないらしいと聞いた私は、海外に行きたいのと同じくらい強く持っていた、大学で女子サッカー部に入りたいという想いとの間で葛藤した。







結局どうしているのか。端的に言えばどちらの想いも採用することができている。1年生の間はア式女子での活動をしつつ、インドでの国際協力活動を夏と春に、タイでのインターンシップを春に行った。

ここで少しだけタイでのインターンの内容に触れておく。サッカーをテーマにしたプログラムであったからだ。企業の研修を意識しており、毎朝ミッションを与えられ、日中はチームごとに現地の人に聞き込みをしたりリサーチをし、夕方にはそれらをまとめてプレゼンをするというものだった。ミッションは、タイリーグクラブのフロントやタイでJリーググッズを販売する方など、サッカーに関わる人から出された。帰国後はJクラブへのプレゼンも行った。

インターンの活動自体はもちろん、サッカーをビジネスという普段とは異なる視点から見られたこと、サッカーという共通項を持ちながら様々なバックグラウンドを持った学生と繋がれたことは私にとってとても大きな収穫だった。




海外に行っている間、チームを離れてしまうことに対して申し訳ない気持ちや後ろめたさを感じることは多々ある。怪我人が多い時、自分が抜けているがために10人で戦っていると知った時はとても胸が痛んだ。

それでも、気持ちよく送り出してくれるア式女子のメンバーには感謝しかない。プレーでも、仕事などの面でも、できる限りチームに貢献すること。自分にできる恩返しはそれだけだ。サッカーも海外経験も、どちらも中途半端な気持ちではなく全力で取り組んで来たつもりだ。春からは後輩にかっこいいと思ってもらえる先輩を目指す。



二兎を追って二兎を得る
2年 小倉優香

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