2017年9月4日月曜日

東大女子(だから何)。東大サッカー部(だから何)。


「そういえば、大学どこなの?」
「東京大学」
「え、そうなんですね」
急によそよそしくなる某大学の男子。
とあるインターンでの出来事。
いやさっきまで、初対面にしては馴れ馴れしいほど、私に話して来たやーん。

「すみません、東大生にインタビューを行っています」
「あー、その番組、あんまり好きじゃないんで。結構です」
「この番組を知っているんですね。好きじゃない?!どうしてですか」
懐徳門…医学部に通じる、私がいつも使うお気に入りの門での出来事。
そのまま会話が始まり30分経過。
(その某番組のディレクターが抱く「東大生」への「偏見」を会話の節々から感じること30分。)
そこで私は小さな決意をする。偏見をちょっと覆してみるかー
『カメラの前で恥を捨て歌って踊る東大生などきっと世間の人にとっては規格外だろう。
これなら多分放送される。そして世間の東大生へのイメージを少し変えることが出来る。』
予想は的中。
「マスコミに乗せられた」と見せかけ、私はちょっぴり、実は自分の方が「マスコミを乗せた」気分(?!)でいる。

のはここだけの話

番組収録会場で。
普通の人とは違う風変わりな一面を引き出そうとする。
「恋愛下手な東大生」像を前面に押し出そうとする。
番組終盤、「絶対に東大生と結婚したい女子大生」が登場し東大男子との合コンのようなコーナーが始まる。東大女子は蚊帳の外。つまり東大女子に「女」としての部分は求められていない…


きっとこの大学の学生は、東大生というだけであるフィルターを通して見つめられ、
その視線によって自分自身のこともフィルターを通して見てしまったりしている。

例えば東大女子は、ちょっと女子力が高いだけで、東大女子「なのに」可愛い、
東大女子「の割に」可愛い、とちょっとちやほやされる。それで図に乗るほど彼女たちはアホではないと思う。(実際そんな人に出会ったことは無い)
しかし、逆に、「東大女子だから、(女子力は)これくらいでも大丈夫」と、どこか手を抜いている所はあるかもしれない。自省の意も込めて。


例えば東大サッカー部に対して世間は「東大に来てまでサッカーを頑張ってエライ、凄い」といった感想を持つ。すると、部員たち自身もそう思ってそれで満足してしまう恐れが出てくる。この奢りがそこまではっきり頭に浮かんでいる部員は流石にいないのだが、そんな深層心理がどこかで誰かに微かに働くことは十分にあり得る。
東大のサッカー部というだけでちょっと注目されやすくなる。それだけである種の価値が生まれる。しかしそれは私たちにとってある種のトラップになり得る。

「東大のサッカー部」を超えた、この東大ア式というクラブ/組織ならではの価値の追求を阻害する、トラップ。

早起きして、練習が絶対に入らない朝の時間帯にバイトをして、授業に行って、あるいは研究室で白衣を着て実験をして、食事もそこそこにグラウンドへ。練習後も遅くまで部室に残ってミーティング、家に帰り着いて授業のレポートに取り掛かる頃には遠い人だと日付が変わっていたり…

そんな目まぐるしい日々の中で、どうしても、ただただ、目の前のことを「こなす」だけで精一杯になり、「あー今日も頑張った」と満足して実は大して何も考えていないまま今夜も床に就く。

たとえ試合に全然勝てなくても。「このままではダメだ」と頭では分かっていても。

そうした自己満足で終わっているような、(自分含めた)部員の様子にふと気づいた時、焦りを感じる。焦りから腹が立ってきたりもするし、何だか、悲しくもなる。

それは多分、勿体無い、という気持ちがあるから。もっと出来るのに、現状で満足してしまっては、もう一歩、先の段階へは進めないではないか。この部はもっと出来るのに。あなたも私も、もっと出来るのに。



「東大」ということに着目してもう一度別の視点で考えてみる。「東大のサッカー部」というだけで、一大学の一部活がちょっと注目してもらえるのは有難い事でもある。
「東大のサッカー部なんだから、何か他と違うんだろう、何かきっとスゴイ所があるんだろう」
そう思ってもらえるのなら、その期待に応えようではないか。「東大(生)らしさ」を発揮しようではないか。

では、「東大生らしさ」とは何だろうか。真面目さ、謙虚さ、愚直さ…枚挙に暇ない。正解など多分無い。
しかし、「東大生らしさ」が溢れ出て来やすい所として、一つ、「運営」「ピッチ外活動」の部分が挙げられると思う。
つまりスタッフのフィールドである。

スタッフの同期/後輩…仲間たちへ。そのポテンシャルを充分に生かした運営・ピッチ外活動で、共に、勝てるチーム、魅力あるチームを作っていきたい。

選手の同期/後輩…仲間たちへ。上記の様なモチベーションを、我々スタッフの中に生み出すのは紛れも無く、あなた方の本気のプレー、誰かを思いやる言動、筋トレ・ラントレにもストイックに取り組む姿勢です。
だから、何というか、いつも「感謝」しています、心から。

当分の私の目標は

引退までの2ヶ月間、
東大生らしさ、もしくは自分達らしさを充分に生かしながらも
「東大のサッカー部」を越えたア式
に少しでもなれるような貢献をすること

そして「東大女子」であることに甘んじず
どこまでも、ストイックに、女を磨いていくこと



ただのひねくれものと言われちゃったらそれまでなんだけどね、

ま、とにかく、みんなと勝ちたいっす。昇格したいっす。それだけです。

4年 学生スタッフ 
松本彩伽
P.S.某番組の関係者の方々へ

私なんぞを出演させて頂き、実際の所ものすごく感謝しています。多分、それまでぼんやりとしか東大生としての自覚などなかった私に、「東大女子」としての自分をはっきりと自覚させ、考える機会を与えて頂きました。(だからこそこのfeelingsも書けました。)ありがとうございました。

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