有言不実行

東大生は頭がよい。
ことあるごとにこの言葉が嘘ではないと痛感させられる。それは端に勉強が出来るということではなく、よく物事を考えているし、論理的に物事を捉えられていると思う。
そして口がたつ。自分の考えていること、思っていることを表現するのが上手いと思う。
ア式部員も例外ではない。
ミーティングや何かを決める場での議論は白熱することも多々ある。それぞれよく考えているし、誰も発言しないという状況はほとんど生まれない。

ただ
自らの言葉を行動に移せているだろうか。
自らの言葉に責任を持てているだろうか。
壮大なビジョン、高い目標、揺るぎない自信。
それらを口にすることは決して悪いことではない。高い志を持たない者に成長はないと思う。加えて、口に出すことで周囲に影響を与えることが出来る。
悪いことではない。
悪いことではないのだけれど、その言葉に責任を負う覚悟はあるのか。責任のない言葉は空虚なものに成り下がってしまう。
勿体ない。本当に勿体ない。
これは自分への戒めでもある。
自らの志が低いとは思わないし、積極的に発信するようにしている
ただ、チームに十分な影響を与えることが出来ているとは思わない。
たぶん、言葉に、行動に力が足りないのだと思う。
しかし、それでは選手を辞めてまでア式に残った意味がない。部にいる以上は結果を残さなければ意味がないと思う。それも選手とは違って結果が分かりにくいスタッフだからこそ、チームに影響を与えることが出来なければいけないと思う。
では、どうすればよいか。
責任ある言動、覚悟。そのような言葉で片付けてはそれこそ空虚だ。何が正解なんてまだわからない。
ア式で過ごす時間も間もなく折り返しになる。自分なりの、自分にしか出来ないやり方で、きっと正解にたどり着く。

決して有言不実行にならないように。

2年STAFF  糸谷 歩

コメント