もっとやれる



20191110日 東京都トーナメント3回戦
東京大学vs亜細亜大学@農グラ。
僕のア式人生を大きく変えた、または変えるであろう試合。








について、今回は書かない。
理由は、今書くと全部結果論的で綺麗事のように聞こえてしまうから。
あとは自分の中でも客観的に振り返ることが完全にはできてないから、これについてはまたいつか書ければなと思う。


自分の最近のサッカー事情についてはさておき、このfeelingsでは僕が今年の責任者を務める東大サッカーフェスティバルについて思っていることを書きたい。

「東大サッカーフェスティバル」

ご存知ない方のためにざっくりと説明すると、東大サッカーフェスティバル(以下フェス)とは、部活動にも力を入れている進学校の高校を首都圏・地方を問わず東大に招き、高校生同士が3日間に渡り試合を行う、という大会である。
フェスは他の私大のように有力選手を獲得できないア式のリクルーティング活動の一環であり、東大ア式を高校生に知ってもらい、卒業後の選択肢の一つとして考えてもらうことを目的に始まった。
部員の皆には大会中、本部や試合の審判に協力してもらっているので、中には毎年クリスマスによくわからん大会で拘束しやがって!と思っている人が少なからず存在しているかもしれない。


けれども、僕にはこの大会に深い思い入れがある。


僕の母校は、東大ア式とは縁もゆかりもない広島の公立高校だった。
サッカー部に入って日々サッカーに勤しんでいた高1の秋のある日、顧問が「今年の冬は東京遠征で東大に行って試合するぞ」と言い出した。

幸運なことに、この年、僕の母校が初めてフェスの参加校としてア式に招待されたのだ。
フェスって言われてもよくわからなかったけど、東大って単語だけで無性にワクワクしたのを今でも覚えている。

そして、実際にフェスに参加してみて、東大ア式は僕の想像よりも魅力的に感じた。
二面ある芝やナイター設備といった環境面にももちろん魅せられたが、何よりも僕の心を引きつけたのは東大vs高校生選抜だった。
ア式のトップチーム11人が淡青のユニフォームを着て御殿下で戦う姿は、僕の脳裏に焼き付けられた。内容と結果はよく覚えていないがその時の僕にはそんなこと関係なかった。

「あの人たちかっこいい」

「ここでサッカーしたい」

と漠然と思った。

フェスに来る前から東大を意識はしていたものの、この高1時の経験は僕が東大を目指す大きなモチベーションになった。
そこから東大に入るために早くから死ぬ気で勉強した、わけではないけれど、色々あって勉強を頑張れない時に背中を押してくれたのはア式の存在だった。


そして今に至るわけだが、僕ほど強く影響された人はそうそういないにしろ、フェスのおかげでア式を知りア式に入りたいと思った人は、現役とOBの中にある程度いる。
その証拠に、ア式蹴球部100年誌で糸谷氏がこう述べている。
「(略)東大サッカーフェスティバル(旧進学校リーグ)も、今年で14回目となる。僕自身がそうであったようにこの大会に参加した現役部員、OBは僕の知る限りで20名弱いる。」

だが、14年で20名。この数字を僕は少ないとみる。
現行のやり方で今までも行われてきたとすると、14年で8校×25人×14=延べ2800人の高校生を招待してきたわけである。
140人に1人かと。単純にもっと確率上げたい。
フェスはア式の魅力を高校生にもっと伝えられるはずだし、伝えなければならない。
そうすることでア式を強くすることに貢献したい。

東大に入る学力はあるけど、大学入ってまで本気でサッカーはもう…。という人にはア式の魅力はもちろん、高校まででは味わえなかった大学サッカーならではの醍醐味や奥深さを教えることができる。

サッカーしたいし東大も行きたいけど学力が…。という人にはア式を身近に感じてもらうことで勉強の強いインセンティブを与えることができる。

これ以外にも、サッカーも東大も違うなという人にだって、ア式のことを知ってもらって記憶の片隅にでも残せたら、意味のないものにはならないはずだ。


と、理想を並べてみたものの数人しかいないフェス係だけでは到底成功させることはできないので、最初の方で言ったように皆さんの力をお借りしないといけない。

まあそんなに高校生の印象には残らないでしょと思っている人、意外とそんな事はない。
高1時に行われた、ア式がどんな集団であるかの説明会。今はなき古い部室でノボリさんがプレゼンをしながら「ア式に全てを捧げてるから授業ほとんど出てない」って言ってたのを覚えてるし、
同じ広島のよしみで僕の母校の担当者をしてくださった小椿さんは、今では考えられないほどスリムだったのを覚えている。

だから、とにかく言いたいのは、
高校生と関われる貴重な機会である東大サッカーフェスティバルにおいて、ア式の魅力を精一杯伝えて、フェスの価値を高めましょう。その役割を担うのは部員一人一人です。
ってこと。
別に、高校生に「理想的な東大生」みたいな偽りのかっこいい姿を見せて欲しいってことではない。普段みんなが必死で頑張っていることや部活に対する姿勢について正直に高校生に向けて発信していけばいいと思う。
それをどう受け取るかはもちろん受け手次第なので、結果的にア式に魅力を感じてくれるかどうかは高校生次第だ。
でも、何かを一生懸命にやってる姿は絶対にかっこいいし、高校時代の僕のように伝わる人には伝わるはずだから。


運営側は責任を持って形式的な所を担当するので、中身は一緒になって作っていきましょう。
ご協力よろしくお願いします。


東大vs高校選抜、来年は復活させたいな。
2年 𠮷岡

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