自分に向き合う

 初めてfeellingsを担当する1年生の奥谷勇樹です。僕の応援するチームであるヴィッセル神戸は今年もシーズンを中位で終わりそうで、世間の状況が変わろうがメンバーが豪華になろうが、真ん中辺りの順位に着地することに逆に安心感を覚えています。ACLさえ良ければあとはもう何でもいいです。
 
さて、ここから本題に入ろうと思います。
「サッカーやってて楽しい?」
 これは入部してからしばらくしてOBコーチに聞かれた言葉だった。これに僕は
「楽しいです」
と答えた。
この言葉は半分事実であり半分は本音ではなかった。


 これまでサッカーをできない期間が長かったので、毎日のように整った環境で自分の好きなサッカーができている。このア式に入部したのもサッカーを本気でしたいという思いからであって、それが実現している状況は理想的であり、これだけでありがたいことだ。実際楽しかった。

 しかし、本音を言うと苦しいという気持ちの方が楽しいより大きかったと思う。それはあまりにも練習で出来ないことが多かったからだ。ミスばかりで周りに迷惑をかけている状況に情けなさを感じていた。体力やフィジカル、技術、判断など全ての面で周りに遅れをとっていた。週に何試合も見ていたサッカーの試合も見るのが少し辛かった。試合を見ていても自分の情けないプレーを思い出してしまうからだ。


 自分の出来ないことに目を向けるのは辛い。上手くいかないことからは目を背けたくなる。それでもそうしたことに向き合わなければならない。そうすると次第に練習を通して自分にも出来ることが増えてきた。他の人と比べてしまうとしょうもないことかもしれないし、進歩のスピードも遅い、周りより出来ないことの方が断然多い。それでもひとつずつ出来ることが増えてきていることに喜びを感じるし、毎日上手くなりたい、無駄にしたくないと思って練習に参加している。少しずつサッカー自体の楽しさを思い出してきた。

 自分は下手なのだからとにかく周りの上手い人を手本に上手くなる努力を惜しまない。これが自分の出来る唯一のことであり、来年へ向けて精進していきたい。

 今ならはっきりと最初の質問にも答えられる。サッカーをやってて楽しいと。


1年 奥谷勇樹

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