恵まれた環境

自分が今まで20年近く生きてきた環境はとても恵まれたものだったと思う。もう死ぬみたいだけど、そう思う。東大を目指す機会があるだけでも良い環境で生きてきた証拠だと感じる。ただこのfeelingsを書くにあたって思ったのは、自分がサッカーをしてきた環境、そして今している環境も恵まれているということだ。


小学生の頃に入っていたのは地元のボランティアクラブで決して大きなチームではなかったけど、ちゃんと怒ってくれるコーチ達に囲まれてサッカーが上手くなれた。中学も地元のごく普通な部活でサッカーをしていた。放課後の練習メニューは自分たちで考えるような部活で物足りなさを感じることも多かったけど、自由にやれる楽しさはあったし地元の小学校を使えばいつでもサッカーができた。高校に入るとグラウンドが人工芝になり、練習メニューを決める監督はもちろん、キーパーコーチやトレーナーもいる部活でサッカーができるようになった。キツいことも多かったけど同期の仲間に恵まれて3年間乗り越えられたし、卒業した今では自分たちが成長するための環境を監督やコーチが用意してくれたように思う。


そして今年、晴れて大学生になった。浪人を経た自分は、再び素晴らしい環境でサッカー人生を送れるようになったのである。合格発表後の3月か4月にこのア式の練習に参加した時は正直びっくりした。あんなにきれいな部室や人工芝のグラウンドがあるとは思わなかった。特に驚いたのは、今でも慣れないカタパルトだ。プロが着ける高いやつという噂を高校の時に聞いていたから、初めてその話を聞いた時は「すげー」と思った。高校の時よりも良い施設なんて期待していなかったので嬉しかった。


ア式で恵まれていたのは施設だけではない。高校では1年生がやっていた仕事をほとんどマネージャーがやってくれる。球拾いもボトルの水の入れ替えも。メンバーは学年に関係なく会場設営とかをしなくていい。そしてもう仕事のミスで走らされることはない。さらにテクニカルスタッフまでいる。高校でも試合のビデオを撮ることはあったけど、練習から撮ってくれるなんて初めてだ。こういう話を高校同期にしたら、きっとみんな「いいなー」と言うはず。

そして、自分がミスした時はその間違いを教えてくれるコーチや先輩がいる。カテゴリーが上がって自分が足引っ張ってるなと感じていた時も、自分のせいでリーグ戦負けた時も、自分がやりやすいように声をかけてくれた先輩たちがいる。

先輩たちの話を聞いて、自分たちが入るまでにいろいろなことがあって今のア式の環境があることを知った。

恵まれた環境にいても、それに慣れるとそのありがたさを忘れてしまう。進学する大学によっては続けなかったかもしれないサッカーを、今再び素晴らしい環境でできているのは幸せなことだ。今のア式の恵まれた環境を保つために、自分ができる事をやっていきたい。

リーグ戦の終わりが近づくとともに、4年生とサッカーができる時間も少なくなっていく。実感は無いけどあと1ヶ月だ。結果を出していない中こういう所で頑張りますと言うのはダサいけど、リーグ戦残り数試合頑張ります。



1年 杉山

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