どこにでもある唄。

佐藤俊翼(4年/テクニカル/渋谷教育学園幕張高校)


明らかにナンバーワンではない。なら、オンリーワンなのか。なにを持って違うと言えるのか。そもそも、違うことに価値があるのか。

浪人して入る大学ではその時点でナンバーワンではない。ペーパーテストの外でも特出した芸もない。なにかの能力値で僕が胸を張れることなんてない。


そもそも、周りの人たちが異常である。例えば、僕が留学に行った当時世界一の大学では、サッカー部に入るのはサッカー推薦で入学した人たちだ。なのに、一概に比べられないが、サッカーのレベル的には大体同じ。一般入学する人ならうまくても僕ぐらいの実力しかない。これは知らない人とサッカーしまくって、アジアのメッシのあだ名がついたくらいだから保証する。だから、一般入学であのレベルでサッカーしてるア式の選手たちは普通にバケモノの集まりなのだ。


じゃあ「人と異なる」路線で考えてみる。テクニカルっていう活動はほかの大学ではほとんどなさそうだ。世界一の大学にも研究機関としてのスポーツラボはあったが、部活に分析チームなんてなかった。そう考えると競合は筑波大学とア式テクニカルのほかのメンバーくらいな訳で、やっぱりある程度人とは違うのだろうか。

それでも数人とは同じ土俵にいるので、結局比較するとナンバーワンではない。なんなら最下位。となればこれは大多数との違いであっても、「違う同士」では順位がつくので輝けない。

では最終兵器、全部足し合わせてみる。浪人、バイト、部活、留学、留年、長期インターン。これでやっとある程度違いを出せる気がする。ここにまだ研究とかあと1年で足せる。一つ一つでは多くの人に勝てないけど、全部合わせたらきっと違うことに価値が出る。はず。


なんで急にこんな浅い思考を書き出したのか。それは、書くことがなかったから。同期に勝てることなんて一つもないし、部活関連で残せるようなことなんてなかったから。これは書くことを作れなかった自分の反省でもあり、メンタルの弱い自分の自己肯定感を少しでも上げる作業でもあった。そういう意味では辛かったがいい機会になった。

まとまらないので最後に一曲紹介。
ニノの「どこにでもある唄。」


何が正解で、 何が間違いで。
だから大丈夫。 なんて、言っちゃって

その言葉が自分を消してくから。 それが一番怖い事だから。

目一杯叫べ。 ここにいるよって証のように。

僕らはそんな弱くは無い でも強くもないから

だから泣いていいんだ 恥ずかしい事じゃない

明日がある人しか出来ない事だから 明日への合図だから。


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