私の4年間

荒井花(4年/スタッフ/不二聖心女子学院高校)



  卒部して2ヶ月ちょっと経った今、私にとってア式の存在はとても大きかったことに気づきました。卒部したことに実感が湧かず、間違えてシフトを出しそうになったり、どこか寂しい気持ちがありました。4年間で様々なことがあり、時には部活を休みたいと思ったこともあったけれど、ここまで続けたということはやっぱり私は部活が好きだったんだなとしみじみ思いました。


 もう自分が卒部feelingsを書く時がきたことに時の流れの早さを感じると共に、何を書こうか悩んだのですが、私の4年間を振り返りながらマネージャーのみんなとの思い出と感謝を伝えたいと思います。


 2020年、2月に静岡の高校を卒業し4月からは上京し東京の大学生になることを楽しみにしていました。しかし4月に入ってすぐ新型コロナウイルスにより緊急事態宣言が出され、思い描いていた大学生活とは全く違う日常が待っていました。

 入学式も中止になり、大学に行くことができず友達もできないまま毎日家でパソコンを通してのオンライン授業を受けるだけの日々。そんな時、4月の下旬に高校の先輩から東大のサッカー部のマネージャーに興味ないかと声をかけてもらいました。私はこの時初めてア式の存在を知りました。


 9月の初め、ついに制限付きではありましたが部活動が再開され、グラウンドに見学に行くことになりました。その時のことをまだ鮮明に覚えているのですが、サッカーに真剣に取り組んでいる選手、それを見守りサポートしているスタッフの姿にかっこいいと心の底から思いました。すぐには入部を決めなくていいからじっくり悩んでねという先輩の言葉に重ねるように、入部したいです!とその日に入部を決めました。そして私のア式生活が始まりました。


 最初はマーカーの置き方も何も分からずただ部活に行くという日々でしたが、学年が上がるごとに仕事を覚えていき、4年生になると急に責任感も増しました。私の知っている憧れていた何でも完璧にこなしてしまう4年生とは全く違う自分に何度も反省しましたが簡単になることはできませんでした。後輩たちに仕事を教えたり、みんなの頼りになることはできなかったけど、その代わり自分は何ができるかなといつも考えていました。


 部室でたわいのない話をたくさんしたり、水曜日の御殿下からの帰りにお腹すいたねって言ってコンビニに寄ったり、電車で一緒に帰ったり。仕事面では頼りにならなかった私だったけれど、その分みんなと同い年の友だちみたいな距離感でたくさん話せたことがとっても嬉しかったです


 こんな私から後輩マネージャーのみんなに言いたいことが1つあって、たくさん話すことを大事にしてほしい!ってことです。私は嬉しかったことも悲しかったこともすぐにみんなに話したくなっちゃう性格で、今日美容院行ってきたとか寝坊して猛ダッシュしたら汗かいたとかほんとにくだらないことばっかり報告してたけど、それもなんだかんだ大切なのかなって思いました!笑

 「選手がより良いプレーをできるように様々な面からサポートする」ことを目標としている私たちスタッフ。同じ志を持つ仲間同士、学年を超えてもっと仲良くなれたら素晴らしいことだと思います。


 また、同期のみんなにも感謝でいっぱいです。部活のこともプライベートなこともまず相談するのは同期で、心を許して何でも相談できるみんなと出会えたことが本当に嬉しいです。


 ア式生活ではたくさんの大切なことを学びました。入部した頃よりも確実に人として成長できたなと感じています。「誰かのために何かをすること」がとても好きな私にとってこの4年間はとてもやりがいのある楽しい時間でした。誰かのために行動することは簡単なことではないし、誇りに思っていいことだと私は思います。誰かのために行動し、相手から感謝と笑顔をもらえることの嬉しさは行動した人しか得られない素晴らしいものだと思います。だから私たちスタッフはかけがえのない存在だしとっても素敵!!ってことを忘れないでほしいです。


 今年から社会人になりますが、ア式で得た力を発揮できる機会がたくさんあると思います。利他の心を持ち、感謝と笑顔を忘れずに頑張りたいです!


 こんなにも素敵な場所で素敵な仲間たちと一緒に過ごせたことは私の一生の自慢です。みんな本当にありがとうございました。だいすきー!!

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