2017年7月21日金曜日

守破離


入学当初はセンターバック、Iリーグではサイドハーフ、新人戦ではボランチ、今季のリーグ戦ではサイドバックでプレーしました。僕が大学でやっていないポジションはフォワードだけとなりました。正直、早くフォワードをやってみたいです。



いろんなポジションをやってみたいと言い続けてきたので、OBコーチのミネさんや淳さんはいろんな場所で使ってきてくれましたが、僕がいろんなポジションをやりたがるのには理由があります。「いろんなポジションを出来た方が怪我人が出た時、出場するチャンスが増えて良い」とか「いろんなポジションを経験した方が各ポジションの選手の気持ちがわかって良い」という言葉をよく耳にします。それはそれで間違っていないと思います。でも、僕には少し違う理由があります。







僕の高校時代の監督はサッカーにも茶道と同じように「守破離」があると言っていました。守破離とは以下のような意味です。



師匠に言われたこと、つまり型を「守る」ところから修行が始まる。その後その型を自分と照らし合わせて研究することにより、自分に合った、より良いと思われる型をつくることにより既存の型を「破る」。最終的には師匠の型、そして自分自身が造り出した型の上に立脚した個人は、自分自身と技についてよく理解しているため、型から自由になり、型から「離れ」て自在になることができる。(Wikipedia参照)



それではサッカーにとっての「守る」べき型とはなんでしょうか。言い換えればサッカーを極める上で身につけなければいけないこととはなんでしょうか。僕が思うにそれは一つではありません。列挙すればきりがありません。



止める、蹴る。より長く、より速く、より多く走ること。空中戦で競り勝つこと。球際で負けないこと。ドリブルで相手を抜ききること。ドリブルで抜かれないこと。相手のプレーを読むこと、危険なエリアを察知すること。90分味方に指示を出し続けること。



 サッカーをやっている以上、これらのどれからも目をそらしてはいけません。一人一人が一長一短のプレーヤーだとそこが穴になって試合に負けます。なので、サッカーをやっている以上、これらの全てを一定レベルでこなしたいと思っています。(少なくとも東京都リーグのレベルでは)

しかし、一つのポジションだけをずっとやるとなかなかサッカーの「型」を磨くのが大変になってきます。例えば、センターバックだけをずっとやるとドリブルの感覚が鈍るし、フォワードだけをずっとやると対人の守備の感覚を忘れがちになります。

 しかし、様々なポジションをこなせばどうでしょう。センターバックでかばーリングの感覚や空中戦で自分に何が足りないか分かり、サイドハーフで自分のドリブルや走力の弱点を知り、ボランチで自分の対人の守備、スタミナの課題が見つかります。

 以上から、僕がいろんなポジションをやりたいと思う理由はこうです。

「より多くのポジションをやることによって今の自分に、サッカーの『型』、いわば総合力の高い選手になるための要素の何が足りないかを知ることが出来るから」

です。





サッカーの型をマスターした気になって、一つのポジションのスペシャリストになった気になってはいけません。「破る」「離れる」の段階にいるのはプロサッカー選手たちだけだと思います。変な話、メッシやクリロナは東都2部に来たらどこでも余裕でできちゃうと思います。彼らは、プロの世界の最高峰でとてつもない結果を残すためにあえて「型」を破っているのであって、アマチュアの大学生の僕みたいなのが一つのポジションに固執してスペシャリスト気取りになっていたとしたら、そんなに見苦しいものはありません。その前にクリアしなきゃいけない課題がたくさんあるだろう、という話です。





先日、部室でとある一年生が

「良い選手であったら全てのポジションをこなせるはず。ア式の人はそういう考え方を持ってる人が少ない。」

と言っていました。似たような考え方を持っているやつが入ってきた感じがして嬉しかったです。




2年 中村紳太郎

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