「信頼」される人に

ア式に入部してから2年。ついに僕も3年生になった。この2、部活の内外でたくさんの貴重な経験をさせてもらった入部を決めた時には全く想像していなかったくらいに。しかし、果たして僕はこの場所で成長できているのだろうかと考えることがある。
 

2年前、当時テク長だった井上さんとテント列で話したこときっかけで、ア式にテクニカルスタッフとして入部することを決めた。皆さんもご存知の通り、1年生の頃の僕は超絶問題児だった(今もかな?笑)。振り返ってみるとお恥ずかしい限りだが、とにかく遅刻が多かった。公式戦の応援集合に遅れることも多々あり、井上さんに本気で怒られたこともあった。僕のことを思って注意してくださる先輩が身近にいたことは本当にありがたかったと今なら思うが、当時の僕は未熟でその厚意に気付くことができなかった。
 

こんな体たらくであったが、1年生の頃から都学連で活動していたこともあり、昨年から会場責任者の仕事を春歌さんから引き継ぐことになった。春歌さんと一緒に公式戦の運営をしていく中で感したのは、春歌さんの人間性の高さだ。会場責任者の主な仕事は、会場設営の監督や必要な書類の準備、マネミの進行など公式戦を滞りなく開催できるようにすることである。春歌さんはそれらの仕事をそつなくこなすし、対戦相手や派遣されてくる審判員へいつ真摯に対応されていた。そこには周囲の人から春歌さんへの「信頼」が確かにあったし、もこういう人になりたいと心から思った。春歌さんマジリスペクト。
 

今シーズンはまだ東大で公式戦を開催していないが、その代わりに対戦相手との事前連絡や試合当日の代表者的なポジションをやっている。「もし、メンバー表マネミ用のユニフォーム忘れたらどうしよう?」とか「もし、起きた時に試合始まってたらどうしよう?」と前日には結構考える。そのせいで中々眠れないこともある。自分の行動1つでチーム全体に迷惑がかかることを今はひしひしと実感している。


1年生の後期打ち上げの時に当時3年生の大谷さんに言われたことをずっと覚えている。
「お前がどんなに正しいことを言ってても普段の行動が悪かったら誰も聞いてくれないよ。自分が思っているより周りはお前の行動を見てるんだよ。」


今の自分はア式全体に向けて発信する機会が多い。そこで話を聞いてもらえるかどうかは僕がどれだけ「信頼」されているかにかかっていると思う。まだまだ抜けていることも多いし、手際も良くないと自覚している。これからの自分の行動で、もっと「信頼」される人へと成長していきたい。


3年 古野遼太

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