ア式はフラットな部活です

「活動するのは月曜日を除く週6で、土曜日に練習試合、日曜日に公式戦があるんだ。金曜日は昼練で、1年生の最初のうちは忙しくて参加できないから実質は週5日に、、」

これは新歓で何回説明したかわからないほど話した内容です。

僕から直接聞いたことがある人もない人も、ア式の一週間のスケジュールに関しては同じような話を聞いたことでしょう。

所属リーグの説明や週間スケジュールの説明は皆同じようなものになりますが、新歓をしているときに部の魅力をどう説明するかは、その人がア式をどう思っているかによると思います。

初対面で説明される側からすれば、"いいことずくめ"すぎていささか胡散臭く聞こえるかもしれませんが、嘘はついていないし、心の底から思ってることしか話していません。

セールストークのように淀みなく気軽に話していた話の中には、今でこそ当たり前に思えても高校生の頃とは全く異なる事情や、ア式でしか味わえない魅力など、ア式に入ってもいいかなと思わせられるような色々な角度から説明をしていました。

そして、今思えばよくあんなことを話せたものだと、振り返ってみると気恥ずかしいものもあります。

最後の機会でもあるので、新歓で話しまくっていた"ア式の魅力"について、改めて整理して心のうちを綴ってみることにします。来年の新歓の参考にでもなれば嬉しいです。


「ア式はフラットな部活です」

部活は上下関係が厳しいのか、飲み会が激しかったりするのか、等の質問に対しての返答がこれ。
上下関係が厳しい高校は多いので、これを言うと結構意外だと言う顔をする新入生は多いものです。
ちなみに、この台詞はサッカーをやりたいけれどもサークルと迷っているような軟弱系新入生に効果抜群だったりします

一緒に勧誘をしているのが周平だったりすると、いいタイミングで茶々をいれてくれるので非常にやり易かったりする恒例ネタでした。

意味は文字通りで、大学の部活という堅苦しいイメージからは想像ができないほどア式はいい意味で上下関係がないなと思います。

上下関係がないというのはピッチ内外はもちろんプライベートの場まで含みます。

ピッチ内では学年よりも実力がものを言い、今で言えば杉山や松波たちが1年生のうちからスタメンに起用され、立派に活躍してくれていて頼もしい限りです。

ピッチ外では部をよくするためにプレイヤーも含めた全員が能動的に働き、上級生だろうが下級生だろうが関係なく"部のためになること"を自ら探して行っています。

プライベートは言うに及ばず、先輩後輩で遊びにいく人は多いですよね。

僕がフラットさを殊更に重視するのは、部の風通しは新歓を経て入部を決めてくれた人たちが定着してくれるかに影響してくると考えるからです。最初は30人ほどいた同期は2年生になるときには半数ほどに減ってしまいましたが、今はそのようなことはありません。とてもフラットで風通しがよいことは、他の部活にはないア式ならではの魅力だと思います。


「普段はいい加減で適当なように見えるプレイヤーは、ピッチ内では本当にかっこいいんだよ」

これはスタッフ志望の新入生に対して、「とりあえず練習に来てみない?」と誘った後に付け加える台詞です。
ピッチ内外のギャップを見せられるように工夫をするとよいでしょう。イケメンで上手な選手に注目させるのが効果的ですね(俺らの代で言えば優とか)。

新入生に対しては上のような表面的で分かりやすいギャップが分かりやすくて効果がありますが、長いこと一緒にいるとわかる意外なギャップが本当の魅力なのだと思います。1つ目の部活のフラットさが組織的な魅力なのだとすると、こちらは人の魅力と言うことになるのでしょう。

普段は一人称が僕で優しげな、ともすれば頼りない風貌でも、ピッチ上では身を呈して最後の砦になる頼もしいやつ

ピッチ外ではこれでもかと言うほどに毒ばっかり吐いてくるけど、腐らずに誰よりも練習に真面目に打ち込んでメキメキ実力を伸ばすやつ

例をあげればキリがないのでここまでにしておきますが、普段近くにいればいるほどその魅力が見えてくるもの。最高にかっこいいやつらと一緒にサッカーができて良かったと、心の底から思います。ありがとう。



新歓をしていると、自分の所属している団体の魅力を言語化する必要性に駆られます。そして毎年、説明する内容を考える度に、僕は新しいア式の魅力に気がつかされます。そして引退した今でも、手を離れてしまった魅力の大きさに胸がいっぱいになります。

こんな幸せな環境でサッカーができたことへの感謝をもってこのfeelingsを締め括ろうと思います。4年間本当にありがとうございました。


p.s. 女子がいないと旬悦に行かないって言ったの誰だ

4年 満永達彦

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